●10月のニコタマ・サンセット傑作座<自宅>上映ベストテン
●1『イタリア旅行』53(ロベルト・ロッセリーニ)イングリッド・バーグマン <LD>★★★★☆
離婚直前の中年夫婦は、ナポリ郊外の別荘を処分するために喧嘩旅行しているが、ポンペイの遺跡などを歴訪している間に、人生の残り時間の少ないことに愕然。
●2『結婚泥棒』61(ジョージ・シートン)フレッド・アステア <VHS>★★★★
ひとり娘の結婚式のために数十年ぶりに現れた老プレイボーイは、世界を知らない娘の結婚を中断させて旅行に連れ出そうとする大騒動に、人生の皮肉が滲み出る。
●3『キッスで殺せ』55(ロバート・アルドリッチ)ラルフ・ミーカー <VHS>★★★☆☆☆
ミッキー・スピレーン原作のマイク・ハマー探偵シリーズを、独特の解釈と想定外の展開でスピーディに魅せる圧倒的な演出とヴィジュアルの驚きは、いまも鮮やか。
●4『トレインスポッティング』96(ダニー・ボイル)ユアン・マクレガー <LD>★★★☆☆
麻薬の地獄から抜け出せない青春の迷走を、奇想天外な映像と演出で魅せる監督初期の傑作。坊主刈りのユアンの最近の活躍を予感させる煌めきは、本物の予感だ。
●5『西部の男』40(ウィリアム・ワイラー)ゲイリー・クーパー <DVD>★★★☆☆
破天荒な地方検事を演じたウォルター・ブレナンの「ロイ・ビーン」が、憧れの女優を夢に見て、劇場のチケットを買い取るクレイジーに、クーパーも助演となった。
●6『トリコロール・赤の愛』84(クシシュトフ・キェシロフスキー)ジャン=ルイ・トランティニアン <LD>
●7『追跡』47(ラウォール・ウォルシュ)ロバート・ミッチャム <DVD>
●8『すぎ去りし日の』70(クロード・ソーテ)ロミー・シュナイダー <VHS>
●9『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』92(デヴィッド・リンチ)<LD>
●10『第3逃亡者』37(アルフレッド・ヒッチコック)デリック・デマーニー <DVD>
☆その他に見た傑作は・・・
『死の接吻』47・リチャード・ウィドマーク
『転落した女』89・ロバート・ミッチャム
『吹き荒ぶ風』53・バーバラ・スタンウィック
『抜き打ち二挺拳銃』51・ドン・シーゲル
『西部魂』41・フリッツ・ラング・・・・といったところ。でした。