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hokutoのきまぐれ散歩

ブログも13年目。ネタ探しはきついけどまだまだ毎日更新を続けるつもりです。はてなブログにも投稿を始めました。

モミジアオイ

2025-08-06 12:39:00 | 日記
夏の好きな花と言えばモミジアオイを挙げる。出会いは偶然、駅までいく道の途中にあるお宅の道沿いにモミジアオイが植えてあった。初めて見た時に『アマリリスとは色が違うし』『ハイビスカスには似ているけど花の色が微妙に違うし』と思いなが
見ていた。

毎日1輪から2輪が暑い中颯爽と咲く姿を見て何という花なのか気になっていた。
花が枯れ、種を結ぶようになる。ある日見ているとアスファルトの歩道に弾けた黒い種が転がっている。

これなら貰っても怒られないだろうと家に数粒拾って帰った。しかし、紙袋に入れ、そのままにしておいた。


ふとある雑誌にモミジアオイの写真が載っていて、名前の由来が面白いとある。葉はもみじのように切れ込みがあり、花はアオイに似ているからこれを繋げたという。

翌春に綿を水で湿らせ、種を置いて発芽させると3粒から芽が出た。これを大きめの鉢に植えて水だけあげていると梅雨の頃に大きく伸びて、7月末には蕾をつけた。なかなか咲かなかったが、ついに開いた時には感動。ただ、この花は1日で終わってしまう。宿根草のため、11月ころになると茎を切り、また放っておくとまた伸び花を咲かせてくれる。ただ、水を怠るとすぐに萎れてしまうが。

夏らしい真紅の大ぶりなこの花が私はすきである。


真夏のタンメン〜箱崎町・栄楽

2025-08-06 05:00:00 | グルメ
8月に入って少しだけ涼しくなった。台風の影響だが、最高気温が30℃を割り込むのも久しぶりである。少し早かったが外出先から水天宮前駅に到着したのが11時20分、箱崎エアーターミナル側に出て新大橋通りを左に細い道を歩くと2分ほどで『栄楽』に着く。



この店は暖簾にもあるが、創業は昭和3年、つまりあと3年で100年になる老舗。主に中華料理店だが、カツカレーやカツ丼なども人気が高い。姉妹で営業されているのだが、1階だけでなく2階もある。店に着いた時には半分以上の席が埋まっていてカウンターの一番奥に座る。

何しろ人手が足りないのでお冷はセルフサービス、ただ、従業員は愛想も良く、文句を言う者はいない。



前回来た時はカツカレーを頂き、大変美味かったが、食べログを見るとタンメン(1000円)の評判が高く、少し涼しい日を狙ってやってきた。もちろん、いつも通りシウマイ(1つ100円、但し2個から)を一皿付けることも忘れない。
入口にも書いてあるが、料理の提供には時間がかかる。奥にあるテレビのニュースを聞きながら待つ。カツカレーやカツ丼のトンカツも必ず揚げたてというやり方では多少の待ち時間は致し方ない。

少し早くシウマイ(2個入り)が到着、添えてある辛子を付けて頂く。味もしっかりしているので醤油はつけない。少し崎陽軒のシウマイに似ているが、プリプリで美味い。

そのうちにタンメンもお盆に乗って到着。丼も大きめでたっぷり野菜と拍子木に切った豚肉が入っている。野菜は白菜、玉ねぎ、ニンジン、モヤシでいずれもシャキシャキ。白菜も丁寧にほぼ同じ幅に切り添えてあり、甘くて実に美味い。

やや控えめながらしっかりと出汁を取ったスープも絶妙、豚肉もたくさん入っている。麺は細麺ストレート、柔らかめである。

バランスが良く、ボリュームもある。店内はよく冷房が効いていて汗もそれほど出なかった。

味変と思いラー油を掛けると胡麻油の良い香り。量が多いかなと思ったがあっという間に完食。優しい味のタンメン、ファンになりました。ご馳走さまでした。(私がいた時は比較的空いていたので10分待ちでしたが、混んでいたり、注文が多岐に渡るともう少し時間がかかりますので、時間に余裕を持って訪れたいお店です。)ご馳走さまでした。



なお、不定期に休みの日があるのでInstagramで休業日を調べてから行ってください。

栄楽
中央区日本橋箱崎町33ー5
0336661953

第70回人形町せともの市開催中です。

2025-08-05 05:00:00 | 日記
毎年恒例となっている第70回人形町せともの市が8月4日に開催した。4日の朝にはすでに露店が数多く準備されていた。

