未完の世界 Imperfect World

アーティスト佐々木久枝のブログ
自身の作品、生花と墨象を融合させたアートについて紹介。そして時々日々のこと。

2019年!

2019-01-11 19:22:46 | ひとりごと
のんびりなのか慌ただしくなのかよくわからないまま、もう2019年も10日以上過ぎてしまいました。
今年は自分にパワーを取り戻して、力強く前に進んでいこうと思います。

今日はちょっと私の恥ずかしい思いを書いたブログです。長いです。

花と墨の抽象作品を組み合わせた作品のアート活動を本格的に始めたのは2012年。
あれから7年。
少しは進歩したのではないかと思います。

海外へ観光ではなく、何かやってみたいと思い、無謀ながらも2012年にNYで初個展をしました。(海外での展示はハードルが高く感じるかもしれませんが、場所は限られるかもしれませんが、無名でもサポートしてくれる人にお願いして、お金を出せばできます。)
普通日本に住んでいるんだったら、日本で何かするよなあと思うのですが、昔から海外で何かしたかったので、それを自分で叶えたかったのです。
あの頃は初めてのことがたくさんあって、わからないことだらけだったけど勢いだけでカバー。
失敗もたくさんしたし、恥もたくさんかいたけど、楽しかったし、充実していたなあ。恥ずかしいネタは豊富にあります。

それから今に至るまで日本で1回、NYで2回、パリでも1回個展をしました。
グループ展はちょこちょこ毎年何かしら参加してきました。

私は割と行動力がある方なので、考えずにコレ!と思ったら突っ走るタイプ。
せっせと何も考えずに動いている時は、とても楽しかったのです。
でも途中でいろいろなことを気にし始め、焦るようになったのです。
人からの評価や作品の売れる売れない。
人のSNSを見て動揺したり、ちょっといわれた嫌なことをずっと引きずったり。
よく私は才能がないんだーと落ち込んだりもしました。

そんなこんなで、苦しくなってしばらく作品を作りたくなくなりました。
と言いつつも何かしら展示には参加はしていましたが、いま振り返ると、作品を仕上げても前ほどの喜びがなく、しんどい思いの方が多かったように思います。
焦る→制作する→苦しい→作りたくなくなる。
まさに悪循環です。


少し前、テレビで横尾忠則さんとマラソンの瀬古さんの対談を見ていて衝撃を受けました。
オリンピックでメダルを取れなかったことを悔やむ瀬古さんに、画家の横尾忠則さんが
「完璧を捨てる」
「完璧を目指すと疲れるからしんどい」
「一番欲しかったものを得られなかった人生の方が重要で、そういう人の人生は魅力的である。」
「人は未完で生まれて、未完で生きて、未完で死んでいく」

感動して涙が流れました。
何かやっているとどうしても結果を急いだり、気にしてしまいます。
そうするとそっちばかりに気持ちが向いてしまってしんどいだけになって息切れしてしまって辞めてしまう。


やっぱり外野に振り回されないことが大事なんだなあと。
アートを作るにあたっては、人の評価やクオリティが高いというより、自分の喜びや解放(人によって違うと思いますが)方が大事だと思うのです。
そこを無視してしまっては、なんのために制作しているのかわからなくなってしまいます。
もちろん、売れたりすることは大事ですが、喜びをないがしろにていていては何の意味もない虚しいだけだと思うのです。

それに気づいてからは、あまり外野を気にしないように努めました。
自分が何をどう感じるかに集中するのです。
人にどう思われるかは関係ないのです。
そうすると純粋に作品を作ることが楽しいし、自分が納得いく作品が作れなくてもオッケーだと思えるようになりました。
自分の作品についていい、悪いと決めるのも、自分に才能がある、ないを決めるのは自分なのです。
何の根拠もなくても、自分のことを信じること。


今年は結果を追うのではなくてまずは自分の喜びを大切にして制作していきます。
自分自身が前よりも大きくジャンプできそうな気がします。
もちろん自分比ですが。



いいなぁ〜

2018-06-03 09:08:06 | ひとりごと
友人と話をしている時や、ネットで人の日記などを見て

ついうらやましくて発する言葉「いいなぁ〜」。

私は無意識にたくさん連発していることに気がつきました。

以前「あのお店、前から気になってるんだよねー」と友人に言ったら
「気になってるんだったらなんで行かないの?」と
言われたことがあって少し恥ずかしかったな。
それ以来、できるだけ行ってみたい、体験してみたいことは
できるだけしてきたつもりですが、
また「いいなぁ〜」を発するだけの日常になっていました。

