保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

川は怖くて危ないところ?・・・川とふれあう、ということ。

2010-05-31 23:48:59 | 船頭
やっと風薫る季節らしくなってきた今日この頃。

汗ばむほどの暖かい日差しに夏を感じさせる嵐山では、なんと、川で泳ぐ人まで登場!

しかも、この人、ただ、川に浮かんでいるというのではなく、真剣に泳いでいます!

岩場から飛び込んだと思ったら、クロールでぐんぐん川を上っていきます。

その勢いは私達の舟にまで迫ってくるほどの速さ、まるで河童のようです!

夏になると嵐山で泳ぐ人をたまに見かけますが(一応、嵐山は遊泳禁止区域です)
こんなに真剣に泳いでいる人を見るのは私も初めてでした。

舟の横を泳ぎぬけると、その河童が顔を上げました。

大堰川(保津川)を縦横無尽に泳いでいた河童の正体は…異人さんでした。

夏になると保津川には、遊泳を楽しむ人がよくやって来ます。
6年前にはひと夏で9人もの人が流されて犠牲になった年もありました。
その殆どが日本人の若者です。外国人の方もたくさん遊泳に来ているようですが、
彼らはあまり溺れるということはないようです。

近年、日本の川では、子ども達が「川で泳ぐ」という習慣がないようです。
大人たちが「川は危ないから、絶対に近づいてはいけない!」と注意するのが原因といわれます。
安全なプールで泳ぎをおぼえた最近の子ども達は、その技術と知識で川も泳げるものと勘違いする様です。

日頃、川を見る機会もなく、街からやって来ても今の川の状態を正しく判断することはできないでしょう。
前日の夕立で川の水嵩が増水気味でも、彼らには「泳げる範囲内なのか?」全く判断できなのです。

また、表面は穏やかな水面に見えても、川の水中や底には想像を超える強い渦が巻いています。
思わぬ‘引力’に足を引きずられ、あわてる遊泳者は、パニックを起こし、水を飲み溺れるのです。
これは泳ぎができる人も例外ではありません。一度溺れるといくら泳ごうとしても足は渦に絡まり
まったく思うようには泳げないのです。

昔は、子どもの頃から親や年齢が上の子に知識として教えて貰い実体験で学んで身に付けた川での泳ぎ。
今は川で遊んだこと、泳いだことのない親が増え、子どもに川の知識と経験を伝えることなく、
川とのふれあいを遮断しているのです。

そのことが、川での事故を増やす原因のひとつと思われています。

その点、先ほどの河童外人さんなどは、川で泳ぐ術を知っているのでしょう。

美しい自然とふれあいたい!と思うのは誰しも思うことですが、自然とのふれあいには
必ず‘リスク’もある!ということは知っておく必要があると思います。

自然の中で何か事故が起こると、すぐに「責任の所在」をどこかに求める傾向が強い日本人ですが、
そんなものは自然界にはありもしないし、人間の想像の域を超える力があるのが自然というもの。

日本人は早く、そんな幻想から目覚めなければいけません。

自然の前では自分が自然の条件に合わしていかねばならないのです。
この謙虚な姿勢と体験から、自然とのふれあい方を学んでいくことが大切です。

最近、子どもを対象にした「川遊びイベント」が多く見られるようになりました。
それは自然を知り、体験できるという点ではとてもよいことですが、
本当に川で遊ばないといけないのは、我々大人から、ではないでしょうか?
大人も川で遊び、川を知り、正しく子どもたちに川とのふれあい方を教えていく。
それが自然を知る最も理想的な伝承の仕方だと私は思うのです。

リキシャで旅する写真家・三井昌志さんとお会いしました!

2010-05-29 22:31:18 | 船頭
バングラデシュのリキシャで日本を横断している写真家・三井昌志さんに会ってきました!

