その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

鹿威(ししおどし)

2007年07月26日 | Weblog

鹿威(ししおどし)

***

深い深い木立の公園で

みんみんゼミが合唱してる

なんていったの?

聞こえないよと

あなたの顔に 耳を寄せたら

あなたは小さく

わたしの頬にキスをした

どこかでコーンと

鹿威の音がした

・・・

***

 

静けさを演出する音

鹿威(ししおどし)

「しし」とは

けものを一般的にさしていう言葉です

肉のことを「しし」といったことから

主に 肉を食用にした

猪や鹿をさすようです

「鹿」の漢字をあてているのも

そういったことからでしょう

田畑を荒らすけものたちを

追い払うために作られた

添水(そうず) 鳴子(なるこ) 威(おど)し銃など

すべて鹿威(ししおどし)といいます

日本庭園などで聞かれる

水を通した竹筒が石を打つ音

これは本来

添水(そうず)と呼ばれるもので

僧都(そうず)とも書きます

静かな空間に 

コン・・・コーン・・と刻むリズムは

心地よい安らぎをかもし出してくれます

こんな優しい音で

けものを追い払ったなんて

心のゆとりを感じます

自然と共存していた人々だからこそ

こんなに自然に溶け合う音を作り出せたのでしょう

 

 

 

 

 


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