goo blog サービス終了のお知らせ 

学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

2024/02/06

2024-02-06 20:58:00 | 仕事
 今日は作品整理で1日バタバタと過ごしましたが、無事に終了。仕事は段取り八分とはよく言ったもので、事前の準備が大切です。必要な道具、仕事の流れなどを前の日に揃えておき、当日いかにスムーズに進めるかを考えます。実は私が新人の時、企業の方と話をすることがあって、仕事のアドバイスとして、この段取り八分を教えてくださったのです。以来、仕事をするうえでは常に意識するようになりました。もうその方は亡くなられてしまいましたが、本当にありがたいことを教えてくださり、今でも感謝しています。
 帰宅後、岩波文庫の葛飾北斎の画集を眺めていたら、なぜか歌川広重の絵が恋しくなってしまいました。これはたぶん私の広重好きというのがあるせいかもしれません。東海道五拾三次からは江戸期の社会が見えるようだし、名所江戸百景は物語性があって楽しい。さらに近江八景の墨と藍からなる画面は思わず唸ってしまう。北斎は確かにうまいのだけれど、うますぎる気がして、ちょっと苦手なところがあります。そんなこともあって、今は広重の画集を眺めています。この絵の世界に飛び込んでみたい、そういう絵だな、と思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024/02/05

2024-02-05 22:21:00 | その他
 久しぶりに雪の1日。特に出歩く用事もないので、家で画集を見て過ごしました。画集、といっても、調査研究のためではなく、ただ楽しみたくて、横尾忠則さんのものを本棚から取って眺めました。
 その画集は、今から15年前くらいになりますでしょうか。金沢へ旅行した際、金沢21世紀美術館で横尾忠則さんの展覧会を開催していたときに求めたものです。そのとき、私は横尾さんの作品を初めて見て、絵の力に衝撃を受け、圧倒されました。でも、どこか私たちのそばに寄り添うような親しみの湧く作品群で、とても魅力されたのを今でもよく覚えています。以来、その画集は年に何度か見返しては楽しんでいます。
 特に好きなページが、奇縁まんだらの肖像画(江戸川乱歩が洒落てます)、日記の一部分とアンリ・ルソーのパロディ。発想の面白さにいつもうならされます。横尾さんの展覧会、ぜひまたどこかであれば見に行きたい、と思う休日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024/02/04

2024-02-04 19:57:00 | 仕事
 今日は先日作品調査でお世話になった方へお礼状を書きました。私はいつも手書きで、かつ、日を置かずに書くようにしています。効率的にメールでも、という話もありますが、お礼状は自分の感謝の気持ちを相手に伝えることが目的。それには自分の手で書くことが一番、と私は思っています。仕事は人と人との関係で成り立ちます。今日も感謝の気持ちを込めて書きました。
 午前、久しぶりにふらふら感、焦燥感が止まらず。このところ、ネガティブな言葉を考えることが多かったので、症状としてあらわれてしまったようです。お昼休み、そうした言葉が刃になって自分の心を傷つけていると思い、頭がネガティブなことを考え出したら、何かの絵を思い起こしてみようと、変わった試みをしてみました。それが意外に効き、午後からは改善。口には発しなくても、頭の中で考えるだけでも、心は荒んでいくのだな、と思った次第です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024/02/03

2024-02-03 20:50:00 | 仕事
 作品の調査に個人宅へ。調査のときにはマスク、白手袋、カメラは必須、時計や指輪は外し、紐などが垂れるような服は着ない、などの基本的なルールがあります。そこではある作家の初期作品を見せていただきました。初めて眼にする作品群に感動!その方からは何を表現した作品かわからないものがあるんだけれど…と新たに相談を受けたので、宿題として相談内容をお預かりしました。勉強になります。
 車で移動中、たまたまNHK FMをかけたらZARD特集。懐かしい曲がラジオから流れてきました。ふだん音楽をあまり聞かない私ですが、ZARDは耳に心地よく、小学生の頃からよく聞いていました。私にとって、生活のなかにZARDがあったのです。今聞いても素敵。よい心地となりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024/02/02

2024-02-02 21:12:00 | 仕事
 原稿執筆は今日までで400字詰原稿で5枚まで到達しました。3月末までに最大20枚なので、順調に進んでいます。原稿執筆している時間は、私にとって1番楽しい時間です。こういう研究がしたくて、学芸員を目指したからです。毎日1時間でも、こういう時間があるとモチベーションも上がります。
 さて、今日は細々とした仕事の多い1日でしたが、嬉しいことがひとつ。それはある方にギャラリートークをお願いをしたところ、内諾をいただけたことです。嬉しいかぎり!学芸員は色々な交渉をすることが多い仕事です。私も色々な失敗をしてきましたが、交渉もやはり慣れだと感じます。私の場合、どうしても相手でなければならない理由を2つか3つ考え、あとは強い想いを込めて交渉に臨みます。もちろん、全て上手く行くとは限らないけれど、誠意をみせる、ということが大切なことだと思っています。何はともあれ、今夜はお酒が美味しく飲めそうです!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2024/02/01

2024-02-01 20:32:00 | 仕事
 昨日から先日依頼された原稿を書き始めました。毎日1時間書くことをノルマに設定。それ以上は書かないことにしています。なぜなら、そういう縛りをつけておかないと他の仕事に支障をきたすのと、ダラダラと文章を書いてしまうから。どの仕事もそうですが、メリハリは大事、と思います。
 この頃は4月の展覧会に向けた準備をしていて、主にイベントの段取りです。自分の勤める美術館がガラパゴス化しているのではないか、という懸念から、初めて美術団体や市民などと連携しての開催を準備しています。準備は大変ですが、色々な方々と知り合えるのが楽しくてたまりません。今からイベントが楽しみです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする