山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

美味しいじゃない!シューロール

2023年12月21日 | 日記とレシピ

 おやつ系の日記が続いてしまいますが、悪しからず。

 このところネットに紹介されるスイーツやパンの画像の中に気になるものがある。

 『シューロール』という名前で、コンビニで手に入るらしい。

 今どきのネット情報は便利で、画像とともに、そのお菓子(?)の構造を丁寧に解説してくれたりする。

 シューロールの場合、ロールパンにカスタードクリームを挟み、更にその上から生クリームをかけて、見た目と美味しさとをグレードアップさせる商品のようだ。

 これ、もしかしたら、自分で作れるんじゃない?

 また、マタギの虫がうごめき始めてしまったのだ。

 で、まだ昨日作ったケーキが残っているのに、こちらも作ってしまったんですよ。

 かなり美味しかったので記録を残す必要があります。

 スイーツネタが続いてしまうんですけど、そこんとこ、宜しく!

 バターロールの部

 ・強力粉200gにドライイースト4、塩3、砂糖20gを混ぜておきました

 ・卵を溶きほぐすのですが、使うのは、このうち20gだけ

 ・無塩マーガリンも20g入れるのですが、細かく分けて入れた方が後々良いです

 ・最後にぬるま湯100gを足してよく捏ねます

 ・まとまったらラップをかけて、発酵機能で35℃30分

       膨らみました

 ・8個に分けたら絞ったタオルをかけて休ませる

 ・ニンジン型(?)に成形して長さ20センチぐらいに伸ばします

 ・幅の広い方から横に伸ばしつつ巻いていくと、それらしくなってきましたよ

 ・また35℃30分二次発酵

 ・最初に作った溶き卵塗ったら、180℃のオーブンで13分

 クリームの部

 ・残った溶き卵に牛乳を50mlぐらいかな、それから砂糖と片栗粉、バニラも加えて混ぜながら煮ていくと、ある時、突然固まり始めるので火から離すとカスタードクリームができます(野生の勘でやっちまった)

 ・生クリームは50mlに砂糖10gとバニラ2・3滴加えて作りました

 仕上げの部

 ・焼けたバターロールに、縦に切れ目を入れます

 ・先ず、カスタードクリームを挟みます

 ※次が控えているので、なるべく奥の方に入れて

 ・しぼり器に移した生クリームで切れ目に被せて塞ぎます

 出来上がり!

 そんでですな。これが旨いのよ。

 バターロール自体がマーガリンの香り高く美味しいのに加えて、生クリームの甘さと食感がたまらないうえに、最後にカスタードクリームからとどめの攻撃を受けてしまう感じ。

 正直言って、ノックアウトです。

 普通のバタ-ロールにひと手間もふた手間も加わった美味しさ。

 これは、ただのパンではありませんね。スイーツです。

 結局、我が家では、夕食後のデザートとして戴くことになってしまったんですけど、誰も異論はなさそうです。

 そりゃそうだよね、これだけ美味しいんだから。ということで、

 ご馳走様でした!

 ・・・ところで、クリスマスはどうするんじゃ!と、突っ込まれそうな気もするんですけど、

 それは別腹じゃ! という答えが家族全員から返ってくることでしょう。  


流浪の林檎ケーキ

2023年12月20日 | 日記とレシピ

 事の始まりは、1個の林檎。

       この半分が残ってしまった

 先日の『タルト・タタン(風)』作りの時、半分が残ったんです。

 この半分を食べてしまえば終わっていた話なんだけど、そうしなかったんです。

 どうしたかというと、リンゴのコンポート(甘く煮詰めたもの)を作ることにしたんです。

 このリンゴの品種は、『フジ』で、言わずと知れたリンゴ界の女王みたいに美味しい存在です。

 で、これをアップルパイの時みたいに皮ごと煮詰めたら、さぞかし美味しく仕上がるだろうと考えました。

 ワクワクしながら砂糖とレモン汁とシナモンをかけてレンジで加熱してみたところ、

「あれ?」

しんなりしただけじゃん。

 『紅玉』みたいなルビー色には染まらず、ちょっと褐色がかっただけ。

 香りは、非常にいいんですよ。

 でも、スイーツって見た目が大事じゃないですか。

 ここから、林檎ちゃんの流浪の旅が始まりました。

 当初考えていた、美しく美味しいリンゴが映えるスイーツはやめにしました。

 代わりに、このリンゴ界のクイーンが、地味だけど実力を発揮するスイーツに路線変更することにしました。

 その名も、目にはさやかに見えねども林檎薫るショートケーキ

 それでは、行ってみます!

