『切手シリーズ』その71。桜の切手は以前やったので4月の花を何にしようか悩んだが、今回はハナミズキにしてみた。初めて切手の図案に採用されたのは1975年10月発行の昭和天皇皇后両陛下ご訪米記念の2種類のうち日の丸が描かれている方の図案にピンクのハナミズキが配されている。
もう一枚の星条旗にはソメイヨシノ、つまり日米を代表する花として日本は桜、アメリカはハナミズキが採用された。
実は1912年に当時の東京市長尾崎行雄がアメリカ・ワシントンD.C.にソメイヨシノを贈った返礼として1915年にアメリカよりハナミズキ・白花の苗木が40本、ピンク花の苗木が20本贈られ、小石川植物園や日比谷公園などに植えられた。(原木が残されているのは都立園芸高校にある1本のみ)
さらにこのエピソードを記念して『アメリカからのハナミズキ寄贈100周年』という切手が2015年4月に発行された。小型シートに10枚の切手を配したものでうち2枚は米国郵政公社によるデザインの切手となっている。(アメリカによるデザインは『ハナミズキと米国連邦議事堂』『サクラとリンカーン記念館』)
ほかにもふるさと切手としては『季節の花シリーズ第2集の1枚として2012年3月に50円と80円の2種類発行されている。
サクラが散って寂しくなった頃に咲くハナミズキ、花言葉は『永続性』『返礼』『私の思いを受けてください』である。