慰め種(なぐさめぐさ)
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いろいろあって
泣くちょっと前の顔で止まっている あなた
そっとしておいてあげるよ
そのままが 一番がんばれるなら
優しくすれば 涙がいっぱい出てきて
きっと とろとろに 溶けてしまうから
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慰め種(なぐさめぐさ)
「なぐ」という言葉は
「朝凪(あさなぎ)」「夕凪(ゆうなぎ)」の「凪(なぎ)」と同じです
風が止まった穏やかな状態を言います
そこから
「なぐさ」という名詞が出来ました
それを
動詞化したものが「慰む」という言葉
「心穏やかな状態に静めること」というのが
本来の意味です
やがて
「気を晴らす」「楽しむ」そして
「いたわる」や「なだめすかす」など
意味が広がったのです
慰め種(なぐさめぐさ)とは
それによって心が慰められるものという意味です
心穏やかに楽しい毎日を
過ごしたいのはやまやまだけれど
いつも、そうとはいきませんね
そんなときのための「慰め種(なぐさめぐさ)」です
本来の慰め種(なぐさめぐさ)は誰かに求めるのではなく
自分の心の中に育てていくもの
いろいろな
慰め種(なぐさめぐさ)を
種まきしておきませんか
つい気が立ってしまったり八つ当たりしたり
自分の心でも思うようにいかないものですが
慰めを心の中に育てていけるように種をまいて
いきたいです
心の庭に育てているかで
気持ちの裕福さが量れます
種をまく心の庭の手入れをしたら、
きっと素敵な種が育ちます。
うれしい種、悲しい種、怒り種
みんな育て方さえ間違わなければ
すべて慰め種に育ちますよ