未完の世界 Imperfect World

アーティスト佐々木久枝のブログ
自身の作品、生花と墨象を融合させたアートについて紹介。そして時々日々のこと。

フランスへの旅 その7 ストラスブール&コルマール編

2019-10-03 16:59:47 | 旅行
リヨンからパリに戻り、一日おいて、以前から行きたかったストラスブールとコルマールにも行ってきました。
パリからストラスブールへはTGVで2時間ほど。コルマールはストラスブールから電車で20分くらいのところにあります。

この地域はドイツとの国境近くにあって、現在はフランスですが、ドイツに占領されていた時代があったりなど、歴史的にも複雑な背景があります。
ドイツの文化が色濃く影響されていて、建物も特徴的ですし、街にはドイツ語とフランス語が併記されているものがたくさんありましたし、食べ物やワイン、ビールなどにもそれが感じられます。

まず到着して観光案内所に行きます。
駅から15分くらい歩いたところにあって、そこで地図の入ったパンフレットを購入します。
こういうのは無料なのですが、広告なしで情報のクオリティが高いものとなるとそうせざるを得ないとのことでした。観光案内のスタッフさんはいろんな語学が堪能そうで、話せる言語のバッジをつけてました。たくさんバッジをつけている人もいて、思わず尊敬してしまいました。


観光案内所の目の前にあるのが、この大聖堂です。
なかなか渋いですね。


中はこんな感じです。







散策していくとアルザスの特徴的な木組みの建物がたくさん目に入ってきます。
これがみたかった!
かわいくて、心の中ではしゃいでおりました。














園芸にも力を入れているようで、花もきれいでした。



ランチはウエイトレスさんが勧めてくれた名物の一つである、薄い生地のピザをいただきました。
もちろんビールも!
おいしかったけど、とても大きくて一人ではまたもや完食できず。


シュークルートも食べたかったなあ、と後悔し(メニューで探せなかった)、その後パリのスーパーでシュークルートの缶詰を買いました。




さて、最初はストラスブールのみの予定でしたが、コルマールも素敵だよと聞いたので、それならばとコルマールにも立ち寄りました。



ここも観光案内所の場所まで歩いて15分くらい。
汗をかきかき歩くと、なんとも可愛らしい風景が広がっていました。



これは頭の家という建物。よく見ると人の顔の彫刻がたくさんあります。


本当におとぎの国にいるようでした。












あまり時間がなくて駆け足で回ったので、もったいなかったなあ。
もう一度ゆっくり行きたい場所です。

つづきます



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フランスへの旅 その6 リヨン編②

2019-10-01 12:34:00 | 旅行
前回のブログからまたまた時間が空いてしまいました。

リヨンは食の街でもあり、今は亡きフランス料理の巨匠ポール・ボギューズの市場があります。
バカンスでお休みのお店もちらほらあったのですが、美味しそうなものがたくさん並んでいました!
あれもこれも食べたかったなあ。
胃袋2個くらい欲しいものです。

市場内のチーズ屋さんでリヨン名産のチーズ「サン・マルスラン」を購入。
あまりきちんと包装されず、簡単にセロファン?みたいなもので包んで渡されました。
これが後からの悲劇の元になります。後ほど出て来ます。









館内には何カ所かレストランもあり、それぞれ大変混雑していて、お店のスタッフも忙しそうで、入るのがなんだか気が引けましたが、勇気を持って入りました。
食べたのは、牛肉のタルタルと付け合わせのジャガイモのグラタン(グラタン・ドフィノワ)です。
フランス語の先生がこのグラタンをおすすめしていて、メニューを探したら牛肉のタルタルの付け合わせでした!



タルタルも、グラタンも絶品!
とっても美味しかったです。
牛肉の方はピクルス?ビネガー風味でさっぱりしていて、グラタンの方は何かハーブが入っているのかとても香りがよく、濃厚。
今思い出すと、また食べたくなります。


さて、また旧市街をプラプラ。
味わい深い場所です。
歩いているとワイン屋さんがあり、立ち寄りました。
お店のお兄ちゃんはとっても気さく、日本語を勉強しているようで、片言の日本語を話してきます。
こういうのは嬉しいですね。
ハムをつまみに出してくれて食べながら、ワインを選び、購入し、リュックに入れました。

その後、美術館へ。
モダンな建築の美術館です。
人類・生命の進化を大体的に展示や、企画展で日本の妖怪(なまはげなど)や儀式的な祭りを写真に収めた写真展もあり、興味深かったです。



ここにはOnlyLyonのモニュメントもありました。
OnlyLyonはリヨンのスローガンのようです。
インスタ映えスポットらしく、みんなライオンに乗っかって写真を撮っていました。
誰もいなくなるまでひたすら待ちました。


さて、その後ホテルに戻り、リュックを開けると何か異臭が…。
何か変なもの買ったっけ?と荷物をかき出してみると、そこには

( ̄Д ̄;) ガーン

市場で買った、チーズが潰れて無残な姿に…。
チーズを買ったことを忘れ、ワインを買ってリュックにポイっと無造作に入れたらチーズが潰れてリュックの中であちこちに付着しておりました。
できるだけ取りましたが、臭いは残ったままチーン…。

