『メトロに乗って』その47。今回は東京メトロ千代田線、日比谷線、半蔵門線が通る交通の要所と化した北千住駅から歩いて見る。
北千住駅に地下鉄が初めて通ったのは1962年5月に日比谷線北千住〜中目黒が開業した際で、その後、1969年に千代田線、さらに2003年に東武スカイツリーライン経由で半蔵門線が乗り入れるようになった。現在は日比谷線・千代田線の乗降客数は一日平均58万人となるが、それでもTX開業、半蔵門線乗り入れなどにより減少傾向にある。
急激に拡大した乗降客の影響もあり、駅前ビルは充実、さらにペデストリアンデッキも整備されているが、駅前には細い片道1車線の道しかなく、始終都バスや東武バスを先頭に渋滞が繰り返され、駅周りのみ開発しても追いつかない典型例である。
一方、駅前通りには古くからの八百屋や酒屋など昔ながらの店も残り、風情がる。さらに少し先には旧日光街道があり、これを右折する。
現在は千住宿場町商店街として発達する旧日光街道を少し行くと旧本陣跡を示す説明板。現在は名残もない。
さらに行くと大正時代の古い建物に『千住街の駅』と書かれている。中に入ると案内所となっており、ここで案内地図をもらい、先に進む。この辺りの路面には当時の風景が描かれたタイルが埋め込まれ、これを見ながら歩くのもいい。
この辺りの旧日光街道はまっすぐ伸びてかなり先まで見通すことができるが、その先を左に。するとまっすぐな杉の木の先に千住本氷川神社がある。
正月の七福神巡りの名残の大黒天が描かれた看板の横にある鳥居を抜けて正面が旧本社、右が新本社である。
見ると白梅がほころびかけてもう春がじきに来ることを語りかけてくれた。(以下、次回)