遙かなる高き峰々より吹く風に応えて

その風は、ぼくに呼びかけてくる・・・。

漁入沢

2013年08月24日 | 山歩き~

 久しぶりに山岳会の仲間とともに、沢を歩いてきた。沢は定山渓の漁入沢の支流。
 さすがに沢。最後はヘロヘロになった。道のある山ではなく、沢を歩くことが目的である。
 滑滝や小滝など大きな難しい滝はないが、それらの滝が続く。へつりあり、ドボンあり、靴の所為で滑ってお尻をしたたかに打つなどあらゆる状況に直面する。
 通常の道のある登山で、「上級」の山を歩く体力があっても、不十分だろう。

 暫くぶりの沢歩きで、やはり、バランス感覚が衰えていることを実感した。へつりも最初のうちは、さまにならない状態であった。

 とはいえ、夏のこの季節の沢は面白い。更に体力をつけて歩きたいと思う。

振り返ると・・・

2013年08月18日 | 山歩き~

 日本の山歩き愛好家のなかで、おそらく北海道の山の一番人気はトムラウシ山であろう。その眺望の素晴らしさ、周囲の沼の美しさ、可憐な花が咲き乱れるロケーションは憧れの山といってもよいのではないか。

 この山頂に通じる道は、①トムラウシ温泉からの道②天人峡あるいは白雲岳方面からの道③十勝連峰のオプタテからの道とこれに合流する扇沼山からの道とあるが、沢から登る方法もある。
 それは、トムラウシ温泉を経由しての①ワセダ沢ルート②西沢ルート③ユウトムラウシ川の沢ルートであり、天人峡からは、あまりにも有名なクワウンナイ川のルート・・・これも化雲沢を歩くルートもあるという。

 ぼくはすべて歩いたわけでもなく、かのクワウンナイ川は歩いていずとても残念である。また、ユウトムラウシ川からのルートもかなり魅力的で、誘惑されたら、間違いなく say yes!

 しかし、美しさのうえでは、ワセダ沢に匹敵するところはないかもしれない。
2006年に遡行しているが、いまだに悔やんでも悔やみきれないのは、その美しさを撮れていないことである。まして、トムラウシ川の温泉を撮っていない。
 で、このブログの開始時にも何枚かの写真は載せたが、想い出深い数枚を再度載せてみる。
 
 ワセダ沢を登りつめると、水はもう流れていない。左手の高きところにトムラウシのピークがある。


 あの遥か下から登ってきたのである。


 あの稜線の上には、ヒサゴ沼からトムラウシへ通じる道があるはずだ。

 
 ヒサゴ沼が見えてきた。今日のテント泊の場所だ。


 翌日、カウン沢を降りる。この滝は右岸から懸垂下降で降りた。


 また、行かなければならぬ。

登山靴

2013年08月17日 | 山歩き~

 夏道用の登山靴は2足持っている。メーカーはAKUとMEINDLである。今回の芦別岳へはMEINDLを履いたのだが、案の定、右足の親指の爪がダメになった。急坂の下りにつま先を岩にぶつけたのだが、そのときの衝撃による痛みから「爪は死んだ」と理解した。
 この2足とも古いものである。特にAKUの靴は泥道で滑りやすくて前回の空沼岳のときは難渋しただけにMEINDLに替えてみたのだが、この靴、やはり「爪殺し」の靴である。
 ただ、靴が原因とはいえないのだ。下山のときは、必ず靴紐を絞め直すのがセオリーなのだが、これをやっていない。ちゃんとやっていれば、そう大きなダメージを受けなかっただろう。
 爪が死んだからといって山歩きが不可能になるわけではないので、見くびっていた、つまり、僕に甘さがあったということだ。
 しかし、靴の選択にはいつも悩まされる。夏は沢・・・と割り切ってしまえばいいのだが、体力もまだまだであり、道のある山も歩きたい。

 有名ブランドの靴が良い靴だとは限らない。以前履いていた専門メーカーのスカルパは良かったのだが・・・。やはり、耐久性があり、足にしっかりと馴染む皮靴が欲しい。
 


芦別岳

2013年08月12日 | 山歩き~

 芦別岳の写真を載せてみよう。

 半面山の先の雲峰山から見る芦別岳。ここからの標高差は約300mぐらいか。時間にして40分。


 山頂から、来し方を見る。


 深き谷を覗く。


 懐かしき旧道が見える。また、いつの日か・・・。

熊も暑い暑い・・・芦別岳

2013年08月11日 | 山歩き~

 当初、大雪の旭岳から黒岳のお鉢廻りを計画していたが、天気がパッとせず変更した。
 芦別岳の新道である。土曜日の夜、太陽の里キャンプ場の駐車場に車を停め、車中泊する。そして、早朝出発。
 途中、雨が降り出し標高約千mあたりでレインを着るも、もうやめようかと思案する。暫く停滞していたが、雨もやみ不承不承歩きだす。まぁ、覚太郎分岐まで行ってみるか・・・が、半面山まで・・・となり、半面山に着くと芦別のピークまでは標高差にして約350m。ということでピークまで行ってしまった。
 ピークに着くとガスは次第に消え、素晴らしい眺望が広がる。1時間以上ものんびりして、降りることになった。
 