サン・マルスランよ…、さようなら。

帰国後、どんなに拭いてもリュックの臭いは取れず、洗えないタイプのものなので、放置しておりましたが、めでたく夫の所有物となりました。
夫は気にならないようでした。



気を取り直してリヨン最終日は、行ってみたかったブションの「Daniel& Denise」へ。
予約せずに入ってしまったのですが、一人だったのでなんとか大丈夫でした。





頼んだのは「ブレス鶏のマッシュルームソース」だったかな?
ブレス鶏というのはリヨンの名物で、いわゆるブランド鶏のようです。
これもまたフランス語の先生のお勧めでした。



とーっても美味しかったです。
生きててよかった!と何度も思いました(単純)。
付け合わせのグラタンとポテトフライも美味しかったのですが、さすがに量が多くて食べきれず。
このあとデザートも勧められましたが、とてもじゃないけど食べられなくて泣く泣く断念。
フランス人のお腹ってどうなってるんだろう?

隣の人が食べていた、パテのパイ包みみたいなのもおいしそうでした。
またリヨン行きたい!


リヨンの旅はこれでおしまいです。

次へ続きます。



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フランスへの旅 その6 リヨン編①

2019-09-17 09:28:14 | 旅行
前の投稿から時間が空いてしまいました...

オートリーヴのからの続きです。
シュヴァルの理想宮を見た後、リヨンに戻り、ホテルにチェックイン。

これから3泊リヨンに滞在することになります。
(本当は2泊の予定でしたが、色々調べていくうちにオートリーヴ行きのバスは土日運行しないことがわかり、慌てて予備としてもう一日、月曜日の滞在を追加しました)

歴史と食の街、リヨン。
NHKのフランス語講座でもリヨンが舞台になっていたし、フランス語の先生にもリヨンで何を食べたらいいのか事前に聞いていたので、食べ物のことばかりですがとても楽しみでした。

お昼過ぎからのろのろと行動開始です。
まずはベルクール広場へ。


観光インフォメーションセンターがあり、そこでガイドマップももらえます。
日本語もちゃんとありました。ありがたい!

フランス料理界の重鎮、ポールボキューズさんの像も鎮座しています。



ランチをしようと先生オススメのお店に行ったのですが、時間が遅かったので、クローズとのこと。
お向かいのレストランを勧められたので、そこにいくことにしました。

まず食べたのはリヨン名物「quenelle(クネル)」。

魚のすり身のようなものにエビとかザリガニ?のクリームソースがかかっていて、とーってもおいしかったです。
真ん中はエビ味噌?のクネルなのかな?濃厚でした。
写真は焦げてますが、あまり気にならなかったです。



ボリュームがありすぎて、全部食べられず、無念。


お腹も満足したところで、地下鉄で旧市街へ。
駅出て少し歩くと大きな教会がありました。




旧市街はルネッサンスの頃からの建物が残っていて、パリのような華やかさはないけれど、脈々と流れてきた歴史を感じさせます。







リヨンではプラリーヌという、アーモンドを砂糖でコーティングした?濃いピンクのお菓子があります。
リヨン名物の一つなのですが、至る所で見かけました。
刻んだものをパンに入れたりしていて、色が華やかです。


ギニョール人形の劇場もありました。

顔がちょっとこわい...

旧市街から見えるソーヌ川。
眺めているだけでも気持ちよかったです。





リヨンも長くなります。
続きます。



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フランスへの旅 その5 シュヴァルの理想宮②

2019-09-11 19:48:16 | 旅行
さて、オートリーヴ行きのバスを待つこと約2時間。
なんと!やっとバスが現れました。
もちろん定刻です(バカンスシーズンだから遅れるかなと思ってました。ごめんなさい。)

運転手さんに行き先を「オートリーヴ」と告げて、2ユーロを払い、出発。
ここから40分くらい乗るのですが、2ユーロってありえないくらい安い!

ちなみに乗客は私とおじいさんとおばさんの3人。
オートリーヴに行くのは私だけでした。

田舎なので、バスの窓から見える風景はこんな感じです。



そしていよいよ念願の「シュヴァルの理想宮」に着きました!
映画のポスターもででーんと貼られてます。

まずは右側の理想宮の方に向かいます。左側の矢印ではお墓の方向です。



いよいよワクワク心踊る瞬間です!
じゃ〜ん!






やっとみれました!
感動してしまい、暑いのに鳥肌が立ちました。





この3人は左がカエサル、真ん中がヴェルサンジェトリクス、右がアルキメデスという名前がついています。
(逆光で写真があまりきれいに撮れてないですね。)





上に登ったりもできます。
結構楽しいです。









もちろん中にも入れます。


壁画も素朴でかわいいです。








かわいい動物もいます。




裏側はこんな感じです。


暑いのを忘れるくらい熱中してウロウロ見てました。
今写真を見てると、また行きたくなります。

さて、彼のお墓もすごいんです。
奥さんが亡くなった後、作ったようです。
この建物から1kmくらい?離れたところにあります。
道中、案内の看板は要所要所にあるものの、畑しかないので、これでいいのか不安になりました。
不安になりながら進むと、ありました!





