hokutoのきまぐれ散歩

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【大109】大師橋駅〜天空橋駅 都県境を越える路線バス⑨

2024-04-21 05:00:00 | バス
『都県境を越える路線バス』第9弾、今回は神奈川県と東京都の都県境を越えるバスである。バスシリーズ㉛。今回乗車するのは川崎市にある京急大師線大師橋駅発、京急羽田線天空橋駅行きの【大109】系統である。



京急川崎駅から大師線に乗車してとことこ、終点小島新田駅の1つ手前の大師橋駅で下車した。大師橋駅は1944年開業だが、開業時には産業道路駅という名称であり、まさに産業道路の手前に駅があった。



(駅前の踏切)

当時は踏切があり、電車が通るたびに道路が通行できず、渋滞の原因ともなっていた。このため、京急では産業道路駅を地下化、2020年3月に大師橋駅と名称も変更したものである。



地上に出て、改札口を過ぎると産業道路を右に曲がると新たに作られたバスターミナルがある。ここからは【大01】浮島ターミナル、【大02】ENEOS株式会社浮島前、【大109】天空橋の2系統のバスがでている。(いずれも臨港バス)このうち【大109】はキングスカイフロント、多摩川スカイブリッジを経由して多摩川対岸まで都県境を越えるのである。

バスは10分前から停車していて運転士に聞いて乗車する。バス料金は220円である。10分経過後、1435に出発するが、乗客はわたしのみであった。



まずは産業道路を左折、首都高速大師ランプ入口を左に見て2つ目の交差点を右折する。ここからは埋立地特有の真っ直ぐで平坦な道が続く。『殿町1丁目』『殿町2丁目』『殿町3丁目』の順で止まるが、全くの住宅街で1人が2丁目から乗り込んでくる。


次のバス停は『殿町』、この交差点からキングスカイフロントが見え始める。キングスカイフロントは川崎市が推し進める研究機関から新産業を創出するオープンイノベーション拠点で40haもある。名前の由来は『殿町』の殿を英訳したキング、羽田空港に面していることからスカイフロントを繋げた造語である。



『キングスカイフロント東』『キングスカイフロント西』を経由して多摩川スカイブリッジに入る。

多摩川スカイブリッジは2022年3月に開通した川崎市殿町3丁目と東京都大田区羽田空港3丁目を結び、長さが川の幅が220m、全体の橋長は674mである。それほど高く上ることもなく、ゆっくりと東京都に入っていく。



前方には羽田空港、飛行機が駐機している。東京側は環状8号線の末端、少し走り左に曲がると天空橋駅のバスターミナルとなる。



(対岸のキングスカイフロント)

終点に到着、20分程度のバス旅となった。バスを降りると羽田にあった旧三町(羽田鈴木町、羽田穴守町、羽田江戸見町)の石碑がある。元猟師町であった3つの町が穴守稲荷の門前町にかわり、さらに戦後の空港造成、さらに国際空港としての発展などの移り変わりが3枚のパネルに書かれていた。



地下に降りると京急羽田線の駅、少し歩くと東京モノレールの駅もある。このバスを使うといかに川崎と羽田空港が近いかが実感できる。