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学芸員のちょっと?した日記

美術館学芸員の本当に他愛もない日記・・・だったのですが、今は自分の趣味をなんでも書いています

スケジュール管理

2020-09-19 19:31:15 | 仕事
私の勤める美術館は、年間1人で10から15事業を受け持ち、さらにそこへイレギュラーの仕事が加わって、毎年てんやわんやになります。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の仕事もあり、忙しいことこのうえなし。そのうえ、「働き方改革」によって残業がほとんどできず、日々の時間にも制約があります。

これだけの仕事をこなすには、きっちりとしたスケジュール管理が欠かせません。そこで私は、パソコン上で各事業のスケジュール管理表を作り、それに従って仕事をこなすようにしています。こうすることで、仕事が明確になり、スピードも上がり、精神的にも楽です。以前は紙の手帳で管理していたのですが、業務量が多すぎて書ききれないのと、過去の仕事を確認するための検索が不便なので、やめてしまいました。

しかし、それでもいろいろな仕事を同時並行で進める、というのは、頭の中がごちゃごちゃして難儀なこと。それだけ中途半端な仕事を抱えているということですから。私の場合、それにストレスを感じ始めたら、いったんその考えをやめ、1つずつ仕事を完了させて、抱える仕事を少なくし、仕事量のバランスを取るようにしています。自分の頭のキャパシティを超えないよう、水があふれそうになったら、出してやるのです。

9月は新年度の折り返し地点。下半期もしっかり仕事に取り組みたいものです。
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オタク

2020-08-16 09:15:03 | 仕事
新人のとき、事務職の上司から「学芸員ってのはオタクだね」と言われたことがある。学芸員、というと言葉はかっこいいが、その上司から見たら、私たちは絵に対してマニアックな知識を有するオタクにしか見えなかったようだ。

オタクという文言が、ネガティブな時代だったこともあって、その言葉に当時は腹を立てたものだったが、いまは妙に納得している。なぜなら、自分の好きな絵は何分でも見ていられるし、目当ての展覧会があれば遠くまで見に行くし、気に入った作家がいれば画集やカタログを買うという行為は、オタク以外の何者でもないからだ。私は自分の背負っている「学芸員」という看板が、やたら重く感じるときがあり、とてもしんどかったのだが、自分は絵の好きなオタクなのだと思うようになってから、そういう重みから解放されて心が軽くなった。

現在、新潟市美術館で式場隆三郎展を開催しているが、彼もまた文芸、美術、民芸など色々な方面でオタクぶりを発揮した。近代までの知識人は、こういう人が多かった気がする。このごろ書店へ行くと、自分の好きなことを仕事にしろ、という内容の本をよく見かける。それが必ずしも正しいこととは思わないが、好きなことに、とことん頭を突っ込んでいくエネルギーは、人生をさぞかし豊かにしてくれるに違いない。
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論文を書き上げる

2020-04-27 18:09:19 | 仕事
昨年来から書いてきた論文を、本日ようやく書き上げました。参考文献の山をかきわけて、ああでもない、こうでもないと考えて、それから書き出し。そして、不思議なことに書き始めると、とたんに新しい資料が見つかったりする(笑)それを付けたり、なんだり、こねくり回して、なんとか完成しました。

学芸員は文章を書いてこそ評価されます(もちろん、それだけではないけれど)。それには、とにかくもまずはどんどん文章を書かなくてはいけない。書いた文章を色々な人が読み、褒めて下さったり(ときどき)、まだまだ勉強が足りないね(これが多い)と反応があるわけです。具体的な行動をすれば、具体的な答えが出る。これは確かシャーロック・ホームズの言葉だったと思いますが、その結果をしっかり受け止めて、次に活かしてゆく。たまに自分の書いた文章が、他の研究者の方の参考文献に出てくると、心から嬉しいのです!お酒の一杯もひっかけたくなる。

もはや頭脳はくたくた。というわけで、しばらく論文からは離れて、明日から母の日のプレゼントを作る予定です。母には、毎年何かしらのモノを送っていたのですが、今年は新型肺炎のため、そういう状況ではないので、はがきサイズの絵でも描いて送ってあげようかな、と思っています。気持ちが伝わるといいのだけれど。さて、本日も夜が更けました。おやすみなさい。
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絵は偉そう…なのかな?