今年は4、5、6日の3日間で東京は暑さがピークとなりそうだが、初日からたくさんのお客様が来店、どの店も混んでいる。店員さんも汗を拭きながら、その対応に追われている。



開催場所は人形町交差点から水天宮前交差点の歩道の両側に露店が狭しと並ぶ。店の数は35店舗ほどで出ている窯は清水焼、伊万里焼、有田焼、笠間焼、波佐見焼、砥部焼、益子焼、備前焼など日本各地の焼き物が出品されていて、数えたらキリがないほどである。





並べられているのもプラスチックのカゴに1つ100円と書かれた箸置き、500円からある箸、ザル、茶筅、耳かき、包丁など台所周りの品から草履まで周辺の品々。





陶磁器も子供用にキャラクターがプリントされていたり、1つ300円ほどの日常使いの湯呑みや茶碗、猪口、徳利、豆皿、取り皿、カレー皿など安い物も多い。





一方で古伊万里や丁寧な細工が施されたぐい呑み、有名作家の大皿など1枚3万円から10万円に近いものまである。

(古伊万里の鉢)



この写メにある古伊万里の中くらいの大きさの深皿は65000円、今日は20%割引だから53000円、これは安いのかもしれない。

(片口)

今日は10軒ほど見て回ったが、欲しいと思った片口は6500円、盃を2つつけると1万円を超えるため、今日は取り敢えず見るだけ。最終日に残っていたらさらなる割引をお願いして買えたらいいと思っている。

今日の戦利品は箸置き、これは連れ合いが集めていることもあり、3年前に『レンコン』の箸置きの評判が良かった。これに気を良くして、本日は『筍』2つ、さらに可愛く使いやすそうなので『パンダ』と『クマ』を購入。1つ百円の2割引、4個で320円(税別)で買いました。明日も行くぞ!

玉川学園前駅付近の坂道②〜のらくろ坂ほか

2025-08-04 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その248。玉川学園駅付近の坂②、竹坂を降りて左に行くと城南信用金庫の小さな店舗があり、左に行く上り坂が現れる。これが『ころころ坂』。



その名前通りの急坂でほぼ真っ直ぐ登っている。表示板は坂を降りたところにある。急坂の上から何かを落とすところころ転がることから付けられた名前のようである。



坂を登り、コミニュティパスの通る道を右へ。『七丁目児童公園前』のバス停がある。この辺りのお宅は昭和30〜40年代の懐かしい家が多い。やはり、坂を登るのは大変だが、坂上の方が展望がいいからなのか、大きなお宅が多かった。



うち一軒のお宅に小さな額が掛かっていて『どんな小さな一歩にも意味はある』と書かれていた。絵も添えられていて思わず意味を考えさせられた。



この次の道を右に下る坂が『のらくろ坂』。人気漫画家田河水泡のお宅が坂上にあったことを知っていたので探してみたが、田河さんというお宅は見つからなかった。

田河水泡が玉川学園前に新居を購入したの1969年のこと、ほかにも線路を挟んで反対側には遠藤周作、有名人では森村誠一、赤川次郎、片岡義男、みつはしちかこ、赤瀬川原平など多くの人に愛されたい町である。田河氏はこの地で買った家に温室があることを喜び、長年の望みだった蘭の栽培をしたとのことである。

田河水泡氏は本名を高見澤仲太郎といい、ペンネームを決める際に'TAKAMIZ・AWA'から『たがわみず・あわ』とし、漢字を当てはめて『田河水・泡』とした。しかし、周りの人が『たがわ・すいほう』と呼んでいたので自らも『たがわ・すいほう』としたというエピソードを初めて知ったのである。

坂を下ると一番下のところに『のらくろ坂』の表示板を発見した。(以下、次回)

紅菜館〜人形町のメニューの多い町中華

2025-08-03 05:00:00 | グルメ
少し冷やし担々麺にも飽きて、今日は町中華の炒飯を食べにいく。人形町にはまだまだ町中華らしいお店が残っているが、今日は人形町交差点から1本目の横丁を浜町方面に歩いた所にある『紅菜館』にお邪魔した。



この店は2階がお好み焼き屋になっている。入口には日替り定食Aが『酢豚定食』、Bが『スタミナラーメン、半ライス付』で各850円。ほかは定番メニュー(ラーメン+半チャーハン、920円)などが書いてある。

店に入ると4人掛と6人掛のテーブルがずらり並んでいて好きな席に座る。反対側の壁一面は鏡になっていて、子供の頃に行った中華料理店も同じだったことを思い出した。ただ、なぜ鏡張りなのかわからないが、そちらの側の席は人気がない。



