ハワイ2日目の夜です。
今日は一日お買い物三昧でした。
朝からセイバーズでユーズドのお洋服を買い、プライスバスターズでばらまき用のお土産品を買いました。
その後アロハフラサプライで、バニヤンさんたちに髪飾りやレイやラフィアスカートを買ったり、
ハラウのクラスメートにも装飾品をしこたま買ったので、たくさん散財しました。
それもあってお店ではとっても上客扱い(笑)。
今回で接客2度目のSueもニコニコです

ワタシは○○市に住むフラの先生としてお店の記録とスーの記憶に残ったことでしょう(笑)。
さて、懸案だったクム問題(笑)
ようやくクム キャレンがつかまりましたよ。
部屋の

に留守電が残っていました。
『ハワイに来たのね。家にいなくてごめんなさい。息子が置手紙を読んだようだわ。でね、今夜のイポのShowはないの。もしよかったら私達、今夜食事に行かない?場所はニューオータニカイマナビーチホテルのハウツリーラナイはどうかしら?○時に待ち合わせしましょ。タクシーで来るのよ。じゃーねー、see you.』
こんな感じのメッセージがまったくこちらに気を使うこともなく、早口で吹き込んでありました(笑)。
聞き間違ったらいけないと、オットと2人で5回聞きなおしましたよ。
私達のクムの一人である歌手のイポちゃんは、金曜日のイブニングタイムに、RHSCでショウをやっています。
もし、私達のハワイがそのステージの日に当たったら…間違いなく「出なさい。」と言われます。
昔、一番最初に出なさいと言われた時には踊れる曲が全然なくて、…というか、自信がなくて、
イポちゃんに
「○○、

は踊れる?」 「No.」
「じゃ、

は?

」 「んーー、No.」
「

じゃ、

は?」 「えっとーーー、No.

」
「何習ってきてんのよ


」
こんな感じで、ご立腹させちゃったんですね。
仮に私には自信があっても、一緒にいったレイちゃんが「私無理だから絶対yesって言わないで!」ってTシャツの裾を引っ張るの(笑)
でも、なんとかかんとか… そう。一か八かの度胸も大事。
歌詞を思い出し、チョー集中してレイちゃんと3曲踊ったんです。
そんな苦い体験をしているので、もうこのキャリアでは言い訳はできないし、
今回はオットとあらかじめ、想定問題…じゃないけど、
聞かれる前に「

と

と

!なんなら

をソロでも踊っちゃうわよー!」と言うつもりで、出発前に練習したんですね。
その金曜日が今夜なの。
踊りたくて行くわけじゃないけれど、出ろと言われれば、昔よりはショウのお役にも立てるだろうと準備をしていったわけですが、ないならないでそれに越したことはないの(笑)。
「今たしか、今夜のショウはないって言ったよね?」
5回聞きなおして、たぶん平気だけれど、やっぱり確実に
安心したいからクムに電話してみよう。
と折り返し電話をして、今夜のショウがないことと、ハウツリーラナイで晩ご飯をjoinすることを確認しました。
さて、ハウツリーラナイ。
今回ワタシの計画で、ハウツリーラナイで朝食にエッグベネディクトを食べたいというのがありました。
渡りに船とはこのことね!
一度行ってみたかったんだから、朝でも夜でもいーじゃーん


わーい!
クムは「タクシーでいらっしゃいよ」と必死に言うけれど、カピオラニ公園をふにふに~っと歩いたらもうすぐそこにあるんだよ。
私達はスタコラサッサと歩いて向いました

ブログ用に写真も撮っていないし、クムを前にカメラぱちぱちも失礼だから、記録は何にも残っていません。
公式HPからいただいたお写真をもとにお話しすると、
このレストランは、テラスに大きく張り出したハウの木がモチーフで、
日中はそのハウツリーが木陰を作り、夜はたいまつの燃える雰囲気Goodなレストランです。
私達4人は

