保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川下りの最終便からみる川辺のライトアップ。

2007-11-19 09:12:29 | 船頭
ここ数日の冷え込みで保津峡の紅葉も一気に
色づき始め、この土・日は大勢のお客さんが
保津川下りにお越しくださいました。

この賑わいのおかげで私も二日連続、日に3回も
嵐山へ下るというハードな週末となりました。

日に3度も下ると、3度目は時間的にかなり
遅くなり最終便が多くなります。
秋の最終便になると、嵐山に着く頃には日が落ち
辺りは薄暗くなってきます。


毎年、最終便の楽しみといえば川辺のライトアップです。
トロッコ列車のでは沿線に立つ紅葉一本一本にライトを
当て美しい光の街道を演出しているのが船からも見えます。
また、船が通過する川沿いの武者屋敷跡の紅葉が
対岸の線路からライトアップされ、とても鮮やか!

そして終点嵐山に近づくと暗がりの中にやさしい光が見えてきます。
川岸に建つ料亭・松籟庵のライトアップです。

日が落ちて少し肌寒く感じる時間帯です。小腹も空いてくる頃。
料亭の温かい湯豆腐がほんとに恋しくなります。
松籟庵の湯豆腐懐石の美味しさを知っている私としては
この灯りを眺めながら冷えた心の中に、ほかほかの湯気がたち、
温かい気持ちになれるのもいい感じです。

保津川下りの船に温かい食べ物を売りに来てくれる売店船の
本店である琴ヶ瀬茶屋の灯りも見えてきます。
このお店もおでんと甘酒もこの時期、最高です。

保津川下りの最終便(3時半発)は、川からの望める
ライトアップがいっぱいです。
少し寒いですが、その分普段では見られない風景が
楽しめ‘温かさ’という幸せ感を味わえるのも
秋の保津川下りならではの楽しみの一つなのです。