私は4人席に座り、メニューを一応見る。するとチャーハン(800円)だけでもデフォルト以外にえび、カニ、高菜、五目と5種類もある。値段はチャーハンに0円〜150円増しと差がある。今回は当初決めた通りチャーハンをお願いした。



先客は1組、後に2組、いずれも2人連れが入店したが、定食が人気で1人だけニラレバを頼んだ人がいた。

店の奥に小さめなテレビがあり、お昼のワイドショーをやっている。見ているうちにチャーハンが到着。定番のラーメンスープも付いてくる。

まずは白胡椒をたっぷり振って頂く。この店のチャーハンはシンプル、玉子・長ネギ・挽肉のみが入っている。味は化調と塩、醤油のみだが、懐かしいやや濃いめの味。ただ、パラパラで脂っこくない。

スープにも白胡椒を振って頂く。まさにラーメンのツユである。こちらも懐かしさあふれる味がした。

この店は他にもメニューが多く、ラーメンだけでも20種類、焼きそばも5種類、など多彩。

一番安いのが550円のラーメンと町中華好きには涙が出てきそうなお店。いつまでも頑張ってもらいたいお店である。ご馳走さまでした。
紅菜館
中央区日本橋人形町2ー7ー11
0336667648

玉川学園前駅付近の坂道①

2025-08-02 05:00:00 | 坂道
『東京の坂、日本の坂』その247。今回は玉川学園前駅周辺の坂道を巡った。玉川学園前駅で下車するのは初めてだが、以前から名前が成城学園前駅とよく似ているなあと思っていた。

今回初めて知ったのだが、玉川学園前駅は当時の成城高校(旧制)の学長だった小原国芳が成城高校と同じ手法を取り入れるべく駅舎を無償提供することで1929年に駅を誘致した。そこから学園と住宅が共に発展してきた街なのである。



地図を見ると小田急線は一番低いところを走っていて南口・北口から上り坂が並行して作られている。今回は南口から一本ずつ巡ることにしたのである。

玉川学園駅周辺の坂道は1988年に『玉川学園地域を考える住民懇話会』が公募で名前を募集し、そこから付けられたものが多い。西武新宿?線上井草駅、京王線桜上水駅などでも同様の取組みを行っているが、地元に愛される地域づくりにはいい方法である。我々坂道好きに取っても嬉しいことである。最初の坂道は南口を降りて左の方に歩き、踏切が出てくるが、これを踏切 と反対側に登る坂道である。 



坂を登ると左側にぬぼこ本宮という神社が出てくるが、そのそばに『うぐいす坂(女坂)』と刻まれた標識がある。由来はこの辺りが鶯谷と呼ばれたことらしい。





『ぬぼこ』は『瓊宝庫』のこと。起源は吉備石神神宮だが、天武朝のころよりその祭祀が途絶え、御神跡さえ不明になっていた。本宮社伝・抜剣影流宗家・宮崎雲丹先聖が研究、昭和8年に御真跡を発見した。その武蔵野宮として出雲造の社殿を作ったもの。ここに赤い鳥居があったのだが、朽ちて倒壊の危険があるため取り除かれていた。

ぬぽこと書いた提灯が竹林の中に続いていたが、どこからが神社で個人宅かわからず後にした。

坂の上にはコミニュティパスのバス停、さらに横には市民から寄贈されたベンチがあった。





ぬぼこ本宮を右に曲がり、次の下り坂が『うぐいす坂(男坂)』、女坂と並行に位置するが、やはり男坂だけあって勾配は急である。





下ると南口の駅前通りに出る。これを左に行くとほぼ南口の向かい辺りを登る坂道が『竹坂』、かつては竹林があったために付けられたなまえである。(以下、次回)



冷やし担々麺食べ比べ④〜麻辣先生

2025-08-01 05:00:00 | グルメ
『冷やし担々麺』食べ比べ4杯目は『麻辣先生』に行った。日本橋支店は中央通りから少し道を入ったところにあり、2023年12月開店時からの人気店である。前回のブログにも書いたが、『麻』は花椒の痺れる辛み、『辣』は唐辛子の辛さ、『先生』は『〜さん』という意味である。

冷やし担々麺は今年からのメニューであり、胡麻をふんだんに使い、これに花椒と特製辣油を効かせたタレ。挽肉とナッツ、シャキシャキ野菜をふんだんに入れたメニューである。辛さを聞かれたが、甘辛、小辛、中辛、大辛、激辛、地獄辛、ドS辛(+200円)の7段階から選ぶのだが、真ん中の大辛にしてみた。



