
『東海七福神と旧東海道を巡る』①。昨年の1月は日本橋七福神を巡ってみたが、今年は忙しく、いつの間にか1月前半は終わってしまった。まあ、少し遅くなってもいいかと今年は『東海七福神』を巡りつつ、旧東海道の一部を歩いて見ることにした。


東海七福神は品川が大東京に編入された記念として1932年に始まったもので北品川〜大森海岸までの7つのお寺や神社を巡る。
ただ、東海七福神が開催されているのは元旦から1月15日までで、今回あるいても七福神の色紙は集められないが、雰囲気だけでも楽しむつもりである。

まず、スタートは大黒天が祭られている『品川神社』である。京浜急行線に乗ると北品川駅を出てすぐに車窓右手に見える小高い丘の上にある神社である。


1187年に源頼朝が安房国の洲崎明神を当地にお祀りしたことを創始とする。鎌倉時代に二階堂氏が宇賀之売命、室町時代中頃に太田道灌が素戔嗚尊を祀る。徳川家康は関ヶ原合戦の出陣の際に先勝祈願を行い、それ以降代々の将軍より庇護を受けた。


場所は京浜急行線北品川駅と新馬場駅の間にあり、私は新馬場駅で降りた。目の前の広い第一京浜を渡り、少し品川に戻るように歩くと神社の前に出る。大黒天の石像もあり、説明板には徳川家の家紋もある。


大きな鳥居をくぐると53段の石段があり、これを上る。振り返ると眺めが良く、かなり遠くまで臨むことができる。

神楽殿の前にはタクシーが7台ほど止まっている。本殿にはどこかの会社が幹部が一堂に介して今年一年の多幸を祈念するご祈祷が行われていた。



私も参拝し、社務所に向かう。もちろん七福神はすでに終わっているので一般の御朱印を貰おうお願いすると『東京十社』の御朱印もあるが、と言われてついそちらの御朱印帳を購入してしまった。関東三十六不動より近間の神社が多いからこれもいいかな。

帰りは同じ男坂(石段)を降りてもいいが、女坂をゆっくり降りて第一京浜に出る。少し戻るように右に行き、信号を渡って次の養願寺を目指すことにした。(以下次回)