 芦別岳には可愛い花が咲き誇っており、写真も何枚か撮ってきたが果たして如何に?
 さて、何気なく芦別岳の南側の雪渓を見るとなにやら四足の動物が動いている。よく見ると、熊だった。距離にして約300~400mくらいか。しかし、雪渓の上の足跡がくっきり見えていたからもっと近かったかもしれない。写真を撮る間もなく陰に隠れてしまった。
 熊さんもこの暑さには堪えているのだろう。その雪渓はけっこう大きなものだから、暫くは熊さんの暑さを凌ぐ絶好の場所といえるだろう。

 それにしても、芦別岳は素晴らしい山である。

空沼岳

2013年08月04日 | 山歩き~

 空沼岳といえば、札幌で誰もが登る知られた存在である。僕もかなり久しぶりに歩いてきた。
 登山口から頂上まで7.7km。標高差にして884mである。その姿の美しさから人気のあるニペソツの道もほぼ同じで、標高差はこちらが幾分高く約千mである。そう違いがないように感じるが、ニペソツは登り返しが多く、レベルも中級以上の山と評価されている。ちなみに、ニペにも2回歩いている。
 今回は登りに3時間半かかっている。数年前には3時間かからずに歩いているから、ずいぶんと時間がかかっている。とはいっても、万計山荘で旧知の森○さんと久しぶりに会って、話しこんだり、真簾沼ではその音のない佇まいに魅かれてしばらく座りこんでいたから、まぁ、そう変わらない時間であるはずだ。
 むしろ不思議なのは下山で3時間かかっている。なぜ、そんなにかかったのかよくわからない。確かに、今日が登山2回目という若き山ガールに、私はこの山を歩いて大丈夫でしょうか?と聴かれて、「大丈夫ですよ・・・」と、質問に対して答えたりもした。ぼくのへらへら歩く姿を見て、よく聞く気になったものだと思ったりもしたのだが、最後に「安心した」という言葉も聞いて、こちらも良かった、と思ったところだ・・・。無事に下山したかな?
 埼玉から来たという男子学生二人が、北大の空沼小屋の前で休んでいて、そこからときどき話しをするようにもなった。ピークではみかんを分けてあげ、水がないということで、ぼくの余分な水もあげた。それで、さよならかと思いきや、支笏湖線のバス亭でバスに乗り遅れた二人を見つけ真駒内駅まで車に載せた。不思議な縁である。
 それにしても、空沼の下りはダラダラ道である。飽きてしまうのだ。

久しぶりの秀岳荘

2013年08月03日 | 山歩き~

 久しぶりに秀岳荘へ行ってきた。目的は夏山用のスパッツを買うため。なにしろ、夏山を本格的に歩いていないため、スパッツの必要性がなかったのだ。冬山用のものは、何種類か持っていて改めて買う必要はないのだが・・・。

 昨冬の残りなのか、冬山用のウェアがあった。目についたのは、パタゴニアとアークテリクス。上衣だけで7万~8万というものであったがさすがにつくりがいい。また、色もいい。
 沢靴関係では「わらじ」があった。久々に見る草鞋。厚みもあり、これならば沢足袋と一緒に履いて歩いても痛くないかもしれない。なにしろ、グリップ力が抜群だけに、欲しくなったのも事実。しかし、今回はパス。
 と、速乾性の半そでティーシャツに目が向く。ファイントラック製のもの。日本のメーカーであり、この数年、評価が高くなっている。このシャツは夏も使えるし、冬のベースレイヤーとしてもよい。濡れてもどんどん乾いていく。
 冬山で汗をかくとその冷たさが身にしみる。綿であれば低体温から凍死につながるし、化繊でもなかなか乾かないものである。
 で、買ってしまった(-_-;)。

 ザック関係はずいぶんと値段が下がっている。よく見ると、あちこちにコストダウンの成果がある(+_+)。果たしてこれでいいのだろうか?

さあ、明日は山歩き初級編の最後。空沼岳かな。そして、来週はいよいよ、テントを持って大雪か日高。

 神居尻で見たこの花は何という名前なのかな?