ここに座りました。
何を食べたかも(お魚かな?)すっかり忘れちゃったんだけど、
ワタシが立ち上がるたびにいちいち頭に枝があたって、その都度クムが肝を冷やしていたことを覚えています。
ここで少し、クムに聞いた話をすると、
ハウの木はとても堅く、そして軽い。
カヌーを作る際に珍重された木だそうです。
また、繊維を抜き出してフラのスカートにもなるんだって。
(そういえばキャレンの話によく「hau skirt」が出てきてたっけ)
ハートの形の葉っぱが可愛らしく、緩やかなカーブでなくカクッカクッと曲がる枝ぶりに特徴があるので、
ワタシはこの木ならよそで見てもわかるような気がします。
ここからが実にうちのイポちゃんらしいエピソードなんですが、
この夜、私達の2つ隣の端っこの席に、15名ぐらいの日本人の団体が食事をしていました。
テーブルを3つくっつけた状態でね。
日本人男性3名、日本人女性12名って感じ。
男性が名前を読み上げると、女性が「イエース!」と立ち上がり、なんか紙切れをもらうの。
「やったー!」とか言いながら。
私達はクムとの会話を楽しみたいのに、イポちゃんの耳はもう後ろの団体席に釘付け。
何をやっているのか、推理が始まりました。
どうやらそれは、あるお教室の卒業ディナーらしく、そこで手渡されていたのは「卒業証書」のようです。
若い日本人男性3人に、おべっかを使いながら群がる若い日本人女性12名。
全員2~30代と思しき若いグループだよ。
どうやら、リーダーの男性が講師で、あとの2人の男性はその助手?
女性12名のうち1名はスタッフ、残り11名は受講生のようです。
もしかしたら、リーダーの男性は和顔の中国人かもしれない。
イポちゃんが「語学教室かな?」と言います。
「でもさ、イポちゃん、彼女たちろくに英語喋れてないよ」とろくにしゃべれない私が言います(笑)
「そうか…じゃ、フラ?」
「えー、フラの感じの人たちじゃないよ。しかも、あの男(ナカムラシドウ風)なんだかあやしいもん。」
もうね、そのテーブルだけ乱痴気騒ぎなのよ。
なんだか知らないけど、何かの講習から解放されて、無事graduateするわけでしょう?
しかも異国。
テンションmaxになるのはわからなくはないけど、さっきから周囲のテーブルの白人さんたちがみんな眉をひそめているのに気づかないかな?
ほらー、イポちゃんなんて貧乏ゆすりが始まっちゃったわよ(笑)
でもクムキャレンはさ、そんなイポちゃんに慣れっこだから、
たまにちょいちょい「語学じゃない?」とか「○○で見かけたわ、あの男」とか口はさみながら優雅にコーンスープを飲んでるの(笑)
ワタシとオットはたらーり

だよね、同じ日本人として。
なんど「お静かにお願いします」と言いに行こうかと半腰上げたわよ…その都度頭を打ちながら(笑)。
やがて、ある時刻になり、海の向こうに花火が上がりました。
それは、毎週金曜日の夜に上がるヒルトンハワイアンビレッジの打ち上げ花火だね。
それを見た乱痴気女性たち、一斉に立ち上がり、周りの迷惑かえりみず
テラスのフェンスに一列に並んでみんな写真を撮り出した。
ちょいちょい

座ってる白人さんから見えないよー。
「すごーーーい!サプラーーイズ!」
「ねー!ほんと!サプライズだわー!」
(あえてカタカナで書きたい感じ)
・・・・・・あのね、サプライズでも何でもなくて、これ、毎週やってるんだよ。
ワタシは心の中で思いました。
ワタシは『旅の恥はかき捨て』的な考え方にはたぶん寛容な方なんですよ。
たぶんワタシが20代だったら、きっとその花火がとても嬉しかったであろうし、
この歳になったって打ち上げ花火がお食事シーンで見られたらとっても嬉しい。
でもさ、「サプラーーーイズ!」って叫ぶのはちょっと違わないかい?
これがあなたへのサプライズ演出なら「サプラーーイズ!」でもまぁ許そう。
けど、この場合正しいのは「ラッキーだねー」だと思うのよ。
「えー、こんなのが見られて、すっごく幸せー」と20代のワタシなら言うと思うの。
昨今のサプライズ演出の影響か知らないけど、そんなに安っぽく「サプラーイズ!」と叫ぶんじゃないの。
本当に驚嘆したんなら「amazing!」と言いなさいってーの!
おまけに、ほんとだったらワタシこそ「わー花火だー

」と喜びたいタイプなのに、
サプラーーーイズ軍団の圧に押されて、もう ちーーーん

となっちゃったよ。
ちっ!
人の幸せ横取りしやがって
でね、乱痴気騒ぎが終わって帰る際。
イポちゃんは「あの男たちは絶対金を払わないね。」「ああやって、日本人旅行客に毎回おごらせているんだろうね

