先日紹介した桑原忠親著『茶の湯の歴史』を読み終えてから、文中にさかんに取り上げられている『山上宗二記』に興味がわいてきて、早速読んで見ました。
茶の湯の起こり、名物の茶器の所有者と名の由来などが書かれています。事前に『茶の湯の歴史』を読んでおおよその内容についてわかっているので、すらすらと読めました。
茶器について、おや、と思いつること。たびたび「惣見院殿御代に火に入り失い申し候」と出てきます。「惣見院」とは織田信長のこと、「火に入り」つまり本能寺の変で失ったとの記述です。織田信長が茶器を大変好んで集めていたと聞いたことがありましたが、相当良い茶器を所有していたようです。果たして本能寺で焼けたのか、あるいは一連の関係で安土城とともに焼けたのかはわかりませんが、惜しいことをしたものだと思いました。
『山上宗二記』には「身の盛んなるは二十年」の文章があり、なかなか人生訓も見られて面白いものがあります。しばらく繰り返し読みふけりそうです(笑)
●『山上宗二記 付 茶話指月集』(熊倉功夫校注 岩波文庫)
茶の湯の起こり、名物の茶器の所有者と名の由来などが書かれています。事前に『茶の湯の歴史』を読んでおおよその内容についてわかっているので、すらすらと読めました。
茶器について、おや、と思いつること。たびたび「惣見院殿御代に火に入り失い申し候」と出てきます。「惣見院」とは織田信長のこと、「火に入り」つまり本能寺の変で失ったとの記述です。織田信長が茶器を大変好んで集めていたと聞いたことがありましたが、相当良い茶器を所有していたようです。果たして本能寺で焼けたのか、あるいは一連の関係で安土城とともに焼けたのかはわかりませんが、惜しいことをしたものだと思いました。
『山上宗二記』には「身の盛んなるは二十年」の文章があり、なかなか人生訓も見られて面白いものがあります。しばらく繰り返し読みふけりそうです(笑)
●『山上宗二記 付 茶話指月集』(熊倉功夫校注 岩波文庫)
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