河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

昔のレコード

2010年08月08日 | 青の妖精と夏への扉
「八田君、昔わしが聴いていたレコードを聴かせてあげよう」

「なんだ、この下手なボーカルとリズム感の無さは
この人は今もいるのか」

「荒井由美の1973年のレコードだよ
この時は他に無かったから
これで良かったんだよ」

「そうでしょうね、今だったら絶対売れないですよね」

形あるもの

2010年08月08日 | 青の妖精と夏への扉
ひさしぶりに金星台の天文館に行ってみた

「博士、最近、レコードもCDもカセットも写真フィルムも見なくなりましが
どこに行ってしまったのですか」

「話は長くなるが、簡単に長くしよう
わしらの先祖は巨大な恐竜だった、物質で生命を維持するのも大変じゃった
しかし、類人猿あたりから、生命や魂というのは物ではなくてデータじゃないのか
と思うようになってきて、みんなデータになってしまったんじゃよ」

「最近の人間が薄っぺらな感じがするのも、そのせいですか」

「そうじゃ、物よりデータになったからじゃ
もともとはDNAという4ビットのデータを内蔵していたのじゃが
それとは別に20世紀あたりから外部にデータを保存し始めたんじゃ」

「死ぬということは天使にデータを引っこ抜かれるということですか」

「そのとおりじゃ、魂はデータだからな
逆に区役所にデータがあればその人は生き続ける
その人の体が有るかどうかはどうでもいいんじゃ」

「じゃあ、そのうち、死ぬ前に自分の魂をUSBメモリーに
バックアップしてからあの世に行くようになるんですか」

「そうじゃ、君の体にもUSB端子が付いているだろう
昔は物でバックアップしていたが
今はデータになっただけじゃよ
バックアップに70年ほどかかるのは昔と変わらん
もっとも魂が空っぽの人間はバックアップは1秒で済むがな
わっはっは、わっはっは

あと、わしは博士じゃなくて、天文館のただの管理人じゃ
時給850円だがな
わっはっは、わっはっは」