その日その時 写真で見る歳時記

気ままに写した写真に気ままな言葉たちの集まり

夏野(なつの)

2007年07月21日 | Weblog

夏野(なつの)

***

力を付けて輝く太陽

むくむく膨らむ白い雲

野菜を積んだトラックが

風に幌をなびかせて

走ってゆく

さぁあ~ ぼくたちも

アクセルを踏み込もう

加速する夏の香りを

胸いっぱいに吸い込んで

・・・

***

 

草いきれするような夏の野原

夏野(なつの)

さまざまな夏草が生い茂って

緑濃い夏の野原のことです

日本中どこでも

国道を少し外れて歩けば

真夏の日の下

雲の下にこうした草の生い茂る

野原を見つけることが出来る

夏野を行くと、草いきれにむせ返って

暑さもひとしお感じますが

古い時代から人々は夏野で

薬草を採ったり、鹿の袋角を取ったりする

薬狩りの行事を行っていました

それゆえ「夏野」という言葉は

万葉の時代にすでに使われていましたが

近代になると、新緑の頃の夏野を

「卯月野(うづきの)」

梅雨の頃の夏野を

「五月野」ともいい

緑一色なので

「青野」ということもあります

いずれにしても

夏野という一言で

太陽のかっと照りつける

草の生い茂って暑い野原を

思い浮かべてしまうのですから

言葉の力とはすごいものですね

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