三井さんは、今年の3月から日本列島をリキシャで横断し、撮影の旅に出られている写真家さんです。

その三井さんが5月に京都に到着するらしい?
今年の1月に訪れ、雄大な自然と人懐こい人たちにすっかり魅了された国・バングラデシュ。
そのバングラ産リキシャに乗って京都に入洛する!「これは、もう会うしかない」。

この情報を知った2ヶ月前、すぐに三井さんと直接メールでやり取りし、
京都に到着の際は面会させてもらい、できれば保津川下りの仕事をしている姿を撮影して
ほしいという厚かましいお願いもしてみました。

快く、了解して約束をして下さった三井さん。

約束の日は新緑眩しい、風薫る5月の26日としました。

が、しかし!・・・待ちに待ったその日は、前日からの大雨で川が増水、3日間運航が中止に。

三井さんも保津川下りの船頭という仕事に大変興味を持って頂き、写真に収めることを
楽しみにされていたのですが、自然が相手では仕方がない・・・今回は見合わせることに決まったのです。

川で仕事をする撮影は中止を余儀なくされましたが、それまでメールでのやり取りだけで、
お会いしたことがなかったので「ご挨拶だけは」と京都を出発される前に面会にいったというわけです。

待ち合わせたのは三井さんの実家近く、京都市左京区の京都大学農学部横の御陵前。

三井さんは、カラフルな装飾を施したリキシャで京都の公道を颯爽と登場されました。

4ヶ月前に訪れたバングラデシュで見たリキシャと全く同型のリキシャ。
それもそのはず、昨年、冬にバングラまで行かれ、買い付けて、船で輸送させて日本に入れたものなのです。
正真正銘、バングラデシュのリキシャ、しかも新車です!
リキシャを見た瞬間、4ヶ月前の懐かしい記憶とあの騒々しい街の風景が脳裏に思い出されました。


三井さんはこの「リキシャ」に乗って、日本を横断し、その道中‘まち’で出会った
‘働いている人たち’の写真を撮影してながら旅をする企画を実行中とこと。

約10年前からアジアを旅して撮影した、アジア各地で汗を流して働く人々の姿を写真集として発表された三井さん。
今年は、日本各地で働く人たちの姿を写真に収めて、旅をするのを目的にされています。

「リキシャなら、目立って多くの人に出会え、親しくなれるでしょ」と三井さん。
写真撮影にも気軽に応じて貰いやすいというわけ。
またアジア各地では三輪型自転車タクシーとして庶民の足となっているリキシャだから
日本横断の道中で「5円(ご縁)タクシー」と称して、出会った人たちを乗せて、
その運賃代をバングラデシュの子どもたちの教育に役立てるという‘一石二鳥’にもなるという思いも。

三井さんにはお礼として保津川下りの船頭笠をプレゼントした後、
バングラデシュの感想やエピソード、また私の仕事のことなどを
約2時間ほどお話させて頂きました。

「バングラの人たちもそうですが、東南アジアの人たちの‘目’がキラキラしていいんです」と三井さん。
私もまったく同感です。

彼らは額に汗して働くことを当たり前のことして、もくもくと仕事をしています。
それは大人だけではなく、女性や子どもも同じ。

日本の様に裕福ではなく、便利でもない、しかし、彼らは額にいっぱいの汗を流し
お互いにできることを協力して、暮らしています。
バングラに比べると‘すべて’がある日本が忘れた‘大切なもの’があそこには確かにありました。

三井さんとお話していると、あの地で見聞きし経験したことを思い出し、清々しい気持ちにさせて貰いました。

今回は保津川下りの仕事風景を写真に収めて貰うことは叶いませんでしたが、
次回、もし機会があれば、是非、生涯の宝として一枚、撮影して貰いたいと思っています。


☆三井さんはリキシャで日本を旅して‘ユニークな仕事人’や‘地元に密着したはたらきもの’の
撮影をされています。もしご希望の方がおられましたら、是非、三井さんのHPから申し込みを
されたらいかがでしょうか?

三井さんは2、3日後に滋賀県に移動し、北海道の宗谷岬を目指して京都を旅立たれました。

荒れる保津川!絶えることなく続くゴミのパレード・・・

2010-05-24 23:46:27 | 保津川エコ・グリーン委員会
前日から降り続いた雨の影響で今日の保津川は大洪水に!

トロッコ列車・嵯峨野観光鉄道の亀岡駅がある山本浜では、堤防すれすれまで水位が上昇してました。

もちろん、私達保津川下りの舟も朝から運行停止。

それどころが、河岸に係留してある舟も流失のおそれのに安全な場所へ避難させました。


しかも夜中に。 昨年は私も支部長として2度、舟を係留場から移動させた経験をしているので、
今年の支部長さんの大変さを身にしみて感じます。

川の水量は警戒水量にまで達しているので、この調子なら3~4日間は仕事ができない可能性は大きいです。

溢れ返り、濁流と化した川の水面を、ペットボトルやトレイなどのゴミたちが流れていきます。


奔流にのって、次々と流れて来るゴミのパレードは、我々が取り組んでいる川の清掃活動をあざ笑うかのように、
色彩豊かで途切れることを知りません。

おそらくこのパレードは嵐山を越え、大阪から太平洋まで続いているのでしょうか?

