未完の世界 Imperfect World

アーティスト佐々木久枝のブログ
自身の作品、生花と墨象を融合させたアートについて紹介。そして時々日々のこと。

どこに気持ちをフォーカスさせるか

2017-08-27 16:00:22 | ひとりごと
NYでの滞在先は大抵ゲストハウスです。
NYは物価が高く、ホテルももちろん高いので経済的にしんどいし、アパート形式でキッチンがあるのはありがたいのです。
今回滞在した7-8月は夏休みのせいか、日本人の若い子たちがたくさん入れ替わり立ち替わり来ていました。

その中で一人旅をしている若い男の子たちに会いました。
一人は元気に朝から晩までNYを楽しんでいる様子。
若いっていいなあとおばさんとしては、微笑ましく思ってました。

その後、もう一人同じ年頃の子が来ていて、彼はNYはご飯も美味しくないし、世界一大きい都市だと思って来たのに、東京より大したことないじゃないか、人も冷たい等、不満タラタラ。
見るからに楽しくなさそう。
もちろん、相性や好みもありますし、嫌だと思ってもいいとは思いますが、自分の時間を、しかも旅先でずーっとそんな風に思って過ごすのはすごく残念だなと思いました。
人によって感じ方は違うかもしれませんが、NY、楽しいところいっぱいあるのになあ。

つまんないことや嫌なことばかり目についてしまうと、それに自分の大切な時間が支配されてしまいます。
今回の旅の初日で起きたアイタタ事件もしかり。いつまでも引きずったら時間がもったいない。
そんな時は、どっぷり落ち込んだ後、どこかふわりと目線を変えて、楽しいものを探すちょっとした努力は、自分のために必要だなとあらためて自分に言い聞かせました。
なので、この青年に会って、気づけてよかったのかもしれません。


スタテンアイランド行きのフェリー(無料)に乗って、気持ちいい風に吹かれながらそんなことを思い巡らせたのでした。


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NYの旅 その4 アイタタな事件

2017-08-27 15:33:11 | 旅行
NYの空港に着いた後、私はいつも荷物が大きく、重いので大抵タクシーに乗ってマンハッタンに行きます。
さて、日曜日に空港に着いた後、タクシー乗り場を探そうとウロウロしていたら、大柄なおっさんが、「タクシー?」と聞いてきまして、「うん」というとついてこいみたいなジェスチャーするので、ついて行くと駐車場に連れて行かれました。怪しい感じ満載!

おじさんいわく、「日曜日はイエローキャブはマンハッタンには行かない。」らしい。そんなことないだろ〜!怪しいぞと、「やっぱりイエローキャブ探す」と言って、トランクに荷物を乗っけられたのを一旦おろしたのですが、「ほら、他の人だって乗ってるよ」、横を見れば、他の人もついて行っており、うーんと悩みました。
しかも仕切っている若いボスらしき人もいて、少しちゃんとした組織になっているのかなと思ったのと、「日曜日だから少し高くなるかもしれないけど、イエローキャブと料金は大体同じだよ」というので、まあ、いっかとまんまと引っかかってしましました。
道中、私がムッとしているので、お世辞を言いまくって、私の機嫌を取ろうとするので、これは本当に騙されたんだと気付いた時にはもう遅かったのです。
今思えば、空港の職員に聞いてくるとかなんとか言えばよかったなあと思うのですが、判断力がなさすぎました。

滞在先の前まで無事に着きましたが、請求された金額は普通のタクシーの約3倍!
泣きそうになりましたが、抵抗したりすると何かされたりしたり、どっか連れて行かれたりしたら怖いので大人しく払いました…。
そのタクシーのおじさんが私に「ホームレスに気をつけろよ。あいつらは危ない」と言ったのですが、私は「お前がいうか!」とハラワタが煮えくりかえっておりました。
自分のバカさ加減が本当に恥ずかしく、しばらくがっつり落ち込みました。
今回はこんなトホホな旅の始まりだったのです。

昔読んだ欽ちゃんの本に「運が悪い時は運を貯めてるんだ」と書いてあったことを思い出し(そこしか覚えていない)、大きな運を貯めてるのだと自分を説得させました。
おかげさまで次の日からはとてもいい感じの日々が続きました。
今思い出しても腹がたつやら情けないやらですが、嫌なことがあった時は運を貯めていると思えばいいのかなあと自分をなだめております。


