学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

俳句を詠む

2015-07-27 20:01:59 | その他
言わずもがな「俳句」というのは、五七五の音からなり、季語を取り入れて詠まれるものです。

俳句を考えるときには、五七五の音の制約のなかで、心情や事象を詠うことになる。

3、4年前くらいからでしょうか。私もときどき俳句を詠むようになりました。


ここ数日のような夏の暑い時期を除いて、私は徒歩で出勤しています。

そうすると、色々なものが目に入ったり、聞こえたりする。

広い野を雉がゆっくり歩く。

アオサギが大きな羽を広げて空を舞う。

田んぼに水が入って、その下を無数のおたまじゃくしが泳ぐ。

ころころとかわいらしい田螺もある。

木工工場の前を通ると、ぷうんと濃厚な木の香りがする。

…こうしたものは、ただそれだけで終わってしまうのだけれど、何か俳句をでも作ってやろうと思ってみると、ふだん気がつかなかったようなことに気づいて、普段とは違うカメラで物事を見ようと意識が働く。

それがとても面白いのです。

何も立派な句を詠んでやろうという気はさらさらなく、ただ興味のおもむくままに。

ちょっと恥ずかしいのですが、6月に栃木県の黒羽へ紫陽花を観に行った時の句。


空堀を 青に染めたり 手鞠花

紫陽花に 孫よりはしゃぐ 祖母の声

薫風に ぬめりも乾く 五峰の湯


自分でも俳句を詠み出すと、芭蕉の凄さが身に染みてわかる気がする(笑)

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