序破急(じょはきゅう)
***
きみと 公園のボートの乗った
白鳥さんの形をした
足で漕ぐボート
きみの興奮は最高潮
でも~~
一生懸命漕いでいても
なかなか進んでくれないね・・
よいしょよいしょ・・
ようやくすいっす~~ぅいと
静かな湖面を動き始めた
楽しみに乗ったボートを
漕ぐのをやめたそうな顔が
また・・ぱっと・・輝きだした
つまらなそうな顔が・・もうすっかり
今までのこと忘れている
すいすいと・・池の真ん中まで
目の前をツバメが・・
チチッと何か言葉をかけて
飛んで行く
きみは船長さんか
この間見た映画の
海賊王になったように
胸を張り
遠くの空を見つめている
***
おのおの序破急をそなえたり(「拾玉得花」)
序破急(じょはきゅう)という言葉は
雅楽、能、舞踊、連歌など
さまざまなジャンルで使われます
もともとは
雅楽の曲の構成で
「序」は
はじめのゆっくりとした、拍子にならない部分
「破」は
中間部で、拍子にあった
穏やかなテンポの部分
「急」は
最後の、早く軽快な部分ということです
やがて
世阿弥が「すべてのものに序破急がある」と
といて、序破急を重んじるようになり
さまざまな分野へと広まってきたそうです
生命のリズムも決して一定ではありません
たとえば
努力しても努力しても
成果が出ないとき
それは・・
あなたの「序」のとき
リズムに乗って順調に進める
「破」のときや
勢いづいてぐんと伸びる
「急」のときが
その後にきっと
待っています
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