そんなことを思いながら、黄土色した川の流れをじっと見つめていました。

さあ、水が引いたら、また、掃除のやり直しです。

心折れることなく、拾っていきましょう!

☆今日の保津川洪水状況を動画で! 
       ↓
http://upload.youtube.com/my_videos_upload

     

亀岡市PTA連絡協議会・総会&懇親会奮闘記。

2010-05-23 16:30:34 | PTA活動関連
昨日、平成22年度亀岡市PTA連絡協議会の総会が亀岡市役所・市民ホールで開催されました。

午後2時より開会された総会には、亀岡市長はじめ市教育長、府教育局長など来賓の方々のご臨席のもと
約150名の市内PTA理事・評議員の皆さまが出席され、盛大に執り行われました。

今年度、市PTAの会長を務める予定の私にとっては、生涯初めてのPTA総会です。
一体、どんな雰囲気で総会が進められていくのか?全くわからないまま、本番を迎えたのです。

総会で審議されるのは、新役員の承認と委嘱、そして昨年度の市と府のPTA活動並びに決算報告。
続いて今度の事業計画並びに予算案です。

昨年度平成21年度の活動並びに決算の審議が行われている間、私達、平成22年度の本部役員は
会場左に設けられた本部席の2列目後方テーブルに座り、審議の進み具合を眺めているだけでよいの
ですが、昨年度の審議内容が承認された後は、新旧本部役員が前後の座席を入れ替り、私達、新役員が
主となり、総会を進めていくことになります。

まず、私達、新役員予定者5名は、21年度会長から委嘱されるかたちで演壇前に一列に並び、
出席者皆さまに「新役員としての承認」を頂かねばなりません。
あくまでも形式的なもので、まず問題なく承認されるのですが、出席者から向けられる
突き刺さる様な目線をひしひしと感じ独特の緊張感があります。

承認の後は、新会長による就任の挨拶があります。

当初は新任会長の挨拶は本部席横の司会場所ですることになっていましたが、
今年は前年度会長の勧めもあり、演壇に登壇して挨拶をすることになったのです。

演壇に上がってお辞儀をすると、一斉に私に向けられる皆様の目線。
「今年の会長はどんなことを話すのか?」皆さん、興味津々なのが伝わってきます。

複雑で混迷する社会で、子育てをしていかねばならない我々親は、子ども達に
「何を伝えなければならないのか?」また「これから、本当に求められる力とは何なのか?」
を、みんなで真剣に考えていかねばならないという、私の思いを挨拶にて伝えました。


その後は、少し改革案を加えた、今年度の事業計画案並びに予算案についても
特に異議もなく承認頂き、無事に総会を終了することができました。

総会終了後は料亭「玉川楼」にて今年度PTA役員主催の懇親会を開催しました。

懇親会には総会に引き続き、市教育長や府教育局主事など来賓方をはじめ、
市内小・中学校の校長、教頭先生、市教育委員会の皆様も足を運んで下さり、
PTA理事や評議員の方々との積極的な交流の場として、楽しいひとときを
過ごして頂きました。

主催者代表となる私のもとには、参加された方々が、代わる代わるビールを注ぎに着て下さり、
最近では飲んだことのない程の量のアルコールを摂取することに・・・

3時間弱の会が終了する頃には、相当アルコールが回っている状態でした。
それでも宴の終了を宣言しなければならない仕事が残っているので、
何とか正常を保つのに必死でした。

昨日は長丁場でもあり、体力的にも精神的にもハードな一日でしたが、
非常に勉強になるよい経験をさせて貰い、また多くの出会いもあり、
有意義な時間を過ごすことができたと感じています。

これから一年間、さまざまな取り組みを実施し、亀岡に育つ子ども達によりよい教育環境を
提供できるように、学校、行政、地域との連携を強め、役員一同、しっかり務めていきたいと
思う次第です。

京都の毎月21日は東寺の弘法さん(こうぼうさん)。

2010-05-21 22:31:49 | 京都情報
京都で毎月21日といえば東寺の「弘法さん」です。

東寺ゆかりの弘法大師空海の命日3月21日に基づき、毎月21日に開かれる
「弘法市」のことを京都では親しみを込めて「こうぼうさん」と呼びます。

境内一面に広がる露天の数はなんと、1300店舗、約20万人が訪れるという大規模な露天市です!

