山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

おだやかなこころで(さんぽうた208)

2023年12月06日 | いきもの

  おだやかなこころで    ちゃのき ゆか

 

あなたのこころが

おだやかになってくれれば

なにもいりません

 

わたし

おしつけがましいのは

にがてなんです

 

だから

あなたが きづいてくれれば

うれしい

 

あなたが

わたしを みつけてくれれば

このかおりに

きっと

こころが なごむはず

 

そして

おだやかなこころに なってくれたなら

 

それだけで

わたしも

しあわせ

 

 

 当地では、何度か雪が降り、多くの花々も冬の眠りに就き始めました。そんな中で見つけたのが、

       このお方です

       とても清楚だけれど美しい花です

       ただ不思議なことに

       うつむき加減に咲いているのです

 ちょっと尋ねてみました。

「お名前は?」

「茶です。」

「え?あの茶ですか?」

「そう、あの茶です。チャノキとも言います。」

「初めて見ました。きれいなんですね。」

「ありがとうございます。」

ホントに知りませんでした。こんなにきれいな花を咲かせるなんて。

「ところで、なぜうつむいておられるんですか。」

「あまり押しつけがましいのは好きじゃないので。」

「そうなんですか。どこかのお姫様とはずいぶん違いますね。」

「あれは、私とは別人です。『茶』が二つついてるでしょ。」

「そう言えばそうですね。失礼しました。これからも綺麗な花を見せてください。そして、美味しいお茶も楽しみたいなあ。」

「ぜひどうぞ。それが私の生きがいですから。」

「ありがとう。よろしくお願いします。」

ということになりました。

 屋外の様子が本当に寂しくなってきた当地ですが、こういう素敵な花に出会えてとても嬉しくなりました。

 さらに調べてみたら、『ゆか』さんは、ツバキやサザンカの仲間のようです。

 この時期に花を咲かせる理由も、少し分かった気がします。

 もうしばらく散歩道で楽しませてもらおうと思います。

 『茶』が二つつく人についても、失礼しました。命がけで千姫を守るとは、性格を見誤っていたみたいです。ゴメンなさい。