石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

コンプライアンスとは?

2011-05-30 23:42:12 | 活動レポート
今日の参議院行政監視委員会 、議題は「行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査」ということで、行政監視システムの在り方に関する件についての参考人質疑が行われました。

まずは、参考人の皆さんからの意見陳述。今日は次の三名の方々が参考人として参加してくれました。

 ・元人事院総裁 中島忠能さん
 ・名城大学教授  総務省顧問 郷原信郎さん
 ・特定非営利活動法人 情報公開クリアリングハウス理事長 三木由希子さん

お三方それぞれから、行政監視・行政評価のあり方について問題提起がありました。大変参考になる意見で、中嶋さんは行政監視の機能を政府内ではなく、国会の下に置くべきだと主張。郷原さんは、総務省のある事業にかかわる不適正な事業認可の問題を紹介し、専門家を中心にした監視チームの設置事例を紹介。三木さんは、情報公開制度の問題点などを指摘し、改善案を提起されました。

中でも、郷原さんが指摘した「コンプライアンスとは?」という下りが、私の考えとピッタリだったので紹介します。

郷原さんは、「コンプライアンス(法令遵守)」とは、単に、法令をしっかり守るという消極的なものではない、と。それ以上に、社会のため、国民のために何をすべきかを考え、積極的に行動することだ、と。

これ、私がILOにいた時代に、「現代における企業の社会的責任(CSR)とは?」を説明するときに使った言い回しと同じだったのです。企業の多くは、CSRというのはコンプラインスだと理解しているわけですが、企業が法令を遵守するのは当たり前。それでは何の進歩もありませんね。CSRというのは、企業が社会への責任を積極的に果たすこと。単に、最低基準を定めた法令を守れば良いというのではなく、より積極的に、法令が要請する以上のことを自主的に、意識を持って、社会に貢献することなのです。

今日、郷原さんは、行政を担う者たちに対してコンプライアンスを求めました。単に法令を守って、その枠内で仕事をすればいいというのではない、と。国民のためになすべきことをもっと積極的に考え、行動しろ、と。東日本大震災や、福島原発事故による被災者の皆さんへの再建・復興支援にあたっている今こそ、この本当の意味でのコンプライアンスをわれわれみんなが理解して、実践して行かなくてはなりません。