『鉄道シリーズ』その203。北区の2つ目マイナー駅は尾久駅。まず、駅のある場所は尾久ではなく、北区昭和町(しょうわまち)。
これは1929年に駅が開設した時から尾久ではなく、北豊島郡滝野川町に属していたのである。また、地名は『おぐ』であるにもかかわらず、駅名は『おく』と濁らない。乗降客数(16年度)も9042人と23区内JR駅では越中島駅、上中里駅に次いで少ないのである。
しかし、一方で上野東京ラインの電車は品川→東京→上野→尾久→赤羽しか停車しない。秋葉原も日暮里も止まらず、尾久駅からは殆どの電車にグリーン車が併結されているのである。これは尾久駅は東北本線の駅であるため。
駅の正面には明治通りが走り、周辺にはコンビニもある。駅に入るとすぐに下りエスカレーター、地下通路を少し歩き、上りエスカレーターで島式2ホームに辿り着く。電車はひっきりなしにくるが、これは東北本線(宇都宮、小金井行)に加えて高崎線(籠原、高崎行)も通るからである。
他にも特急などが通過するため、電車好きにはたまらない。電車区にはカシオペアやE231系などに混じり、ディーゼル機関車なども見ることができる。
しかし、これだけ便利ではあるのに普段は閑散とのんびりした駅である。電車好きなら回送の185系なども来るので面白い。