 ※コンポートの作り方は、先日のアップルパイと全く同じなので省略します

 まずは、ケーキの生地から。

 下ごしらえ・調理の部

 ・卵4個を常温に戻します

 ・グラニュー糖80gを混ぜ溶かして

 ・ホットケーキミックス90gも入れて

 ・滑らかになるまでひたすら混ぜます(ちょっとだけバニラをたらしました)

 ・ケーキ型にクッキングシートを敷いてオーブンを170℃に予熱しておきます

 ・25分焼くとこんな感じ

 この日は、夜勤日だったので、一部で実験だけやっておきます。

 ・ケーキ生地を二段に切り分けて林檎のコンポートを敷いて

 ・元に戻したら生クリームを塗ってチョコを乗せてみました

 食べてみると、主役は間違いなくリンゴのコンポートです!

 旨い。薫る。口の中にリンゴの美味しさが溢れるじゃありませんか。

 林檎の使い方は、これで決定ですね。残りのケーキもこの要領で行きましょう!

 リンゴの使い道が確定しました。

 ただ、トッピングには、工夫の余地がありそう。

 夜勤から帰って翌朝、

       残りの生地も同じように切って

       リンゴのコンポートをたっぷり挟んで

       ショートケーキの出来上がり

 今回は、イチゴジャムをトッピングしてみました。

 色彩的には一歩前進ですね。

 味的にも文句ないでしょう。

 リンゴを焼いたとき、色が変わらず、「どうしたものか」と少々焦りましたが、さすがはリンゴ界のクイーンです。目にはさやかに見えねども、その存在感は十二分でした。

 生クリームの塗り方は下手ッピーだけど、そんなものは些事じゃ、捨ておけ、という感じ。

 なりゆきで始めてしまったリンゴ料理だったけど、流浪の果てにここまで辿り着きました。

 失敗したと思った林檎のコンポートを、うまく使えてよかった。

 ありがたやありがたや。

 そして、ご馳走様でした!


ほろほろ漬けの季節

2023年12月19日 | 日記とレシピ

 いよいよ本格的な積雪の季節がやってきました。

       散歩すると、さすがに寒いっす

 この時期になると食べたくなるあったまり料理は数多くあるんだけど、それとは全く無関係に食べたくなるのが漬物なんです。

 沢庵食いてえ。青菜漬け恋しい。・・・

 これは、マタギの身体に染みついた条件反射みたいなもので、寒くなったり雪が降ったりすると、無性に食べたくなってしまうんです。

 で、去年ブロ友の美恵子さんから教えてもらった大根のほろほろ漬けを作ることにしました。

 ただ、去年とはちょっとだけ材料や味付けを変えてみることにしたんです。

 超簡単なんですけど、超美味しいので記録は残しておきたいと思います。

 下ごしらえ・調理の部

 ・大根を幅10センチぐらいの輪切りにして皮を剥きます

 ※2個用意したんだけど使ったのは1個だけでした

 ※茎と葉っぱもイマイチだったので水栽培にして成長を待ちます

 ・1個分を千切りにして、塩小さじ1/2ほどをかけて10分ほど置きます

 ・ジワーッと水分が出てくるので、軽く水洗いしてからきっちりと絞ります

 ・塩昆布を3つまみ程入れてよく混ぜたら出来上がり

 ・・・なんだけど、ちょっと旨みが足りない気がしたので、味の素を少々振りかけると、なかなかいい感じです。

      徐々に昆布の色が大根に馴染んできます

       ご飯のお供にどうぞ召し上がれ

 ご覧の通り、超簡単なんですけど、美味しいんですよ。2日目以降が特にお勧め。

 今回は、塩昆布と味の素だけど、別の組み合わせでも美味しいものが作れそうな気がします。

 これだけ簡単だと、今回ぐらいの量を何回も作りながら、味付けに変化をつけて工夫していくのも面白そうですね。

 この冬、色々と試してみようと思います。

 冬の楽しみが一つ増えたぜ!