店舗も飲食系はもちろん、骨董品や古着から和雑貨のアーチストまでと幅広い分野の店が出店しており、
露天主とお客さんのやり取りも面白く、活気あふれる市なのです。


訪れる人も京都市民だけではなく、最近は修学旅行生や海外からの観光客も多く、国際的にも認知されている
京都いや日本の恒例イベントのようです。

日本人に負けじと海外の方も、露天主に値引き交渉を持ちかけ、上手に買い物をされているようでした。

今日の京都は真夏日を思わせる暑い一日でした。
ガラス細工の風鈴が、ときより吹き抜けるそよかぜに揺れ、心地いい音色を奏でていました。
まさに「日本の夏」がここには現存していると感じられる場所でもあります。


弘法大師といえば四国のお遍路さんの関係を抜きには語れませんね。

大師は青年期に出身地・讃岐の国(香川県)から四国・山中海岸、太龍岳、室戸岬、石鎚山などで山道修行を行い、
「虚空蔵求聞持法」の智恵を得たとされることから、後進の僧らが悟りを求め、各地より大師ゆかりの遺跡や霊場に
修行・参拝に訪れたことがお遍路の始まりとされています。
お遍路に欠かせないもの・・・それは‘杖’です。さすがは弘法市。今もしっかり‘杖’を売っていました。


まだまだ、紹介したい店や品物が多くあるのですが、全部を載せられないのが残念です・・・

時の経つのを忘れるほど、面白いもの、楽しいふれあいがいっぱいある「東寺の弘法さん」

毎月21日に京都へお越しなることがあれば、是非、訪れてほしい京都伝統の庶民のまつり、それが弘法さんです。



東寺は8世紀末に真言宗総本山の寺院として建立され「教王護国寺」とも呼ばれています。
平安建都の際、都の南玄関として羅城門の東に建てられました。
後に弘法大師・空海が賜り、密教の根本道場(こんぽんどうじょう)として今に至っています。
五重塔(国宝)は高さ57メートルの日本最高の塔で、寛永20年(1643年)に徳川家光が再建奉納したもの。
講堂(重要文化財)には、わが国現存最古の密教彫刻の一群や金堂(国宝)、大師堂(国宝)、蓮花門(国宝)など
納められており、世界遺産にも登録されています。

弘法さんは、『一服一銭』という茶を振舞うお茶屋さんが出たのが始まりといわれ、江戸時代から植木屋や薬屋など
も出店され、これが現在の「弘法さん」の起源だと言われています。


亀岡市PTA連絡協議会の総会、迫る。

2010-05-20 22:31:37 | PTA活動関連
いよいよ、平成22年度の亀岡市PTA連絡協議会の総会が近づいてきた。

今年度の会長予定者となっている私は、この総会で承認を受けると正式に会長職を引き継ぐことになる。

今夜もその準備として本部役員会並びに理事会が亀岡市役所にて開催され、総会での流れや
役割分担等について、会長予定者として各理事の方々へ最終確認を行ったところだ。

日が迫るに従い、緊張感も増してきている。

総会での、私に与えられた大きな役割としては、就任後の挨拶、活動方針並びに事業計画の説明。

今年は事業計画を少し変更して総会に提案することから、議事の進行に対して一抹の不安もあるにはある。

しかし、この同じ時代に、世代の違いはあるにしても‘子育て’をするお互いとして、
経験に基づいた情報や知恵を出し合い、ともに学び、協力することで、亀岡に育つ子ども達に対し、
よりよい教育環境を創造するため、精一杯、力を尽くしていきたいと思っている。

