
人形町周辺に3軒目の吉野家が開店したのは12月末近く。お店は甘酒横丁から人形町通りを挟んで反対側、親子丼で有名な『玉ひで』(建て替え中)のお隣。元はファミリーマート→飲食店と短期間で店がコロコロ変わる場所である。

既存のお店は『人形町通りの人形町と水天宮の真ん中あたり』と『同じ通りの堀留町』にあり、普通の吉野家である。しかし、新しい店は全く違う。

注文は①席のタブレットで全て行い、②席番号がモニターに出て、③カウンターに取りに行く、④食べ終われば食器を返し、⑤清算カウンターでお金を払う(ここは有人)というもの。


お冷などはセルフサービスで席を離れる時(手洗いとう)の場合は離席を示す板を席に立てると決まっている。最近のJR構内にある立喰そばによく似たシステムである。

最近、吉野家では冬に入ると『牛魯珈肉だくカレー』(834円)いうメニューが登場し、このカレーがそこそこ辛く、スパイシー。さらにご飯に乗った牛丼のあたまで牛丼としても食べられる画期的なメニューである。これを選んだのだが、ついつい味噌汁をサイドメニューで頼むついでに唐揚げ1つを追加、結果1000円超になってしまった。

8番席に座り、モニターを見ながらできるのを待つ。後から来た人もやはり牛丼を頼むとすぐ出来上がるが、カレーはもう少し掛かる。

出されたカレーはライスにルーがかかり、反対側に煮た牛肉と玉ねぎが乗った状態で出される。まずはルーを味わうが、スパイスがよく効いて香り高く、さらに辛味も割に強い。

味付けは塩や酸味のバランスがよく、また嬉しいのがライスもルーも大変熱い。ぬるいカレーとぬるいツユのそばが嫌いな私に取っては実に有難い。スプーンで食べるとどうしても牛肉と玉ねぎが食べにくいため、やむなく箸を使って頂く。そのまま白飯を食べると牛丼となるが、ルーをまぶしたライスとも相性抜群。


普通なら福神漬がつくところだが、代わりに紅生姜を齧るのが吉野家スタイル。塩気の効いた紅生姜もよく合う。ハフハフ言いながら食べる。


鶏唐揚げももちろん揚げたて、途中で単体で食べるが、これもボリュームがあっていい。まあ、なくても困りはしないが。

味噌汁を飲みながらカレーかよ、と思っていたが、やはり味噌汁は万能。日本人だね。吉野家にしてはやや高額メニューだが、十分に満足がいくランチとなった。ご馳走さまでした。
吉野家人形町1丁目店
中央区日本橋人形町1丁目7ー9
0335273829