」ともうおかんむり。
あげく、「○○!(ワタシの名前)何の教室か聞いてきて!」って言うんだよ~

「えー?ワタシが聞きに行くのぉ?」
「早く!HURRY!!」
クム命令とあっちゃ、もたもたしてるバヤイじゃありません。
ワタシはダッシュで追いかけ、リーダー支払いの間ロビーで輪になる女性たちに近づきました。
「すみませーーん!あの、このたびはご卒業おめでとうございます!(ペコリ) えっと、なんのご卒業かうかがってもいいですか?ってのは、なんか、皆さんがすごく楽しそうで、何を習得されたのかしらねーと私達のテーブルでも話題になったものでぇ。それって、私でも受講できるのかしら?と思ってぇ」
「え?あの、こちらの方なんですか?」
「私?いえいえ、私はただの旅行客ですよ。だから、なんかこんな風に何かをハワイで習得できたら羨ましいなー、ただ遊びに来るだけより、目的意識があるって素晴らしいじゃないですかぁ。だから一体何のお教室なのかなー、夫が教えてきてもらったらいいじゃない?って言うもんだからぁ」
そしたら彼女たち、言いました。
「私達はハワイアンロミロミとヨガの融合のお教室です!(誇らしげ)」
「え?ロミロミってあの、石とか使ったりするハワイのマッサージのあれですか?うわぁーすごーーい

!それって、何日間習われたんですか?」
「3日間です(きっぱり)」
「えー?3日間!すごーい!それで今日全員卒業と?」
「いえ、最後のテストに受かった人だけが今日卒業できるんです。まだの人もいるんですよね…

」
「うわ!じゃ、皆さんは最後の試験に受かったんですね?すごーーーい!それって、英語ができない私でも受講できるんですか?」
「大丈夫だと思いますよ。あの男性が先生ですから。」
…もう、充分です。
ナカムラシドウが先生だということもわかりました。
彼女たちはご丁寧に、具体的に教室名も教えてくれました。
大体の費用も教えてくれました。
ネットから検索できるとも。
ワタシはトボトボと

クムたちの待つテーブルに向います。
たった3日間…
日本人風の先生…
ロミロミ…
ヨガとの融合…
あの金額…
ダメだ~

絶対に怒るにきまってる…
胡散臭すぎる…
案の定そのままを報告したワタシにイポちゃんは
「%%$#**¥

@&#=*@

」
4文字用語連発で怒ってました。
まぁ、無理もないよ。
神聖なハワイの伝統や文化を、こうやってヨガとの融合だか何だかわかんないけど、
土足で踏み荒らして金だけ巻きあげ、テキトーに商売にしてる日本人(風)が実際にいるんだもん。
わずか3日間でロミロミの何がわかるっていうんだい?
ハワイアンをどれだけバカにしてるのかわかってんのかな?
失礼な話だと思うわ、ワタシ。
ま、ワタシにはちょっとおもしろかったエピソードとしてこの夜のことが残っているのだけどね
あ、ちなみに後日、ワイキキウォークを歩いていた時に、きれいな一軒のお店の中にナカムラシドウと2人の男、1人の女性を見かけました。
そのお店は《あなたのマナ(パワーとか運命みたいな意味)をストーンでなんちゃらこうちゃら》いう、石を売るお店でした。
彼らは買い物に来ていたんじゃなくて、どうやらそのお店の人のようです。
ワイキキウォークなんて、今のワイキキでは一番の目抜き通り、一等地だよ。
お店も大きなきれいなお店なの!
どこまで胡散臭いんだ…
お店の名前はわからないし、もうお教室のサイトも忘れちゃったけど、これ以上日本にえせロミロミストが増えないことを祈ります。
そんなことより

オットが絶対に聞きたかった「僕たちにレッスンできますか?」を
プンプンおかんむりのイポちゃんに聞くタイミングがなかなかありません。
帰り道、私達を大通りまで車で送ってくれて、降りる間際に
「私達にレッスンしてほしいんだけど、どう?」とようやく聞きました。
キャレンは「レッスンしたいの?じゃ、また明日電話するわね。グンナーイ

」と走り去りました。
はぁ…

レッスンが決まらないことにはいろんな行動ができないんだよ…
こうやって私達のハワイは見えない何かに縛られながら毎回進むんですねー(笑)
3日目に続く