京都北山細野の神主

日々感じる事を想いのままに書き綴っています。神主として品位に欠ける表現が有るのはボケが始まったとお許しください

最近の大雨による自然災害って本当に温暖化による自然災害だろうか?(1)

2021年08月14日 | 不合理なもの

我が国では昔から自然災害から領民国民を守る治山治水は為政者の最大の仕事だったのですね。

山と川の整備・管理。国土を収める根本理念だったのです。

大名たちは西洋や隣国のように領民や奴隷をこき使ってむしり取るような発想はどの時代にも無かった。

武田信玄や加藤清正、二宮尊徳などの故事にもあるようにまず領民の安全の治山治水を優先することが

為政者の役割でした。

戦後荒廃した日本国土を復活するため昭和天皇は自ら手植えで植林をされて緑を復活に努力されました。

だが最近の大雨による自然災害の頻発はマスゴミなどが騒ぐ温暖化による降雨量の増大だけが原因だというのはおかしくないでしょうか?

素人考えですが最近の「治山治水技術」または「治山治水システム」が間違っているのではないか?

「治水は治山から始まる」は確かだと思います。水は山から流れ出します、岩山に降った雨はそのまま岩肌をつたってすぐに流れます。

その降った雨をすぐに流れさせないのが岩山に積もった土砂であり土砂に根を張る木樹なのです。

私が40数年前に移り住んだ丹波高原・京都北山の地でも多量の雨が降ったら土砂の流出があちこちで見られます。

その為、交通遮断されることがあります。土砂の流出するところは新たに作られた道に多いのです。

狭くても、急でも古くから使われていた道は土砂の流出は殆どありません。廃道になっていても。

多量の降水はコンクリートだけでは防ぎきれないのがわかります。治山(植林事業を含む)は洪水を防ぐ治水事業にも大切な事業なのです。

ところが我が国では治山事業は農水省の林野庁が、治水事業は建設省が河川管理をしているのです。

こんなことで一番大切な国の事業、完璧な「国民の安全と安心を守る」(政治家の口癖)「治山治水」が出来るはずはないのです。

防衛省と同じく「治山治水省」が必要です。一本化しなければならないシステムです。いかに無駄な利権の巣窟になっているか?

何のために国民は膨大な税金を払っているのか?政治家の口先だけの「国民の安全と安心を守る」ためなのです。

先年空中分解した民主党政権時の「コンクリートから人へ」で地方の安全を守ってくれていた土建屋を壊滅させてしまいました。

災害時のいち早い復旧工事は中小のその地、その地に昔から頑張っていてくれた地元の土建屋だったのです。

その地元の土建屋の経験がその地方の災害復旧工事速やかにして、少しの雨で壊れてしまうような土木工事をしなかったのです。

その内、グローバル化の行き着くところ、国際入札での安価格だけの工事でまともな土建屋は無くなってしまいます。

今流行のオカラ工事や完成する前に崩壊する工事で世界有数の降雨量の日本の国土が守れるか?

「治山治水こそ国民の安全安心を守る」最大に事業なのです。根本から改革しなければ雨のたびに不安な日々を送らねばなりません。

治山治水に関しては書ききれませんでした。


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