今年度の市PTA活動に参加することより、知り合うことができた保護者の方々との‘縁’を
大切にし、活力と実りのある活動を展開できればうれしく思う。

我々、大人たちが、お互いに協力し、イキイキと楽しく社会活動を進めている姿を
見せることこそが、子ども達への何よりのメッセージになるものと感じる。

総会は明後日22日。

来賓や幼稚園、小学校、中学校の役員約150名の皆さまへ、しっかり自分の思いを伝えたい。

この国の未来は‘子どもたちの教育’にかかっていることを、肝に命じて。

異国情緒ある華やかなまつり・神戸まつり。

2010-05-18 23:30:21 | 心の旅
‘こうべで、輪になれ、熱くなれ’を合言葉に「第40回 神戸まつり」が
14日から16日の3日間、神戸市一円で開催されました。

今回紹介するのは16日に三宮一帯を会場に行われた「メインフェスティバル」。


三宮のフラワーロードから中央通りの間を、サンバやダンス、バトンなど80もの団体が
参加するパレードに、よさこいやダンス、歌などのステージも設営されるなど、
一日中、華やかにして賑やかなまつり、それが神戸まつり。


サンバパレードには本場・ブラジルからも出演者が訪れ、セクシーな衣装で激しいダンスを披露すると
会場の男性たちから歓声が上がりました。


神戸市役所横の東町筋には世界の料理や全国各地の郷土料理が食べられる「ワールドカフェ」も開かれていました。
パレードやステージに熱狂し空いたお腹を満たしてくれる‘おいしい’ものがいっぱいです。


ストリートには地元神戸や関西で活躍する音楽ユットがトラックステージに乗って代わる代わるやって来て
常に音楽に満たされている空間を演出していました。
京都駅ビルライブでおなじみの「クーリーハイ・ハーモニー」も出演していました。


ストリートパフォーマンスの雄「勇登」を発見。水晶玉パフォーマンスからロボットダンスまでを披露。

http://www.youtube.com/watch?v=KWC6Ke5a2Ag←動画です。

天候にも恵まれ、異国情緒あふれる神戸らしい‘おまつり’に、身も心もリフレッシュできるイベントでした。

今年行けなかった方は、是非、来年、訪れてみてはいかがですか?

伊勢丹催事場の「九州うまかもん市」に行ってきました。

2010-05-17 10:07:52 | 京都情報
今、JR京都伊勢丹催事場で「九州うまかもん市」が開催されています。


がっつりとしたパンチのある食べ物がたくさんある九州の特産食の祭典とあって、
おなかを空かして行って参りました。

無類のラーメン好きを自認する私が最初に目指したのはやはり「ラーメン店」です。

九州は各ご当地ごとに、とんこつやちゃんぽんなど独自の系統を確立したラーメン文化が
受け継がれている地ですが、今回のうまかもん市に出店されていたのは、みそラーメンの「みそや・堂」!

みそラーメンといえば北海道が思い浮かびますが、鹿児島は薩摩産のみそラーメンの登場です。
極みラーメンと名づけられたラーメンは、とんこつと鶏がらのダシに味噌を加え、
24種類の食材を組み合わせ、煮込んだコクのあるスープ。
5日間、寝かしたコシのある特製麺を絡めて深い味わいのラーメンに仕上がっています。

ラーメンに舌鼓を打った後も‘うまかもん’を求めて会場を回ります。


まず目に留まったのは、福岡の「警固(けいご)ヤキトン」の骨付きスペアリブことヤキトン。
ジューシーな食感と熟成されたタレの香ばしいさに誘われて思わず2個買ってしまいした。


隣に目をやると大分は「吉野とりめし保存会」の吉野とりめしおにぎり(3個)を販売しているではないですか!
漫画「おいしんぼう」の中でも紹介され、絶賛されていた‘とりめし’。
江戸時代の末期、この地域の猟師の手で生み出されたそうです。
鶏肉とごぼうというシンプルな食材で炊かれたご飯ですが、口の中で鶏肉の甘みが広がり味わい深いおにぎりでした。

もう、おなかがいっぱい!となったところに、見つけたのは宮崎の「肉だわら総本店」の肉だわら。
地元産の豚ロースと米を使った「肉巻きおにぎり」。
見た目の怪しさと香りの香ばしさに惹かれ、思わず購入!