驚愕のタルト・タタン(風)

2023年12月18日 | 日記とレシピ

 我が家の大量食材、この時期は、ダイコンを筆頭にした冬野菜が中心になる。

 寒い時期だから、痛む速度もごくゆっくりなので、生のまま長く保存できるところが嬉しい。

 ただ、気候に甘えて忘れてしまうと、根菜だと『す』が入ったり、葉物だと先端や外側から痛んできたりする。

 したがって、のほほんとあぐらをかかずに、多少は計画的に消費を考えた方がいい、ということになってくる。

 で、今回みたいに自分のまいた火種(塩漬けわらび)で尻に火が付くっていうのは、よっぽど間抜けなんだけど、他の食材に対しても、少しは気配り目配りが必要だと思うんです。

 つまり、長期保存食材も、日常的に活用しましょうということね。

 そんな中で目を付けたのがリンゴ。我が家では、この時期になると、買ったものや戴き物でいっぱいになり、春まで食べ続けることになるフルーツです。

 美味しくて楽しい調理方法はないかなと思って探しているうちに見付けたレシピが、あまりにも衝撃的だったので、記録を残しておくことにします。

 料理の名前は、林檎のタルト・タタン風

 Mayumiさんという方のショート動画だったんですけど、あり得ねえ~!と思いつつやってみたら、あり得たじゃん!!という料理です。ちなみに、マタギのように『タルト・タタン』って何?って言う人もいると思うので、調べてみました。簡単に言うと、リンゴ料理の上から生地を被せて焼いたら、裏返して味わうというものらしいです。

 それでは、行ってみます。

 下ごしらえ・調理の部

 ・冷凍パイシート2枚を常温に戻しておきます

 ・使う材料は、リンゴ1/2個、卵1個、グラニュー糖適量、はちみつ適量

 既に、この少なさに驚きです。パウダーシュガーは最後まで待機。

 ・卵黄をほぐしておいた方がいいと思います

 ・リンゴの芯を外したら16枚に薄切りにしてみました

 ・クッキングシートに直に(!!)はちみつを流して薄切りリンゴを並べます

 ・グラニュー糖を回しかけて

 ・柔らかくなってきたパイシートをかぶせて、フォークで目止め

 ※多少隙間が空いても問題なし。パイ生地が膨らみ、果汁で密着されますから

 ※ここで一つ失敗。シートの周りが平らなままだったため溢れ出した果汁が天板に染み落ちてしまいました

 ・卵黄を塗って

 ・200℃のオーブンで20分加熱(家中にアップルパイの香りが広がります)

       既に旨そうですけどタルトタタン風は、ここからが本番

 ・クッキングシートごと裏返して、シートを丁寧に剥がします

 ・パウダーシュガーで彩るんですけど、1枚にはシナモンも振りかけました

       最後の山場は、切り分け。名刀『関の孫六』登場

 ※脂の乗った柔らかい魚を捌く感じかな?刃の全面を使って、一回ごとに刃を拭きながら

       出来たぜ!

 最後の、切り分けるところ以外は、超絶簡単でした。

 しかも、文句なく旨い!

 何と言っても、オーブンに入るまで20分で完了してしまうアップルパイなんて、作った今でも信じられない!という感じ。

 唯一厄介だった切る段階については、カッターナイフを使うか、または、前もってパイシートを切っておいて、焼いた後には切らないという選択肢もあるかもしれません。

 それにしても、このアイディア、凄い!