みなさんNYでのタクシーにはお気を付けください。



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NYの旅 その3 ノイエギャラリー

2017-08-25 20:18:53 | 旅行
ノイエギャラリーに行って来ました。
NYに何度か行っているのですが、あまりピンときてなくてノイエギャラリーには行ったことがなかったのです。

美術館内の写真は撮れないので、玄関のところを。


なぜノイエギャラリーに行ってみようかと思ったかというと、遅ればせながら「黄金のアデーレ」という映画を見て、アデーレの肖像画がノイエギャラリーにある経緯を知って行ってみようと思ったのです。
私はクリムトの作品も好きなので、ミーハーな動機でしたが実物を見ることができて大感激!なんで早く見に行かなかったのだろうかと反省しました。

黄金のアデーレ 名画の帰還 予告編


Gustav Klimt Woman In Gold at Neue Galerie


館内には他にもエゴンシーレ(エゴンシーレも私は好きです。)の作品も結構あってクリムトの豪華さと、エゴンシーレの刹那的で痛々しい雰囲気が交錯していて、狂おしい感じがたまらなくて大興奮。

そして、この美術館にはカフェ(カフェ・サヴァルスキー)が併設されていて、オーストリア風の料理をいただくことができます。

ビールとソーセージ、とっても美味しかったです。


カフェも雰囲気が素敵で、またゆっくり来たいスポットです。
次回はザッハトルテも食べたいなあ。


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NYの旅 その2 メトロポリタン美術館

2017-08-24 19:01:44 | 旅行
NY行きを決めた時、メトロポリタン美術館で開催されている「Rei Kawakubo」の展示を見れるのが嬉しく(4月に行った時はまだやっていませんでした)、ワクワクしていました。

メトロポリタン美術館は好きなのですが、とんでもなく広いので、行くのが少し億劫になっていたのですが、見たい展示のためなら!と滞在中最初の方に行きました。
個人的には白い空間は近未来的でかっこいいのですが、黒い壁の空間でも見て見たいなあと感じていました。
でも作品一つ一つ、突き抜けていて、ユニークで、素晴らしく、ただただ圧倒されました。








メトロポリタン美術館ではもう一つ、アーヴィング・ペンの展示もしていました。
彼の写真は好きなので(特に花の写真)、このタイミングで見れたのが嬉しくものすごくラッキーに感じました。







これらの花のシリーズ、好きで舐めるように見てしまいました。はたから見たら変な人です。
でも今見てもシビレます。







メトロポリタン美術館の中で言えば、エジプト文明のあたりも好きなのですが、今回は近代とモダンアートの方に絞って見ました。

ゴッホ


クリムト


ジャクソン・ポロック


サイ・トォンブリー


他、ピカソやモネなどもとてもよかったなあ。
アートって素晴らしいなあ。大きなバイブレーションを感じさせる作品群、私も空間を震わすような作品を作れるように頑張ろう。



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NYの旅 その1 お花屋さん

2017-08-21 10:48:38 | 旅行
そういえばあまり旅について書いていなかった。
自分の振り返りの意味も込めて少し書いてみようと思います。

展示では生花を使うので花屋さん探しは必須ですが、ちょうど6AVEと28thのところに花の卸売りのお店が固まっているので、大抵このエリアで買います。
あちこち行かなくていいのでとても便利ですし、朝早く4、5時からオープンしてお昼くらいには閉まってしまいますが、朝調達できるとそのあとすぐ搬入等に行けるので、午前中か午後搬入の時はフレッシュな状態で作品に使うことができます。(昨年パリで展示した時はこういうところがなくて、あちこち花屋さんを探すのに苦労しました)

NYの中でもこのエリアはとても好きな場所で、花を買わないのにウロウロしています。

ここはバラの専門店。お店に入るとバラのとてもいい香りがします。
買わないのに、香りをスーハー吸い込んでご機嫌に。ただ迷惑な人ですが。


実ものもかわいいですね。


時々猫もいます。


お花屋さんについては前も書いてました(汗)
もしよかったらこちらもどうぞ。


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