しょうゆ味と塩味の二種類どちらでも美味しいしっかり派のおにぎりでした。
濃い味付けと歯ごたえに九州らしさを感じました。

その後も、うに豆腐やベーコン、黒にんにくなど九州独特の特産品を大量に買い込んで
帰ることになったわけですが、ここ数日の晩ご飯のお供が豊富になったので
幸せ気分に浸っている私なのです。

このJR伊勢丹の「九州うまかもん市」は今日17日まで開催されています。


平安絵巻の再現!明日は嵐山で三船祭が催されます

2010-05-15 23:42:25 | 京都情報
明日16日(日)に、京都嵐山・大堰川(保津川)一帯で、平安時代の舟遊びを
再現した祭である「三船祭」が催されます。

三船祭は平安時代(898)宇多法皇が嵐山大堰川に竜頭の船を浮かべて
詩歌管弦を興じたことに由来する祭で、毎年5月の第3日曜日に
祭神である車折神社の延長神事として催されています。

当日は、渡月橋上流の水面に竜頭、鵜首などの美しい飾りを施した華やかな舟が
多数浮かび、その舟上で平安時代の衣装に扮した人達が詩歌、管絃、舞楽など
平安時代の遊びに興じます。

まるで平安絵巻から飛び出した様な風雅な風景を見ようと、毎年、渡月橋周辺には
約10万人の拝観者が訪れる嵐山恒例‘水’の祭りです。

私達もお客さんが降船した後、水辺を行き交う飾り舟の間を縫うようにして横切っていきます。

祭の奉納行事の一つ、舟からの‘扇流し’に遭遇すれば、雅やかな扇を掬い上げ、
戴くこともできるので、楽しみにしています。

この扇流しは、足利将軍が天龍寺へ参詣の際、お供の童子が誤って川に落した扇の流れる姿に優美さを感じ、
始めてもので、天龍寺参詣の度にお供の人々が競って扇を川に流したという故事に由来しているそうです。

「花の御所」に象徴される室町文化、京雅が華やかなりし時代。
なんとも優雅な美意識ですね。


この華やかなで雅な三船祭に、保津川下りの舟で遭遇したい方は、正午頃に亀岡を出航する舟に
ご乗船いただくと、祭舟を舟上にて間近にご覧になれますよ!

是非、この機会に三船祭と保津川下りをダブルで楽しんでみてはいかがでしょう。
お徳感満載ですよ!

三船祭は、たびたびの大洪水で毎年のように大きな被害が出た大堰川(保津川)の
復旧工事に当たっていた車折神社・祭神の清原頼業(よりなり)公の子孫一族が
車折神社の境内に「水の神様」を祭り治水を祈願したという由来を受け
昭和3年(1928)より始められました。


☆「三船祭」スケジュール
 
 正午    車折神社において「おでまし式」
  
 午後1時   神幸行列神社御出門、三条通を西へ向い渡月橋を
         渡って嵐山中の島公園剣先に到着。
  
 午後1時40分 中の島公園剣先において神儀が御座船に御乗船。
  
 午後2時頃  御座船を先頭に龍頭船、鵜首船以下各供奉船が
         順次発船、この間御座船に対して龍頭船を先頭に
         各供奉船は奉納行事を行いつつ、
         大堰川(おおいかわ)を舟遊します。
 午後4時頃  神儀が北のりば付近に御上陸の後、車折神社
         嵐山頓宮に入御、祭事を了えます。



この道を往けば・・・~船頭たちが‘いる’風景~

2010-05-14 22:26:10 | 船頭
ゴールデンウィークが終わり、落ち着きを取り戻した保津川下りの乗船場。

ゆっくりした時間が流れるその風景の中、舟の出航を待つ船頭たちも少しリラックスムード。

「お客さんを待っているのも仕事」と船頭は気楽な家業だと思われがちですが、
これでなかなか難しい仕事なのです。


新人の頃は、上手く舟を操船することができず、自分自身の技術に納得できない日々が続きます。

師匠から教わったとおりに舟を‘流す’ようになるには、長くつらい修業が必要なのです。

先輩船頭たちの厳しい叱咤が飛び交う舟の中、お客さんを乗せているプレッシャーから
潰れそうになる日の少なくないのです。

そんな毎日、修業の身である若い船頭たちは、お互いに励まし合いながら、悩みや迷いを乗り越え、
そして切磋琢磨して腕を磨きながら‘一人前’の船頭へと育っていくのです。

この‘道’は船頭みんなが通った‘道’

ただひたすら、何処までも、この道を歩んでいく。船頭は生涯が勉強。

ここに400年、受け継がれた‘技術’を継承するという‘伝統’の重さとプライドがあります。

伝統の心と技が受け継がれていく限り、保津川下りは永遠に光り輝くのです。