その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

早乙女(さおとめ)

2007年06月15日 | Weblog

早乙女(さおとめ)

***

街の中にもわずかに残っている たんぼ

散歩の途中で きみが必ず立ち止まる

そして

毎回同じ質問をする

この花なんていうの?

へくそかずら

言葉が終わるか終わらないうちに

きみは大笑いする

そしてまたゆっくり歩き出します

***

可憐な花も・・

早乙女(さおとめ)

昔は

田植えをする若い娘さんをさしてこう呼びました

いまは

若くなくても

早乙女と呼ばれるそうです(笑)

「さ」は接続語ですから

普通に乙女という意味でも使われます

ところで

早乙女の菅笠(すげがさ)に

似ていることから

早乙女花と呼ばれる花があります

万葉の時代は

屁糞葛(へくそかずら)と呼ばれていた・・

葉や茎を傷つけると悪臭がするので

こう付けられたそうです

~さうけふに 延(は)ひおほとれる 屎葛(くそかずら)

絶ゆることなく 宮仕へせむ~

「万葉集(高宮王たかみやのおう)」

宮中の存続を願う歌に

堂々とこの名を詠むなんて

万葉人のおおらかさには脱帽ですよね

 

 


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