「いいなぁ〜」という言葉が悪いことではないのです。

ただいつも人のことを「いいなぁ〜」と言っているだけで
人生を終わらせたくないなあと思うのです。


本当にいいなぁ〜と思ったら、私もその場所に行ってみよう。

本当にいいなぁ〜と思ったら、私も手に入れてみよう。

本当にいいなぁ〜と思ったら、私もやってみよう。

できる限り。
無理のない範囲で。



培ったもの

2018-02-10 10:36:43 | ひとりごと
経験や、培ったものって人それぞれだとは思いますが、とても大事にしたいことであり、その人を作っているものだなと思うのです。
大きなことだけではなく、日々の暮らしの中のこと、感じたこと、感覚で覚えていること、小さなことの一つ一つ。


昨年、以前通っていた書の教室でゲスト講師をさせてもらい、準備の段階で自分のこと、作品に対する考え方、大切にしていることなどなどものすごく考えた時間でした。
私は大御所の人やものすごく知的な考え方とかはできないのだけど(知的で難しい文章とかかけたらかっこいいなあと憧れはありますが、私は無理です)、自分で考えたこと、取り組んだこと、感じたこと、経験したこと自分の大きな財産ではないかと思いました。

これは立派なことや大きなことすごいことをしたということは関係なくて、日々、小さなことでも自分で経験したこと、考えたことは自分を形作るものであり、尊いものなのです。
それは人にうまく伝えられなくてもいいし、すごいと人に言われることでなくても、人からバカにされるようなことでもなんでもいいのです。
一番大切なのは自分がどう体験して感じて考えたか。

だからこそ、自分に問うこと、失敗してもいいからなんでも体験することを楽しみたいと思います。

どこに気持ちをフォーカスさせるか

2017-08-27 16:00:22 | ひとりごと
NYでの滞在先は大抵ゲストハウスです。
NYは物価が高く、ホテルももちろん高いので経済的にしんどいし、アパート形式でキッチンがあるのはありがたいのです。
今回滞在した7-8月は夏休みのせいか、日本人の若い子たちがたくさん入れ替わり立ち替わり来ていました。

その中で一人旅をしている若い男の子たちに会いました。
一人は元気に朝から晩までNYを楽しんでいる様子。
若いっていいなあとおばさんとしては、微笑ましく思ってました。

その後、もう一人同じ年頃の子が来ていて、彼はNYはご飯も美味しくないし、世界一大きい都市だと思って来たのに、東京より大したことないじゃないか、人も冷たい等、不満タラタラ。
見るからに楽しくなさそう。
もちろん、相性や好みもありますし、嫌だと思ってもいいとは思いますが、自分の時間を、しかも旅先でずーっとそんな風に思って過ごすのはすごく残念だなと思いました。
人によって感じ方は違うかもしれませんが、NY、楽しいところいっぱいあるのになあ。

つまんないことや嫌なことばかり目についてしまうと、それに自分の大切な時間が支配されてしまいます。
今回の旅の初日で起きたアイタタ事件もしかり。いつまでも引きずったら時間がもったいない。
そんな時は、どっぷり落ち込んだ後、どこかふわりと目線を変えて、楽しいものを探すちょっとした努力は、自分のために必要だなとあらためて自分に言い聞かせました。
なので、この青年に会って、気づけてよかったのかもしれません。


スタテンアイランド行きのフェリー(無料)に乗って、気持ちいい風に吹かれながらそんなことを思い巡らせたのでした。


自分の声

2017-06-16 09:35:14 | ひとりごと
少し前に、ヨーヨー・マのドキュメンタリー映画「ヨーヨー・マと旅するシルクロード」を観ました。
内容はとても素晴らしくて、感動して2回も映画館に足を運んでしまいました。
シルクロードをベースに、いろんな国籍のミュージシャンをヨーヨー・マが選んでセッション、コンサートをし、それぞれの生き方を追ったドキュメンタリー。
音楽は言葉なしでコミュニケーションも可能だし、人を生き生きと、幸せにしてくれます。
ヨーヨー・マのこともそうですが、それぞれのミュージシャンのバックグラウンドがとても興味深く、一人一人の生き方を見ながら色々と考えさせらました。

その中の一つに、ヨーヨー・マの息子さんが「(ヨーヨー・マは)自分の声がない」と批判されたこともあると言っていました。
あぁ、ヨーヨー・マのような天才でもそう言われるのかとびっくりしました。
きっと譜面どおり完璧に演奏はできるけど、何かソウルフルなものに欠けているということかなあと解釈しましたが、その言葉が私に刺さりました。

自分の声ってなんだろう?
私はちゃんと自分の声を聞いているのだろろうか?
私の作品に自分の声はちゃんと入っているのだろうか?
そもそも私は自分の声を伝えたいのか?
クオリティも大事だけど、そこにとらわれすぎて自分の声を消していない?
つまらなくなってないか?
日常で、制作で、常に自分に問う日々。


ちなみにヨーヨー・マの息子さんが子供の頃、お父さん(ヨーヨー・マ)は空港にしょっちゅう行くので空港の職員かと思っていたようです。
かわいらしいエピソード。



写真は関係ないのですが、歌が聞こえてきそうな実。
かわいくて、そして喜んでいるように見えて。