山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

欠かせない常備菜、赤コゴミ

2023年12月22日 | 山菜料理

 常備菜、なくなりそう。」

「何残ってる?」

「大根のほろほろ漬けと赤カブの千枚漬け。」

「じゃあ、何か作っておかなくちゃいけないね。」

 この常備菜というもの、一般家庭でも、お茶請けや食事の副菜として大変重宝するので、やっぱり常備すべきものだと思う。

 だが、マタギのような弁当生活者にとっては、重宝という以上に、なくてはならない食料なのだ。

 簡単に言えば、お弁当の隙間を埋めて、朝の手間暇を少しでも減らすための必需品ですがな。

 さて、何を作りましょうか。

 と言いつつ、作りたいものはだいたい決まっている。というのも、そろそろ食べたくなっていたんですよ。

 その名は、 赤コゴミの炒め煮 です。

 年末年始に我が家で活躍する山菜のうちで、ゼンマイと双璧をなすのが、この赤コゴミなんですね。

 お茶請けお弁当のおかずはもちろん、お節料理の一品に加えても文句なし。秀逸な山菜料理なんです。

 本日は、年越しも念頭に置いて、少し多めに作っておきましょう。

 下ごしらえ・調理の部

 夜明けとともに準備に取り掛かりました。というのも、乾燥保存品なので、戻すまで結構時間がかかるため。

 ・赤コゴミを40g量り取りました(写真ので半分)

 ※乾燥品の赤コゴミは、戻すと10倍ぐらいに膨らみます。したがって400gになる予定

 ・暫く水にさらしておいてから(今回は30分ほど)

 ・加熱開始

 ・沸騰したら火を止めて冷めるのを待ちます

 この間に具材の準備を済ませておきます。

 ・油揚げ2枚と糸コン1袋はいずれも湯がいておきます

 ・ニンジンの千切りも軽く茹でておきました

 ・冷めたところでアクの出た水をきれいな水に入れ替えて

       すっかり戻りました(3年前の姿に近づきました)

       水気を絞って重さを量ると370g。やっぱり、ほぼ10倍です

 ・寸切りにしたら調理に移ります

 ・油をひいて熱した中華鍋で具材に火を通したら

 ・赤コゴミも加えてよく馴染ませます

 ・水2カップに、赤コゴミが00g弱なので、酒醤油みりんも大さじ弱加えて煮ていきます

 ・顆粒出汁を少々加えました

 ・煮詰まってきたところで味見をして、塩一つまみで微調整しました

       けっこうたっぷり出来上がりましたよ

 これが旨いんだわ。これだけ作っておけば、歳末までは楽しめると思うんですけど、もし、なくなったら、また作ればいいさ。ご覧のように、保存後の調理も難しくないしね。

 赤コゴミ、本当にありがたい山菜です。

 実は、去年は、採り場の疲弊を避けるために、仲間一同、赤コゴミ採り場への入山を控えたんです。

 新しい年には、どうなっているかな?

 そんな夢を見ながら、赤コゴミ料理を楽しんで、年を越したいと思います。