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北「韓国艦艇がNLL越えたらとにかく撃て」

2010年05月17日 | 北朝鮮情勢
中央日報より)

北朝鮮艦艇が15日夜、西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)を2度侵犯し、韓国海軍の警告放送と警告射撃直後、退却した。北朝鮮艦艇のNLL侵犯は3月26日、天安艦沈没事件以来だ。

16日、合同参謀によると北朝鮮警備艇1隻が15日午後10時13分、ヨンピョン島西北側 NLLを2.6キロまで侵犯し、海軍の警告通信を受けて30分ほどで帰った。北朝鮮の警備艇はこの過程で異例的に「韓国側艦艇が我が海域に侵犯したから直ちに離脱しなさい」と警告通信をした。引き続きまた別の北朝鮮警備艇1隻が午後11時30分ごろ海域のNLLを2.4キロ侵犯した。この警備艇は韓国海軍の警告通信にもかかわらず南下を続け、2度にわたる警告射撃を受けて9分ほどで北上した。

一方、北朝鮮軍部は最近「『韓国艦艇がNLLを越えた場合には無条件撃ちなさい』という指示を下した」と政府当局者が伝えた。当局者は「この指示は北朝鮮西海艦隊司令部と4軍団などすべてのNLL管轄部隊に下されたものと聞いている」と言った。軍当局はこれにより西海地域に対する警戒態勢を強化している。


北朝鮮、15日には2度NLL挑発…「韓国側が退け」

軍当局は天安艦事件以後、初めて北朝鮮警備艇が15日夜、西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)を侵犯したことに対して注視している。特に軍当局は過去と違う北朝鮮警備艇のNLL侵犯行動に触覚を逆立てている雰囲気だ。

まず、北朝鮮艦艇の盗人猛々しい警告放送だ。北朝鮮警備艇1隻はこの日、韓国海軍が国際商船通信網を通じて「北朝鮮に退去しなさい」とまず警告放送をすると「貴側(韓国側)艦艇が北朝鮮海域に侵犯したから直ちに離脱しなさい」と対応放送をした。北側警備艇の放送当時、韓国海軍高速艇はNLL南側の韓国の海域で正常な境界活動を行っていた。一方、北朝鮮警備艇は当時NLLに向かって接近中で、その後、NLLを侵犯した。北朝鮮のこうした警告放送は前例がないというのが軍当局の説明だ。

2番目は北朝鮮警備艇が夜間にNLLを侵犯した点だ。午後10時以後は北朝鮮警備艇の活動が少ない時間帯だ。当時、ヨンピョン島とペンリョン島の間には300隻の中国漁船が操業中だったが、北朝鮮警備艇が侵犯したヨンピョン島近くの水域には10隻しかなかった。北朝鮮警備艇が中国漁船を取り締まるためにNLLを侵犯する状況ではないと言える。その上に北朝鮮の漁船は北朝鮮警備艇が侵犯した位置から遠く離れているという。軍関係者は「北朝鮮警備艇は天安艦事件以後、韓国側海軍の対応態勢を把握するために故意にNLLを侵犯した可能性がある」と言った。

3番目は北朝鮮が今回のNLL侵犯の前に「韓国艦艇がNLLを超えた場合、無条件撃ちなさい」という指示を下した点だ。この指示は北朝鮮西海艦隊司令部と4軍団などすべてのNLL管轄部隊に下されたということが政府当局の説明だ。

こんな点から推測して、今後、西海で緊張が高まる可能性がある。軍の高位関係者は「天安艦事件で南北軍間に緊張度が高まり、互いに鋭敏になっている状態」とし「北朝鮮の軍がこのような状況を悪用する可能性がある」と述べた。北朝鮮の動きは西海を紛争水域化しながら自分たちが一方的に宣布した西海海上境界を固めていこうとする意図があるものと見られる。北朝鮮の警告放送は追加挑発の信号弾であるかもしれない。

北朝鮮は1999年9月、西海5度より南側に海上境界を宣布した後、この境界以北の海域は北朝鮮が管轄する海と主張してきた。北朝鮮の主張とおりならペンリョン島と大青島、ヨンピョン島など西海5度が北朝鮮水域に入る。北朝鮮は海上境界を宣布した後、西海5度を通る韓国の漁船と商船は北朝鮮が決めた水路だけ通航することができると述べた。西海5度を守るために境界活動中の海軍の高速艇活動を認めないというのだ。北朝鮮の警告放送どおりなら西海で南北海軍間の衝突がまた起きることがあり得る。

北朝鮮艦艇のNLL侵犯は時期的に注目される。慶州で韓日中外交長官会談が開かれた日に侵犯した。この会談では天安艦事件問題が論議された。北朝鮮としてはNLL侵犯を通じて西海(ソヘ、黄海)が紛争水域であることを知らせようとした可能性がある。20日に予定された天安艦の調査結果発表ともかみ合っているものと見られる。民・軍合同調査で北朝鮮が天安艦を沈没させた証拠が出た場合に備えた可能性がある。天安艦切断面などから発見された破片と火薬成分など北朝鮮の犯行を立証する証拠が出れば天安艦沈没行為を正当化できる論理が必要だという話だ。天安艦が自分たちの海上境界の中で活動したという主張を展開する可能性も排除できない。

◆北朝鮮軍4軍団=沙里院と海州など北朝鮮西部戦線を担当する軍団だ。休戦線を間に置いて韓国の1師団と向かい合っており、海岸線防御および攻撃任務も担当している。この軍団が保有している多数の長射程砲(240ミリ)と海岸砲(130ミリ)はペンリョン島とヨンピョン島はもちろん首都圏まで射程圏にしている。地対地ミサイルも運用中だ。隷下に軍団直轄隊と4の師団、特殊部隊である警報兵2旅団を置いている。戦略的重要性が大きく、歴代軍団長はヨ・チュンソク(上将、金日成軍事総合大学総長)ら金正日国防委員長側近が担ってきた。総参謀長を務めたキム・ギョクシク大将が昨年初めから軍団長を務めている。



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