2020-04-24 18:42:26 | 仕事
数年前に同窓会があったときのことです。久しぶりに再会した友人に、私が美術館で働いていることを話すと、美術館はなんであんなに偉そうなのだ、と言われました。彼曰く、それはスタッフの態度ではなく、館内は薄気味悪いほど静かだし、中で食べ物を食べてはいけないし、特に絵をガラスケースや額に入れてあるのがよろしくない、偉そうだと言うのです。

すべては鑑賞と保存という相反することをすり合わせる必要があるため、と私は考えるし、どの美術館もそう考えているからこそ、そういう対応をとっているわけです。でも、確かに彼のいうことも一理ある。もともと、江戸時代までの日本の美術は私たちの生活とともにあったわけで、床の間には掛け軸、部屋の屏風絵、襖絵などの調度品は見事に装飾であふれていたのです。彼がそこまで考えて話をしたとは思えない(失礼!)けれど、そういうことで考えれば、掛け軸をガラスケースで鑑賞するのは違和感があるし、浮世絵を額に入れて鑑賞しても、江戸時代の人たちが楽しんだような絵との付き合い方はできませんよね。

こうしたことについて、私は思い切った展示方法をした展覧会を見たことがあります。ひとつは板橋区立美術館で、掛け軸をガラスケースなしで飾り、鑑賞者は畳の上に敷かれた座布団に座って楽しむという方法。もうひとつは、10年ほど前に府中市美術館で見た、近代版画を壁に飾り、額装なしで楽しむという方法です。もちろん、いずれも作品にさわることはできないけれど、かなり近い位置で楽しめ、それだけで絵と自分との距離が縮まったような気がして面白かった覚えがあります。これなら、彼がいうような偉さはまったくない。ただ、おそらく、セキュリティの部分で相当難しい選択があったと思いますし、私も万が一のことを考えると怖くてとてもできません。

同窓会での彼のひょんな言葉から、私は、美術館の形作られたあまり良くないイメージの一端と、そして、かつては生活に溶け込んでいた絵をどのように見せるのがベストなのかを、ときどき思い出しては考えるのでした。
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とうとう休館になる

2020-04-18 20:37:25 | 仕事
新型肺炎拡大の影響で、とうとう私が勤務する美術館も臨時休館となりました。休館となると、なかなか仕事のモチベーションを保つのが難しい。美術館の大きな柱である展覧会が開催できず、お客様に作品をご覧いただくこともできないことは、学芸員として何よりつらいことです。

休館中、何の仕事をするか。他館の動きを聞き取ると、次回の展覧会の準備を粛々と進めていたり、これを機に作品や資料の整理に取り掛かる美術館が多いようです。私の勤務する美術館でも、それと同じような動きになるよう。それと、個人的にはこれまでほとんど勉強する時間が取れなかったので、インプットの時間を多めにとりたいとも考えています。自分の力を着実に伸ばす機会なのかもしれません。

どうしても悲観的なニュースが多いこの頃ですが、前向きにとらえ、1日1日、しっかり生きていきたいと思います。
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インプットの時間に

2020-03-31 20:00:24 | 仕事
今日はつめたい雨の降りしきる1日でした。私の住む街では、しだれ桜もだんだん花を開きつつあり、もうすぐ見ごろになりそう。我が家の夏椿も、木の芽が少し緑がかってきて、これから葉を付ける準備をしているようです。季節は少しずつ進んでいますね。

さて、新型肺炎による感染の拡大のため、私の職場でも不要不急な外出を避けるように通達が来ています。同然のことながら、出張も制限されているため、展覧会開催のための調査に出かけることも、関係先との調整をすることもできず、美術館としての仕事が思うようにできない状況です。美術館が通常開館を継続したとしても、その展覧会の中身が伴わないようではお恥ずかしい限り。感染拡大防止が最重要課題というなかで、なかなか難しい運営状況が続いています。

いま、こうした状況を逆手にとり、館内の作品を丹念に調べたり、読み過ごしていた資料を見直すなどのインプットの時間を多くとっています。なるべく自分のスキルを磨く時間にあて、この状況が落ち着いたとき、この時間に学んだこと、調べたことを展覧会を通してお客様へ還元できれば、と思っています。明日から新しい年度が始まります。早くこの事態が収束しますように!
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近況報告

2020-03-20 20:00:00 | 仕事
3連休の初日、大変気持ちの良い陽気に恵まれましたが、時折びゅうびゅうと強い風が吹きました。そのせいか、朝からくしゃみが止まらず、やや落ち着いてきた花粉症と久しぶりの再会で、しばらくお付き合いが続きそうです。

