未完の世界 Imperfect World

アーティスト佐々木久枝のブログ
自身の作品、生花と墨象を融合させたアートについて紹介。そして時々日々のこと。

フランスへの旅 その6 リヨン編①

2019-09-17 09:28:14 | 旅行
前の投稿から時間が空いてしまいました...

オートリーヴのからの続きです。
シュヴァルの理想宮を見た後、リヨンに戻り、ホテルにチェックイン。

これから3泊リヨンに滞在することになります。
(本当は2泊の予定でしたが、色々調べていくうちにオートリーヴ行きのバスは土日運行しないことがわかり、慌てて予備としてもう一日、月曜日の滞在を追加しました)

歴史と食の街、リヨン。
NHKのフランス語講座でもリヨンが舞台になっていたし、フランス語の先生にもリヨンで何を食べたらいいのか事前に聞いていたので、食べ物のことばかりですがとても楽しみでした。

お昼過ぎからのろのろと行動開始です。
まずはベルクール広場へ。


観光インフォメーションセンターがあり、そこでガイドマップももらえます。
日本語もちゃんとありました。ありがたい!

フランス料理界の重鎮、ポールボキューズさんの像も鎮座しています。



ランチをしようと先生オススメのお店に行ったのですが、時間が遅かったので、クローズとのこと。
お向かいのレストランを勧められたので、そこにいくことにしました。

まず食べたのはリヨン名物「quenelle(クネル)」。

魚のすり身のようなものにエビとかザリガニ?のクリームソースがかかっていて、とーってもおいしかったです。
真ん中はエビ味噌?のクネルなのかな?濃厚でした。
写真は焦げてますが、あまり気にならなかったです。



ボリュームがありすぎて、全部食べられず、無念。


お腹も満足したところで、地下鉄で旧市街へ。
駅出て少し歩くと大きな教会がありました。




旧市街はルネッサンスの頃からの建物が残っていて、パリのような華やかさはないけれど、脈々と流れてきた歴史を感じさせます。







リヨンではプラリーヌという、アーモンドを砂糖でコーティングした?濃いピンクのお菓子があります。
リヨン名物の一つなのですが、至る所で見かけました。
刻んだものをパンに入れたりしていて、色が華やかです。


ギニョール人形の劇場もありました。

顔がちょっとこわい...

旧市街から見えるソーヌ川。
眺めているだけでも気持ちよかったです。





リヨンも長くなります。
続きます。



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランスへの旅 その5 シュヴァルの理想宮②

2019-09-11 19:48:16 | 旅行
さて、オートリーヴ行きのバスを待つこと約2時間。
なんと!やっとバスが現れました。
もちろん定刻です(バカンスシーズンだから遅れるかなと思ってました。ごめんなさい。)

運転手さんに行き先を「オートリーヴ」と告げて、2ユーロを払い、出発。
ここから40分くらい乗るのですが、2ユーロってありえないくらい安い!

ちなみに乗客は私とおじいさんとおばさんの3人。
オートリーヴに行くのは私だけでした。

田舎なので、バスの窓から見える風景はこんな感じです。



そしていよいよ念願の「シュヴァルの理想宮」に着きました!
映画のポスターもででーんと貼られてます。

まずは右側の理想宮の方に向かいます。左側の矢印ではお墓の方向です。



いよいよワクワク心踊る瞬間です!
じゃ〜ん!






やっとみれました!
感動してしまい、暑いのに鳥肌が立ちました。





この3人は左がカエサル、真ん中がヴェルサンジェトリクス、右がアルキメデスという名前がついています。
(逆光で写真があまりきれいに撮れてないですね。)





上に登ったりもできます。
結構楽しいです。









もちろん中にも入れます。


壁画も素朴でかわいいです。








かわいい動物もいます。




裏側はこんな感じです。


暑いのを忘れるくらい熱中してウロウロ見てました。
今写真を見てると、また行きたくなります。

さて、彼のお墓もすごいんです。
奥さんが亡くなった後、作ったようです。
この建物から1kmくらい?離れたところにあります。
道中、案内の看板は要所要所にあるものの、畑しかないので、これでいいのか不安になりました。
不安になりながら進むと、ありました!





理想宮もすごいけど、墓もすごい!
強烈な異彩を放ってました。

再び感動してしまい、思わず手を合わせて合掌しておりました。
横で観光客の子に変な目で見られましたが。


お墓を見終わった後、バス停まで戻り、バスの時間まで再び時間があるので、カフェでビールを飲みながら一人感動に浸ってました。
そしてバスで再びサン・ヴァリエの駅まで戻り、さらに電車を待つこと1時間くらい。

暑かったので、体力的にさすがにしんどかったなあ。


でも今振り返っていい体験をしたものだなあと、じんわり感動がよみがえってくるのでした。

あ、12月に映画も日本で公開されますよ。
https://cheval-movie.com

映画『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』


次回はリヨン編です。

つづく





  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランスへの旅 その4 シュヴァルの理想宮①

2019-09-10 08:44:21 | 旅行
私の「死ぬまでにしたいこと(My bucket list)」のリストの中に入っていたフランスのオートリーヴにある「シュヴァルの理想宮」
いつか行ってみたいと思っていて、今習っているフランス語の先生の出身もその近くなのもあり、色々と話を聞いたりしていました。


