『ぶらり橋巡り』その68。今回は隅田川に架かる相生橋を渡ってみる。この橋は月島と深川を結ぶ橋であり、以前は真ん中にある中之島を挟んで相生大橋と相生小橋の二つの橋があったため、この名前が付けられた。工業が盛んな月島であったが、深川からは渡し船しかなく、不便であったため、1903年に東京市により初めの橋が付けられ、さらに1919年には市電を通すため10.5mまで拡幅されたが、関東大震災で焼失。月島が孤立したため、震災復興第一号として1926年に鋼製ゲルバー橋として作られた。
越中島駅から清澄通りに出て、東京海洋大学正門前を越えると左手に明治丸が展示してあり、その先には明治天皇行幸の馬鹿でかい石碑がある。
少し坂になっていて、相生橋の欄干がある。また、すぐのところに中の島公園があり、ルリカケスなどを見ることができる。公園からは相生橋はもちろん、豊洲水門や豊洲の高層ビル群などを見ることができる。実は中の島公園は明治時代頃、観月の名所として知られていてかなりの人出があったようである。
その先は少し登り坂となっていて左側には豊洲、右側には中央大橋や永代橋、新川あたりを見ることができる。
ただ、意外に交通量は少なく、橋の途中に車を止めて休むタクシーも結構な数いる。
橋を渡るとすぐ先に有楽町線月島駅、東京の交通網の発達を実感することができる。