2025年を制覇する破壊的企業 山本 康生(著)
Google、Amazon、Facebook、Apple、Microsoft、Netflix、テスラ、クラウドストライク、ロビンフッド、インポッシブル・フーズ、ショッピファイという、2025年の世界に大きな影響力を持つ世界最先端11社を分析してその先の Trendを予測したもの。これらの企業が基本的に米国発となっているのは寂しいところではあるのですが自身が持つ市場とタケノコのようなベンチャーが育つ文化、そして世界への影響力の大きさを考えるとなかなか優位性が崩れることは想像できません。成長力でいえば中国企業も凄まじいものがありますが何かをオリジナルで…となるとまだまだ覇権も簡単ではないというのと米中対立の背景もあることから全世界でというのはまだまだ難しいことが予想されます。
大きなトレンドとして以下の3つが取り上げられています。
・業種の壁の崩壊とコングロマリット化
・ハードやソフトでなく「体験」にフォーカス
・データを制するものが世界を制す
この中で大きなポイントとなるのがやはりデータです。企業がほかの事業を始めたりというののベースにあるのも得られたデータを生かして何かをはじめめるというのが基本になるのとそもそもがデータというのは情報の不均衡を解消するものになるからというのがあります。データは事業規模が大きいほど集めることが可能になるわけでますます企業規模が大きいほど有利になるという相乗作用が働くことが予想されます。Apple、Amazon、Googleなどは特にいかにデータを集めるかという視点でサービス/製品がつながっていることが明白でますます進んできたサブスク関連のサービスも背景としてはすべてデータをうまく集めるための囲い込みと考えたほうがよさそうです。 これから(従来のままの形態であれば)既存の企業の立ち位置が厳しくなりそうな職種としては小売り、エネルギー、金融、ゲーム、システム(Sler)、家電など。これらは新規参入側が逆に優位になる可能性を秘めていると言えそうです。
データの活用法というところに将来の期待が集約されるのであればデータの保存方法と整理、変換、処理をいかに高速に効率よくやるかというところに注目すべきでここはまさに半導体とそれらを活用するシステムがこれからを支えていくというのは間違いないところと改めて感じました。
また本書の指摘されているように技術者に問わずこういった業界で働くためにはデータ関連やプログラミング、ファイナンスなど基本的な知識はこれから必須とされることと思います。ただその後までは予測はこれから。津人のやっていることとそれが社会に対してどのような立ち位置にいる仕事なのかを常に意識しておく必要はありそうです。
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