遙かなる高き峰々より吹く風に応えて

その風は、ぼくに呼びかけてくる・・・。

歯がたたないわ

2008年06月24日 | 暇つぶし~
 考えてみれば、登山も学生時代からである。空沼岳の万計沼のほとりには、万計山荘があり多くの人たちが利用している。ただ、ぼくたちの場合はその小屋ではなく北大管理の空沼小屋だった。ここはこじんまりとした小屋でしかしそれらしき雰囲気をもっていた。
 夏の夜、沼のそばの草むらに寝そべりながら星空をかの友人たちと見ていたものだ。昨年、久しぶりにその小屋まで行って見ると、さすがに傾いてかなり傷んでいるようにみえた。
 話題といえば、そうそう、経済学というよりは哲学~認識論の分野についての議論も多かったように思う。そのようなやりとりのなかで、ヘーゲルの大論理学や小論理学に関心をもったが、それらの難しい哲学用語にいつも悩まされていた。
 特に弁証法という展開過程が胸におちてこない・・・結局理解できていない・・・そもそも無理なことだったに違いないと今思う。
 しかし、そんなたいそれたことを議論するよりも、こころ魅かれた女の子の名前を友人たちとあらん限りの声をだして夜空の星に向かって叫んだということのほうが青春の証だったのかもしれない。

 それにしても、世の70年安保闘争はあっけなく崩壊し学生運動の火も消えていくなかで、その動きに同調するかのごとく僕らの青春も静かに燃え尽きたかの状態になったのだった。
 それからはぼくは認識論・・・とりわけ芸術における人間の認識過程に強い関心をもったのだが、どうも取組む対象を間違えたらしい。その頃で一冊、1万円もする論文集に取組むが歯がたたない・・・以前の問題であった。

 まぁ、こんなことばかり書いていてもしょうもないので、今日でやめよう。
コメント (2)
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