細越麟太郎 MOVIE DIARY

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●『ミッドウェイ』のリニューアルされた壮絶空中戦。

2020年09月23日 | Weblog
●9月22日(火)10-20 渋谷<TOHO CINEMAS 4F SCREEN 4>
M-27『ミッドウェイ』"Midway" (2019) Midway Island Productions, Chinese Hong kong, Canada.USA.
監督・ローランド・エメリッヒ 主演・ルーク・エヴァンス、エド・スクライン、ウディ・ハレルソン、<138分・ビスタサイズ>配給・キノ・フィルムズ
やっと<コロナ規制>が解除されて、さて、久しぶりにワイド・スクリーンで、大音響の<ホンモノ・シネマ>が見たくなって、渋谷に出かけた。
という、同じ感覚のファンが既に場内にいっぱいで、かなり前の席での<かぶりつき鑑賞>となったが、どうせ見るなら太平洋の水しぶきを浴びる覚悟だ。
「ミッドウェイ」は、前に1976年に製作されていて、ジャック・スマイト監督で、ヘンリー・フォンダ、チャールトン・ヘストン、三船敏郎など大御所主演。
その記憶もあるし、あの洋上大空中戦の映像を、いまの最新映像処理で、どう見せるのか・・・が、かなり興味津々だ。
「地上より永遠に」でのパールハーバーの奇襲のあとの、太平洋上での巨大空母を舞台にした日米交戦の展開を、アメリカ海軍の混乱を背景にして描いた本格戦争映画。
前作では、名優たちの演じる戦況が主軸だったが、今回は当然のように特殊映像効果が進化しているので、単発戦闘機による洋上決戦が見どころになっていて凄い。
とくに米軍の単発戦闘機による空中戦を、ド迫力なカメラ映像と素早いカットワークで、見ていてめまいを起こしそうな空中戦が、巨大空母を背景に展開する。
その実戦迫力が見応え充分で、おそらく空撮マニアには悶絶のシーンが展開するので、日米の進退を決定づけた男たちのドラマには、女性不在の超大作。
それでも、場内には若い、戦争などは知らないギャルの姿も多いから、ま、戦争の実態ドラマを見るのではなくて、<オトコ達の戦争ごっこ>を見に来たのかも。
ま、この「ミッドウェイ」交戦のあとに<東京大空襲>へと、太平洋戦争の前哨戦の背景を知っている世代は、もう劇場では見かけないから、これも<史劇>なのか。
という余計なことは考える必要のないほどに、戦場のオトコ達と、日米大戦争に展開していった太平洋上での発戦闘機の交戦、それをゲーム感覚で見るのが現実なのだろう。 

■レフト頭上を襲ったライナーが転々のツーベース。 ★★★☆☆+
●全国東宝洋画系で公開中。

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