 クッキングシートの特徴(染みない焦げない柔らかい)を知り尽くしているからこそ生まれた料理だよね。

 すんごく面白かったし、すんごく美味しかったし、すんごくためになりました。

 Mayumiさん、ありがとうございました。


ゴールが見えた!たぬきつねわらびうどん

2023年12月17日 | 日記とレシピ

 大量に戻してしまって、一時は青ざめてしまった塩漬けわらびなんだけど、大分消費が進んできました。

 先日の餡かけ焼きそばに続いて、

       分かるかな?この料理

       ワラビを細かく切って

       全て切り分けたら

       味噌や出汁醤油を和えて(これは味噌オンリー)

       山椒や南蛮粉を加えて楽しみます

 名前は、ワラビタタキと言いまして、そのまま食べても美味しいですし、

       おひたしの共にしたり

 ご飯の共にしていただきます。

 こんな風に、色々な調理にしたので、ワラビ料理を楽しめたし、料理の幅も広がりました。

 そんな中、今日のランチは、うどんに決めました。

 これだと、また使えるじゃん。

 そうして、辿り付いたのが、たぬきつねわらびうどん

 この組み合わせ、絶対美味しいに違いありません。

 当初、昼食についての妻との協議の中で、気になっていた新発売のカップ麺『最強どん兵衛』なるものも食べてみたいという話はしていたんです。

       君たちは、近日中に戴きますね

で、妻が実家に出かけるついでに買ってきてもらうことになったんだけど、どう考えてもワラビが先です。

 妻の居ぬ間に、全ての準備を済ませておくことにしちゃいました。

 下ごしらえ・調理の部

 まずはタヌキさんから。

 ・水大さじ3に酢3gと薄力粉27gを混ぜます

 ※これだとまったりし過ぎ。水をちょっと足して微調整。

 ・油温を170℃まで上げたら、今回は刷毛でタヌキさんを散らしました(何度も繰り返す)

       すぐに水分が沸騰して衣がボールのように大きくなって浮いてきます

 ※ここでは、まだ掬わない

 ・沸騰が完全に収まるまで静観

 ※ポテトチップスと同じ理屈になると思います。完全に水分が抜けてしまえば、美味しくて日持ちするはず

 ・油分をキッチンペーパーに吸わせて、からからになったら回収します

 ※刷毛だと、泡立て器よりも粒が大きくなりますね

 次はキツネさんです。

 ・今回は3枚の油揚げを沸騰したお湯で油抜きして、麺棒で水抜きして待機

 最後のワラビ君、既にアクが抜けているので、

 ・上端と末端を切り落として寸切りにしただけ

       具材、スタンバイOK!

 うどんのつゆですけど、マタギのイメージとしては、かけそばよりも出汁が効いた甘めと言うか旨めと言うか、そんなつゆが合うと思うんです。その辺ををめざしてみます。

 ・3人分で水1ℓに、醤油60、酒10,みりん5gと、顆粒出汁小さじ2強入れました

 ※AJI●OMOTOのレシピをベースにしたんだけど、そのままで十分に美味しいと思います(流石!)

 ・キツネさんだけは、味を馴染ませたかったので、早めに入れておきました

 あとは、妻の帰宅後、頃合いを見て麺を茹でて盛り付けるだけです。今回の麺も『玉うどん』の類なので、食べたいその時に出来るはず。そして、

       仕上がりはこんな感じになりました

 タヌキさんだけ(ネギや南蛮粉もね)セルフサービスです。

 わらびが汁に馴染んでとても美味しいです。キツネさんも超アツアツながら美味しいばかり。歯がゆいのがタヌキさんで、塩分を控えるために汁を飲まないマタギには、もったいなくて仕方がない。何とか掬い取っていただきました。

 しかし予想通り、この組み合わせ、大変結構ですな。

 仲の悪そうなタヌキとキツネだけど、丼の中では、極めて仲睦まじくしておりました。そして、

       ワラビの残りです

 あれだけ大量にあったワラビも、遂に残り1食分にまで減りました。

 ようやくここまで辿り着いたぜ。

 思えば、台所の神様からのアドバイスがなかったら、こう上手くはいかなかったでしょう。

 感謝あるのみです。ありがとうございました。

 山の神様、こんなマタギですが、来年もよろしくお願いいたします。

 そして最後に、ご馳走様でした!