さて、新型肺炎の影響もあって、私が勤める美術館は開館しているものの、極度に入館者数が減少しています。臨時休館の対応をとる美術館が多いなか、このところ、お電話での開館の有無を確認するお客様の問い合わせが多くなってきています。また、ご来館されたお客様のなかには、どこそこの美術館に行ったら休館になっていて困った、と残念そうな表情でおっしゃる方もいらっしゃいます。新型肺炎拡大防止のため、どの美術館も対応に苦慮しているような現状が続いています。

私の知り合いの学芸員の方は、長年研究を続けたテーマで、展覧会開催前の3ヶ月間、不眠不休でオープンまでこぎつけたのに、とたんに臨時休館となり、大きなショックを受けていました。こうした状況のなかでも、私は次回の展覧会の準備を進めています。もしかしたら、展覧会を立ち上げても臨時休館になるかも…という想いはありますが、いま、自分に課せられた仕事を淡々とこなすことが大切であると考えています。

新型肺炎。お客様にとっても、学芸員にとっても、よろしからず。1日でも早い感染症の終息を願うばかりです。
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仕事は生き物のよう

2020-02-02 20:04:12 | 仕事
先日、ある企業の経営者の方と話をする機会がありました。その方は仕事術の話になったとき、こんなことをおっしゃいました。ある問題が生じると、私たちはそれに対応するためにある手段をとる。そして無事に問題が解決したとする。その経験から、同じような問題が起こったときには、同じ対応をすれば永続的にその問題は解決ができる、と私たちは判断する。だが、しばらくすると、不思議なことにそのやり方が通用しなくなる。要するに、仕事というものは、常に改善を求められるということだ。そうおっしゃいました。

実はちょうど私も似たような経験をたびたびしていたこともあり、とても腑に落ちました。私の経験でちょっとした例を挙げれば、入館者数を上げるためのイベント。前年度よりも入館者数を上げるという課題があって、その解決のための新たなイベントを打つ。その年は確かにイベント効果で入館者数は増加しました。この効果は高し、と思って継続し、3年くらいするとまた減少に転じる。これはイベント自体のマンネリ化があったのかもしれませんが、同じやり方では入館者数の永続的な上昇には結びつかない。そこでまた別の方法を考えるという流れになりました。

私もそこそこの年齢になってきましたが、この年になってもまだまだ学ぶべきことが多くあります。そして仕事という、ふんわりとぼんやりとした相手に未だに迷わされます。でも、まあ、それが仕事の面白いところなのかもしれませんね。
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話上手になりたい

2020-02-01 19:00:00 | 仕事
先日、民俗学を専門とされる研究者の講演会を聞きに行きました。それは明治期の紀行文のなかに出てくる日本の風習を、民俗学の立場から読み解くというもので、それほど民俗学には詳しくない私でもとても面白く聞くことができました。

さて、話し手の先生は70歳近い方なのですが、話し方がものすごくうまい。観察していると、次のような特徴があることがわかりました。

1.話し方がゆっくりしている。(滑舌が良い)
2.身振り手振りをまぜる。
3.ときどき小さなジョークを入れる。
4.新しい発見を伝える。

長年、人の前で話されてきた経験がそこにはあり、講演会の内容もさることながら、話し方からも学ぶべきことが沢山ありました。

私も仕事柄、講演会の機会はあるのですが、上記で言えば「1」が苦手です。どうしても緊張すると早口になってしまうのです。ですから、講演会の手持ちレジュメに「ゆっくり話せ!」と自分へのメッセージを書き込み、ときおり目を向けて意識するように対策しています。あとは「3」はなかなかテクニックが入ります。会場が盛り上がればいいのですが、そうならないときもありますから。ただ、ジョークは講演の目的ではないので、その会場の空気を読みながら臨機応変に使っています。

現在、4月以降の企画展の準備に取り掛かっていますが、そこでも講演会を予定しています。他の研究者の良いところを真似して取り入れながら、自分のスキルを上げていきたいと考えています。
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令和2年1月18日

2020-01-18 21:00:00 | 仕事
曇天。極めて寒し。朝、英語のリスニング。午前中、依頼されている論文を書く。私は結論がぼんやりしていても、まず机に向かって書き始める。すると、頭の中でかたちが少しずつ現れてくる。これは文章の書き手としては邪道なのかもしれない。けれど、それが私のスタイルだからしょうがない。午後、新しい展覧会の広報活動を始める。夜、英語の音読、フランス語の音読、俳句を2句詠む。寝床で『ドン・キホーテ』の通読。まだこの小説との距離感がつかめない。
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