Takekida's log

千里の道も一歩から

壮大なる耳争奪戦が始まる

2021-10-03 21:20:35 | Books
 2016年創業の VoicyのCEOである筆者が音声市場の今後の伸びに着目して市場の発展性やどのようなスタンスで切り込むかについて洞察が書かれた本。テキストや動画の次は音声市場になるであろうというのが予測。確かにIT大手は音声ビジネスに対して投資を行っておりGAFAの各企業はいずれも音声関連の市場を取りに来ようとしてます。Youtubeを代表とする動画では当然ながら音声も付いてくるのであえて音声だけの市場を手に入れようとするのか…音声の最大のメリットは「ながら」が出来るというのが最も大きいように思いました。動画というのはある程度、拘束されるものですが音声というのは基本的には何かをしながら聞くことが出来るわけで動画よりも自由度は高いですし24時間の中でも「耳」が開いている時間というのは多いと思います。さらにスマートスピーカーやワイヤレスイヤフォンなどの普及も後押ししているのもあるでしょう。(アメリカでは特に自動車通勤が多いようなので相性としてはピッタリ)あと音声のメリットとしては音声広告は他の広告よりも、ブランド想起効果が高いことなども挙げられてます。あと音声コンテンツは動画のようにインパクトで勝負するというよりは発信している人やコンテンツの「質」がより重要な世界であると改めて思います。(音声がBuzzするというのはあまりないことでしょう)そういった観点でビジョナリーな人間や第一人者のような人が発するコンテンツというのは非常に価値のあるものになると感じます。 
 耳からの情報だけでなく音声での制御というのも確かにこれからは標準化していく可能性はあります。ただひとりごとのように呟いて操作するというのは家の中であればよいですが外でブツブツやるのはなんかいただけない感じもします(古い人間なのかもですが)そういった観点では少し限定的なのかとは思いました。あと情報として耳だけだと視覚的に重要情報は拾えないので俯瞰してみていくようなパラパラ見ていくような感じにはなりがたいのでそういった面も少し違いはあります。なのでやはり動画やテキストとは共存してくということなのだと思います。
 個人的にも中高は寮生活でTVなどはほとんど見られなかったこともあり、ラジオが友達のような状態だったのでPotcastなどのコンテンツは色々と利用してきましたので音声市場には期待するところもあります。まずはPodcastだけでなく使っていなかった音声コンテンツなど試してみようと思います。
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