11月の酉の日に恒例の酉の市が行なわれる。昔から『三の酉がある年は火事が多い』と言われるが、今年は幸いにして11日と23日、つまり二の酉までしかない年である。しかし、11月は30日のため、30日を(干支の)12で割ると2であまりが6、そうなると確率二分の一で三の酉まであることになるのだが。
酉の市は浅草の鷲神社や新宿の花園神社などが有名だが、人形町にも1箇所、あと築地の波除稲荷でも熊手を売っている。その松島神社に伺った。
松島神社は水天宮前駅からほど近いビルの中にある小さな神社だが、日本橋七福神の大黒天でも有名でお正月と酉の市には大変賑わう。
この神社の由来であるが、かつてこの辺りは入り江の中の小島で鎌倉時代に柴田家の祖先が下総の国から移り住み、邸内に諸神を勧請、夜には灯火を炊いて舟人の安全を守った。その後、1585年に邸内を公開した際に鬱蒼としていた為、松島稲荷大明神と名付けられたと言われる。
小さな神社ながら、中には熊手を商う露店も一つ出て、近所の人々がお参りに来たり、神社の熊手のお守りを買ったりしていた。さすがに飲食店や商店が多いだけに露店の熊手を求めるひともちらほら。
私も小さいながら娘夫婦の分と2つ熊手を求めた次第。昨日行きそびれたらあとは23日のみ、忘れずにお参りすると金運が付くかもしれない。