Wake Up !

一人のヒーラーさんとの出会いから、私の世界が変わっていきました。

秋祭り

2010-10-20 21:46:08 | 日々のつぶやき
昨日は秋祭りであり、私の誕生日だった。
私は祭りの朝生まれたが、お産婆さんが祭りの踊り見に行きたさに、あせってなかなかでてこないので母のおなかをグイグイと押して私を出したと言う。そのせいで母は私にせっかちでイラチだと言う。
50半ばもなると誕生日も特別な日ではない。何のことはない日常の日々だ。
氏神様の祭りでも寂しいもので子供の頃、家々の軒先や通りの角に提灯に日を灯し、風情があったが酔客の姿と共に、いつの頃からか見られなくなった。
祭りの朝は大変で祖父が刺身を切り、みんなが客をもてなす為料理を手分けして作り、夜遅くまで次々と客が来て賑やかだった。私の家だけでなく今はそういう事もない。通りを歩く子供もいつもと変らず、ただ一人町の中で晴れ着を着て頭に花かんざしをつけている子供を見たが、帯が苦しいらしく道端にしゃがみこんでいた。
私達は、祭りは特別な日で 晴れ着を着て露天で買い物してと言う楽しみがあったが、今の子供たちはつまらないと思う。
「誕生日のお祝いは無いの?」と家族に言うと、「あんたはお祭りだから町中の人にお祝いされてもらってるのよ。良かったわね」と誤魔化された。
地域の子供たちの神輿、中学生と役所の牛鬼、氏神様のおねりとからししを見たが、五鹿はもう長らく見ていない。子供の頃は牛鬼の笛が朝早くから聞こえていた。
市外から人を呼び寄せる催しも無く、祭りも普通の日になりつつある。
午前中、氏神様にお参りに行くと、丁度おねりの出発前で石段の上から、神輿が出てくる所で、境内にはもう誰もいなかった。
午後、外出先で通りから祭りの喧騒が聞こえてくると、其処にいた人が「此処は賑やかね。家なんか神輿が一つぐらいしか来ない。」と言われていた。
だんだんと昔の風習が無くなり、お正月すら特別の日でなくなりそうである。