待つこと5、6分、真っ赤なタレの上に緑の野菜がたっぷりの冷やし担々麺が登場したが、ここで大きなミスに気づく。


私は香菜(パクチー)が食べられないのである。やむなく小皿にパクチーを箸で取り出して移すが、細かく刻まれていてこれを完成するのに5分を費やした。

ようやく食べる準備ができたのでまずは一口タレを飲むが、やはり辛い。花椒もたっぷり使ってあるので舌が痺れるような感触、さすがに大辛だけとことがある。野菜はパクチーを除くと主にスプラウトと貝割れ菜である。挽肉とナッツがよく効いていて食感もいい。



啜らずに大きな口を開けて食べ進めるが、だんだん辛味が気にならなくなってきた。半ライスが付いているので搾菜と共に合間に頂く。味が変わり、食べ飽きることもなかった。


完食した上で残ったタレから挽肉を掬いながら食べるが、やはり辛さは強い。
食べ終わってから杏仁豆腐を頂くが、実に美味かった。辛さは当たり前だが、今回試した4杯ではトップ、タレのスパイシーさ、味の良さも上位に来る美味さである。

ただ、私が頂いた大辛より辛い『激辛』『地獄辛』『どS辛』を食べる人はどういう人?などと考えながら店を出た。
もちろん、帰る頃には満席で外には列ができていた。ご馳走さま。

本格四川料理 麻辣先生 日本橋店
中央区日本橋室町3ー2ー12
05055925883

東98系統に乗って東京タワーへ

2025-07-31 05:00:00 | バス
久しぶりに東京タワーに行くことにした。ブログに展望台からの眺めについたは既に書いたが、東京駅から東京タワーに行くにはいくつかの方法がある。

最寄り駅は都営地下鉄三田線芝公園駅、大江戸線赤羽橋駅なのだが、いずれも乗換が必要となる上に駅から上り坂を5分〜7分かけて歩かねばならない。



最近、無料で運行されている水素バスもあるが、本数が少なく、特に東京タワーを経由するものはさらに少ない。となれば路線バスを調べると『東京駅丸の内南口〜東京タワー〜清水〜等々力操車場)を発見。


調べてみるとこの路線が開業したのは1948年11月、当初は113系統『東京駅丸の内南口〜目黒駅〜自由が丘』で都営と東急の相互乗り入れ路線でスタート。さらに等々力まで延長、さらに1968年には霞ヶ関〜目黒駅を首都高速経由の113乙という路線も発足した。その後、東98系統と名称は変わり、2013年に都営バスが撤退し、東急パスの単独運行路線となっている。

かつては多くの路線バスが発着していた東京駅丸の内南口も都営バスが3本(東京ビッグサイト行、豊海水産埠頭行、晴海埠頭行)とこの東急バスの4路線のみである。東98系統は朝夕はある程度の本数があり、等々力操車場行は限られた本数しかない。

東京駅の真向かいあたりにある3番乗り場から日中は30分おきに清水行きが出る。13時発のバスを待つのは私を含めて3人、ギリギリにバスは到着、定刻に発車した。



(東京中央郵便局)
(三菱一号館)
はとバスの乗り場を横目に見ながら最初のバス停は東京国際フォーラム、ここで2人乗る。さらに馬場先門で内堀通りを左に曲がる。東急バスの車窓から皇居が見えるのもこの路線のみだろう。

(市政会館)
日比谷のバス停からも3人乗車、結構利用者はいる。日比谷公園を右に曲がり、祝田通り(都道301号)を走る。経済産業省前のバス停では反対に向かうバスとすれ違う。

虎ノ門ヒルズの前を通り、虎ノ門1丁目、西新橋2丁目などのバス停でも乗降する人がいる。

(虎ノ門砂場)

(虎ノ門ヒルズ)

愛宕山の前を通過、神社の前が建築中になっているのが気になる。慈恵医大前バス停では多くの人が乗ってくる。
(愛宕山)
そもそもバスの半分より前の席は優先席なのにお年寄りは後ろの一般席に座ろうとするため、後ろばかりが混んで空き席が沢山あるのに立つ人がいるのが不思議である。お年寄り、私もそろそろ含まれるのかもしれないが、は積極的に優先席に座らないと若者に嫌われてしまいそうである。



御成門小学校前のバス停は初めて乗降客がなく通過し、道が右に大きく曲がり、東京タワー前交差点を越えたところに東京タワーのバス停がある。私と同じように3人が降りたが、タワーに行く人はいなかった。