理想宮もすごいけど、墓もすごい!
強烈な異彩を放ってました。

再び感動してしまい、思わず手を合わせて合掌しておりました。
横で観光客の子に変な目で見られましたが。


お墓を見終わった後、バス停まで戻り、バスの時間まで再び時間があるので、カフェでビールを飲みながら一人感動に浸ってました。
そしてバスで再びサン・ヴァリエの駅まで戻り、さらに電車を待つこと1時間くらい。

暑かったので、体力的にさすがにしんどかったなあ。


でも今振り返っていい体験をしたものだなあと、じんわり感動がよみがえってくるのでした。

あ、12月に映画も日本で公開されますよ。
https://cheval-movie.com

映画『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』


次回はリヨン編です。

つづく





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フランスへの旅 その4 シュヴァルの理想宮①

2019-09-10 08:44:21 | 旅行
私の「死ぬまでにしたいこと(My bucket list)」のリストの中に入っていたフランスのオートリーヴにある「シュヴァルの理想宮」
いつか行ってみたいと思っていて、今習っているフランス語の先生の出身もその近くなのもあり、色々と話を聞いたりしていました。


「シュヴァルの理想宮」とはなんぞやですね。
この建物は1800年代、まだ車や自転車もなかった頃(多分電気も?)、郵便配達人のフェルディナン・シュヴァルはもともと空想好きで、郵便配達をしながらポストカードに描かれていた世界のいろんな建物を見て空想を膨らませていたようです。
ある日、郵便を配達中にユニークな形の石につまづき、以前から想像していた夢の建物を作ろうと決めたことからはじまります。
建築家でも美術家でもない一介の郵便配達人が、仕事をしながら33年間をかけて一人で作り上げた建物です。
自分の作りたいものを33年間かけて作ると言うのは、シンプルな情熱、よほどの衝動、そして忍耐や執念がなくてはできないことです。
いわゆるアウトサイダーアートとも言うのでしょうけど、私はどうしてもこれを自分の目で見て肌で感じて見たかったのです。

今年になり、ふと「私はずっと行きたいって思っているのに、なぜ行かないんだろう?」「じゃあ行こう!」と思ったことから、旅の計画を始めました。
しかも、今年横浜で開かれていたフランス映画祭でも「シュヴァルの理想宮」を作ったフェルディナン・シュヴァルの人生の物語の映画をみることができて、なんだかラッキー。
いい予習になりました。

さて、このシュヴァルの理想宮はフランス南東部のオートリーヴという小さな村にあります。

フランス語の先生からは車で行ったほうがいいよと言われましたが、ペーパードライバー歴数十年の私はものすごくハードルが高い!というか無理!ということで、インターネットで行き方を調べ(いろんな人が書いてくれていてありがたい!)、私はパリからTGVでリヨンまで行き、電車とバスで行くことにしました。

確かに、オートリーヴはとても不便なところにあり、バスはスクールバスを兼ねているのとバカンスシーズンのためか、一日3本、土日は運休。
土日に行こうかと思って予定を立てていたのですが、金曜日に行くことにしました。(事前に調べておいて本当に良かった!)

当日は朝早くパリのリヨン駅を出発!

早朝のパリ


パリのリヨン駅


このTGVに乗って行きました。
パリからリヨンのリヨン・パール=ディユー駅まで2時間くらい。


リヨン駅に到着後、コインロッカーに荷物を預けて、もう一つ電車でサン・ヴァリエ(St.vallier)駅へ。
時間は40分くらい。電車の中から見える風景はとてもきれいでした。


サン・ヴァリエ(St.vallier)駅


駅から通りを渡ったところにバス停があります。
しかし!オートリーヴ行きのバスの時刻表がなくなってる!


バカンスシーズンは田舎の方だと運休になったりすることもあるわよと、パリ在住の方に言われたこともあり、不安が募りました。

フランス語の先生はサン・ヴァリエ駅の駅員さんにタクシーを呼んでもらったらいいよと行ってくれたのですが、思いっきり無人駅で誰もいない。

しかもバスの時間まで2時間くらいある(電車が遅れるかもと思ったので、余裕を持って電車の時間を調整して予約しました)。

カフェでお茶でもと思い、サン・ヴァリエ駅の周辺を散策したものの、ものすごくさびれているし、バカンスシーズンのせいもあるのか何もない。

自分のミスでWifiも使えず、とっても暇。
不安になり、タクシーをつかまえてみようかと通りを見ても、田舎だからあまり走っていないし、見つけたと思ったら、自動車学校の教習車でした(泣)。

ローム川、きれいで眺めていたいけど、ものすごく暑かったので長時間その場に居れず...




そんなこんなで悶々としていたら、反対側のバス(オートリーヴからサン・ヴァリエ駅へ戻ってくるバス)が来るのが見えて、ちゃんとバスは運行しているんだとホッとしました。


長くなったので明日に続きます。

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