河童アオミドロの断捨離世界図鑑

河童アオミドロの格安貧困魂救済ブログ。

サワディの帽子屋 ALIAS IN WONDERLAND 3

2010年01月11日 | Next Time/Next Place
●サワディの帽子屋

「わちき、おはようございますの帽子屋でござい」

「九月の魚はサンマ、四月の魚はエイプリルフール、三月のウサギは
頭が変だよ」

「この帽子屋のお茶会に来ておくんなせい
バンコク時間の午後1時だよ
賞味期限切れのスコーンもどっさり
紅茶に浸ければすんなり喉を通るってもんでさ
紅茶はアールグレイだよ、レディグレイは甘くっていけねえ
それに今日はレディルージュが走るよ
二重丸でがってん勝負の介でさあ
もっと印が知りたけりゃ1レース100円だよ
さあ、買った買った
買わねえやつはおととい来やがれ」

三月はウサギの咲く季節 ALIAS IN WONDERLAND 2

2010年01月11日 | Next Time/Next Place
●三月はウサギの咲く季節

「時間が無い、時間が無い」

白ウサギはボタン電池切れのカシオデジタルウォッチを見ていつも呟く

「ウサギさん、速く走れば走るほど時間は伸びるのよ
学校で教わったでしょ!なんだったっけ
『フランケンシュタインの早退遅刻理論』だったっけ」

エイリアスは美少女特有の高圧的な態度でウサギに説教をする

「エイリアスちゃん!じゃあ、速く走れば何かいい事があるのかい?」

「べつにぃ」

エイリアスは機嫌が悪いらしい

エイリアスは沢尻エリカのように質問に対しては絶対に答えない

世界はもうマトモでは生きられない ALIAS IN WONDERLAND 1

2010年01月11日 | Next Time/Next Place
●世界はもうマトモでは生きられない

この世に生まれる前は、自分は岩石だったのか、ヤシの木だったのか
黒猫だったのか、はっきりとは覚えていない

この世に出てきた瞬間、宇宙の分身(エイリアス)として
余命約80年の「人間」という病気に罹ってしまった
「人間」というのは不治の病で
多くの場合「幸福と愛という幻想を求める」症状がずっと続く

自覚症状が無くても40~50歳を越えればすでに末期である
そこからどんなにがんばっても治ることは無い

地球にとっては人間はダニ程度の存在なので
地震や台風で掻きむしられると
その表面からポロポロと剥がれ落ちる

幸い人間はエイリアス(ショートカット)なので
ダブルクリックで宇宙本体を起動させることができる

問題はいつダブルクリックするか
そのボタンはどこにあるのかである

その答えは前を走る白ウサギが知っている