東京駅丸の内南口から20分、大きい渋滞もなく、目的地に到着した。東98系統は総距離15kmの長大路線、今では数少なくなった都心部と住宅地を結ぶ路線である。



東京タワーの先は目黒駅前を通り、目黒通りをひたすら走り、清水、等々力操車場まで行く。


お多幸日本橋本店〜日本橋ランチグルメ

2025-07-30 05:00:00 | グルメ
気がついたら12時15分、日本橋でランチタイムとなった。しかし、よもだそばもやぶ久、小諸そば、大穴などどこも長い列、やむなく水天宮前駅まで戻ってメシにするかなあと歩いていた。



ふと気づくとおでんで有名な『日本橋 お多幸』の前にいたが、列もないし、静かなもの。つい先日はおでんは回避したが、そんなことも言ってはいられない。



メニューを見るとおでんの豆腐を丼に乗せた『とうめし』(1300円)、おでんのネタ3つと小鉢、味噌汁がついた『おでん定食』(1500円)、この二つのいいとこどりをした『お多幸定食』(1700円)の3つのみ、さらに現金のみということもあってか、入口のガラス越しに店内を除くとカウンターに空き席がある。

すぐに店内へ、カウンターに座り、フロアのお姉さんにおでん定食をオーダーする。目の前には大きな銅鍋、中には大量のおでんが煮込まれている。



席の前には注意書、『食器はカウンターに上げると危ないのでフロアの者にお任せください』とある。確かにカウンターに食器を上げて、おでん鍋に入ったら大惨事となるだろう。

おでん定食はすぐに運ばれてきた。おでんは煮てあるし、サラダ、小鉢は冷蔵庫、味噌汁と茶メシはよそうだけだからである。

出された御膳を見てまずはサラダから。和風ドレッシング、ダイコン・ニンジンがメインでサッパリとしている。

おでんはちくわぶ、厚揚げ、大根の3つ。辛子は小分けのチューブから皿の横に絞る。ちくわぶはあまり味がなかったイメージが強いが、こちらのちくわぶはしっかり味が染みていて甘辛く茶メシにもよく合う。

厚揚げ、ダイコンは箸で切ったのちに頂くが、ツユはしみしみ。甘めではあるが、なかなか美味い。

味噌汁はもずくの味噌汁、味噌は白味噌も入っていてマイルド。なぜか振ってあるネギの小口切りが美味い。

小鉢はマグロの赤身、白身、タコなどを賽の目に切り、煮切り醤油と合わせたもの。おでんは動物性のものを使っていないからかもしれないが、味が変わっていい。



漬物は山形のおみ漬(?)、箸休めに頂きながら大きめの茶碗に盛った茶メシを頂いた。

店が混んでいないのは多少値段が高いこともあるが、店自体がランチには力点は置いていないのかもしれない。それでも気楽に老舗の味に触れられて満足、ご馳走さまでした。

日本橋お多幸本店
中央区日本橋2ー2ー3
05054560777


日光御成道・岩槻宿を歩く

2025-07-29 05:00:00 | 宿場町
岩槻郷土資料館の向かい側には八雲神社がある。1560年勝田佐渡守が正月の市を開設した際に守護神として鎮座、明治になり八雲神社の改称したものである。



祭神は素戔嗚神で商売の神、防火の神として霊験新たかと信仰されている。




積み上げられた石の上に狛犬が跳ねるように置かれているが、このようなものはあまり見たことがない。横にはお神輿が置かれていた。



街道沿いのお隣には『志水家』、代々の染め物屋で道路拡幅に伴い、今の地に曳家をして移した。130年ほど前の建物である。お隣の『あさこや』も古い建物である。

埼玉県信用金庫があるあたりが昔の本陣跡であり、その向かいには高札場があったとの説明板が建てられている。

向かい側にある『田中屋本店』は和菓子屋。栗最中が名物だが、嘉永年間創業の老舗。



その隣にあるのが『遠藤』という左官屋さん。看板作りの懐かしい作り、看板の『左官』という飾り文字が面白い。



『藤宮』という和菓子屋もかなり渋い店構えではあるが、1955年創業であった。

一本入ると『芳林寺』、戦国時代の岩槻城主太田氏の菩提寺であり、名刹といわれている。



さらに駅の方に向かうとに山田せんべい屋、この日はお休みだったが、大正13年創業の老舗、お店の渋さも目を引くものがあった。手焼きの醤油せんべいはぜひ食べてみたいものである。



僅か600mほどの市宿通りも宿場の名残はかなり見つけることができた。次回は岩槻城址に行くことにしたい。



ここからは岩槻駅まで歩いて5分ほどである。