蛍火
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流れ続ける せせらぎの上空で
蛍の光りが 交差してゆく
あれは
わたしたちの分身だろうか
夏はどこまで
つづくのだろう
・・・
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蛍火
むかしは
「ほう、ほう、ほうたる来い」などと
歌いながら蛍見物するのが
初夏の風物詩でした
「蛍火」「初蛍」「宵蛍」「蛍舟」「蛍籠」などの
美しい言葉が残っています
無数の蛍が入り乱れて飛ぶ情景を
「蛍合戦」ともいいます
いまは環境の汚染で
自然に飛び交う蛍の姿は
限られた場所でしか見られません
特に、都会では
養殖蛍を、広い庭園に放っての
「蛍見」なども行われるようですが・・
それでも、季節の趣を求めて人が集まります
蛍のはかない美しさは
いつの時代でも
人の心を捉えて離しません
昔は家の裏の小川に蛍もとんでいました
まだ清水がわいて出ていたころです
蛙の声も今はアマガエルだけですが
牛蛙もないていました
空気ももっときれいで花粉症なんてないころ・・・
もどらないかな~?
そこで夏になれば必ず見られた蛍
その川もいまは・・どぶ川になり~
魚もいない排水路になってしまい・・
蛍が棲めないから・・当然見られなく
なってしまったね・・皆人間のせいで
もう戻らないでしょうね・・昔のようには・・