蛁蟟(つくつくぼうし)
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蝉取りが好きなきみは
もう少しで手の届くところの
蝉に向かって
もう少しでつかまえられるのに・・
つくつくおしい~と
まるで漫才・・
駄洒落が本当にうまくなった
・・・
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心の翻訳家
蛁蟟(つくつくぼうし)
つくつくぼうしと思い込んで聞くと
そうとしか聞こえない
でも 昔の人は
さまざまな聞き方をしたようです
旅の途中
病気でなくなった筑紫の人の魂が
蝉になって
「筑紫恋しい、筑紫恋しい」と鳴く
という伝説もあります
「美し、佳し」と聞いた人
「つくづく惜し」と聞いた人
「つくづく憂し(つらい)」と聞いた人
蛁蟟(つくつくぼうし)だけではありません
ミンミンゼミは
「見う見う(会いたい会いたい)」と鳴き
クマゼミは
「然か然か(しかしか)」(そうだそうだ)と
鳴いたそうです
今では音を写し取るだけの鳴き声も
昔は言葉として聞いたのですね
自然と会話する中で
自分を見つめなおしていたのかもしれませんね
蛁蟟の鳴き声
あなたはどのように聞こえますか?
聞こえますね。私はミンミンゼミの声を聞くたびに
なんだか切なくなります。ミーンなミーンな
生きているぞ~と叫んでいるように聞こえるのかも?
こちらは蝉の声に変わり秋の虫の声で賑やかです。
だから・・同じミンミンゼミでも~~
気持ちが高ぶっているときと下がっているときでは
同じに聞こえませんよね・・またその逆もあって~
それだけ自然には人の心に
影響を与えるものなんですね。
こちらでも・・虫の音が一段と大きくなってきました。
コメントいつも有難うございます。