未完の世界 Imperfect World

アーティスト佐々木久枝のブログ
自身の作品、生花と墨象を融合させたアートについて紹介。そして時々日々のこと。

過去の展示で思うこと

2020-02-03 18:01:36 | 日記
最近ふと思いついてinstagramで自分のアカウントとは別に、自分の作品のみのアカウントを作りました。
過去の作品を少しずつアップしているのですが、過去に制作した作品を探しながら、こんなの作ってたんだなあと振り返って見ると、懐かしく楽しい作業です。
作品は全てカメラマンさんに撮影してもらっているわけではないので、展示した状態の写真しか残っていないものもあります。


2014年、NYでの個展の写真です。




展示した時の写真を探して今見てみると、作品として酷いものもたくさんあって、アイタタタな気持ちになりました。
当時は一生懸命やっていたのだから、良しとはしましたが。

私は昔からなぜか海外に行って何かしたいという気持ちが強くかったのですが、若い時はお金もなかったし、何よりも海外に行く勇気もなかったので、悶々としておりました。
しばらくして少し生活に余裕が出てきた後、以前からやりたかった英会話を習い始め、英会話学校の先生たちの自由な生き方に触発されて、海外でアート活動をしてみたいと思い立って、間に入ってくれる人を探して、2012年、NYで初個展をしました。
アート活動をし始めて日が浅かったのですが、橋を叩かないで渡るタイプなので、自分の未熟さはあまり気にしないで突っ走りました。
もちろん無名ですから、展示では通りがかり人たちや、ギャラリーの知り合いの人がパラパラ来るだけ。
作品も売れません。
でもあまり気にしませんでした。
NYで展示できたことが何よりも嬉しかったのです。

その後数年で、2回NYで個展をし、パリでも1度個展をしました。
海外でのグループ展も色々と参加しました。
当時は色々やりながら、知り合いや、先生から(やんわり)批判されて凹んだり、知り合いのアーティストたちの活動を見て、私ももっとやらなきゃと焦っていたのです。
周りに左右されてしまい、いい作品ができるはずがありませんね。
だんだん苦しくなって、何も作りたくなくなりました。
自分自身の軸が脆かったのだなあと今は思います。

そのときはそんな精神状態で活動をしていましたし、失敗の方が多いくらいですが、何一つ後悔してはいません。
まがいなりにも展示の実績を作れましたし。
今は海外でのグループ展に自分のペースで定期的に参加しています。


『食べて、祈って、恋をして』の著者のエリザベス・ギルバートがTEDのスピーチで、なかなか作家として芽が出ない時、「作家をやめるつもりはない、家に帰るんだ」と自分に言い聞かせて執筆を続けたそうです。
この家に帰るというのは実家?に帰ることではなくて、小説を書き続けることを指しているのだそうです。

エリザベス・ギルバート: 成功と失敗と創り続ける力について


それを聞いていてハッとしました。
自分自身の中に拠り所となる「家」がないと、外の世界に翻弄されて自分を見失ってしまうのだなと思いました。

今の私はまだまだ未熟だけど、以前より私自身の「(心の)家」は少し出来上がってきたように思います。
前よりは進歩したかもしれません。

そろそろ海外で個展もしたくなってきました。
実現するぞー!

もしよかったらinstagramをみてくださいね。
フォローも大歓迎!
作品のみ: hisaesasaki_artwork
個人のID: hisaesasaki



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