hokutoのきまぐれ散歩

ブログも12年目、4000日に到達。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。

『夏旅2024』⑫〜湖南三山・長寿寺へ

2024-08-28 05:00:00 | 旅行
『夏旅2024』⑫、京都駅前のビジネスホテルで一泊、1階のコンビニで朝食を仕入れて、食後にスタート。

滋賀県に向かう。今年の旅行は三重→奈良→京都→滋賀→京都と周るのでたびも後半戦に入る。

国道1号線を走り、京都東ICから名神高速に乗車、まずは琵琶湖の眺めで有名な大津SAで一休み。ここからは琵琶湖の全景、特に近江富士とも言われる三上山(標高432m)がよく見える。

再び走り、栗東ICで下車、まずは湖南三山を巡る。滋賀県では湖東三山(西明寺、金剛輪寺、百済寺)が有名だが、お寺の建物自体が全て国宝である湖南三山(常楽寺、長寿寺、善水寺)も注目されつつある。常楽寺まではICからは20分ほど、カーナビをあまり見なくとも標識が多数あり、迷うことはない。ところが常楽寺の前に着くと本日は休業とある。そうか、このお寺は前日までに拝観予約をしないと入れないのである。(その後、翌日拝観を狙って何度となく常楽寺に電話をかけたが、繋がらなかった。)やむなく、その先にある長寿寺へ。

こちらは無事に開いていて駐車場に車を停めて入山料を支払い中に入る。長寿寺は東寺(常楽寺が西寺)とも呼ばれ、奈良時代後期に聖武天皇の勅願により、良弁(ろうべん)が創建したものである。


歴史がある一方で沢山の花やオブジェが置かれていて楽しくなる参道。ウサギやクマのシルエットもあり、水琴窟も設えてある。



参道右手には県内で最大の石造多宝塔が聳えている。石だけで積み上げられていてよく風や地震などで崩れないなあと不安になる。

真っ直ぐ行くと本堂、鎌倉時代の建物であり、国宝指定されている。しかし、我々以外には参拝者もいない。本堂の横から中に入ると藤原時代に作られたと言われる本尊阿弥陀如来坐像(重文)と釈迦如来坐像が隣り合わせに安置され、その真ん中に厨子が置かれていて秘仏の地蔵菩薩が収められている。

屋根葺き替えへの寄付を行うと記念の木の板が貰えることもあり、1000円を寄付した。
面白いのは本堂裏にも仏像が安置されていること。こちらには聖観音像をはじめとした仏像があるのでお忘れ無く。



池の中には弁天堂(重文)、本堂を出て少し高くなったところには収蔵庫があり、3mほどもある丈六阿弥陀如来坐像が祀られている。その大きさには圧倒される。



境内のお隣に行く細い道を行くと白山神社、明治以前は神仏混淆が普通のことであった。白山神社の拝殿も室町時代に作られ、重文に指定されている。


さらに奥に行くと三重塔の礎石跡が少し登ったところにある。階段も草に埋もれ、転ばず登るのが精一杯であったが、何とか礎石までたどり着いた。気がつくと裏には大きな池、そのためか蚊の大群に襲われた。



参道を歩くと小さなお寺のように思えるが見どころ満載、全て忘れないようにしないといけない。ただ、真夏よりは紅葉の季節の方がいいとは思われるが。(以下、次回)



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