「シュヴァルの理想宮」とはなんぞやですね。
この建物は1800年代、まだ車や自転車もなかった頃(多分電気も?)、郵便配達人のフェルディナン・シュヴァルはもともと空想好きで、郵便配達をしながらポストカードに描かれていた世界のいろんな建物を見て空想を膨らませていたようです。
ある日、郵便を配達中にユニークな形の石につまづき、以前から想像していた夢の建物を作ろうと決めたことからはじまります。
建築家でも美術家でもない一介の郵便配達人が、仕事をしながら33年間をかけて一人で作り上げた建物です。
自分の作りたいものを33年間かけて作ると言うのは、シンプルな情熱、よほどの衝動、そして忍耐や執念がなくてはできないことです。
いわゆるアウトサイダーアートとも言うのでしょうけど、私はどうしてもこれを自分の目で見て肌で感じて見たかったのです。

今年になり、ふと「私はずっと行きたいって思っているのに、なぜ行かないんだろう?」「じゃあ行こう!」と思ったことから、旅の計画を始めました。
しかも、今年横浜で開かれていたフランス映画祭でも「シュヴァルの理想宮」を作ったフェルディナン・シュヴァルの人生の物語の映画をみることができて、なんだかラッキー。
いい予習になりました。

さて、このシュヴァルの理想宮はフランス南東部のオートリーヴという小さな村にあります。

フランス語の先生からは車で行ったほうがいいよと言われましたが、ペーパードライバー歴数十年の私はものすごくハードルが高い!というか無理!ということで、インターネットで行き方を調べ(いろんな人が書いてくれていてありがたい!)、私はパリからTGVでリヨンまで行き、電車とバスで行くことにしました。

確かに、オートリーヴはとても不便なところにあり、バスはスクールバスを兼ねているのとバカンスシーズンのためか、一日3本、土日は運休。
土日に行こうかと思って予定を立てていたのですが、金曜日に行くことにしました。(事前に調べておいて本当に良かった!)

当日は朝早くパリのリヨン駅を出発!

早朝のパリ


パリのリヨン駅


このTGVに乗って行きました。
パリからリヨンのリヨン・パール=ディユー駅まで2時間くらい。


リヨン駅に到着後、コインロッカーに荷物を預けて、もう一つ電車でサン・ヴァリエ(St.vallier)駅へ。
時間は40分くらい。電車の中から見える風景はとてもきれいでした。


サン・ヴァリエ(St.vallier)駅


駅から通りを渡ったところにバス停があります。
しかし!オートリーヴ行きのバスの時刻表がなくなってる!


バカンスシーズンは田舎の方だと運休になったりすることもあるわよと、パリ在住の方に言われたこともあり、不安が募りました。

フランス語の先生はサン・ヴァリエ駅の駅員さんにタクシーを呼んでもらったらいいよと行ってくれたのですが、思いっきり無人駅で誰もいない。

しかもバスの時間まで2時間くらいある(電車が遅れるかもと思ったので、余裕を持って電車の時間を調整して予約しました)。

カフェでお茶でもと思い、サン・ヴァリエ駅の周辺を散策したものの、ものすごくさびれているし、バカンスシーズンのせいもあるのか何もない。

自分のミスでWifiも使えず、とっても暇。
不安になり、タクシーをつかまえてみようかと通りを見ても、田舎だからあまり走っていないし、見つけたと思ったら、自動車学校の教習車でした(泣)。

ローム川、きれいで眺めていたいけど、ものすごく暑かったので長時間その場に居れず...




そんなこんなで悶々としていたら、反対側のバス(オートリーヴからサン・ヴァリエ駅へ戻ってくるバス)が来るのが見えて、ちゃんとバスは運行しているんだとホッとしました。


長くなったので明日に続きます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランスへの旅 その3 パリ2日目

2019-09-09 08:13:48 | 旅行
前回の続きです。

SIMカードも使えないとなると、ネットは使えるけど海外にいるため高額になってしまいます。
というわけでWIfiスポットを見つけては、せっせと行きたいところのgooglemapを写メしておいたり、ガイドブックの地図や地下鉄の路線図を広げておりました。(観光客丸出しでとてもダサい...)


さて、気を取り直してロダン美術館へ。
ロダンがアトリエとして使っていた建物だそうです。





入るとまずきれいに整備された庭が目に入ります。



庭の中にもたくさんの作品が置かれています。


考える人


カレーの市民


地獄の門(とても素晴らしくて、暑かったけどひたすら見入りました。)








中に入ると












ゴッホなど他の画家のコレクションもたくさんありました。


建物の後ろにはさらに広い庭園がありました。



しっかり堪能した後、ギュスターヴ・モローの美術館に行ったのですが、熱波のため休館。
暑い中来たのに...。

これは街をウロウロしていたら見かけたタイル。
なんだかシュールです。



次は、今回の旅のメインイベントのお話です。

つづく



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フランスへの旅 その2 パリ到着と2日目

2019-09-07 09:24:27 | 旅行
まずはパリに到着!
宿は日本人のご夫妻が経営しているアパートに滞在しました。
以前ご夫婦が住んでいらしたアパートを、旅行者の方に貸していらっしゃるそうです。

ここです。
https://cheval13.exblog.jp
とてもくつろげるいいお部屋です。
アパートも空港からのバス停にとても近く、地下鉄の駅もすぐで、スーパーや飲食店もたくさんあるとても便利なところです。

2016年にパリで個展をするために滞在させていただきました。
とても優しい素敵なご夫婦で、展示のレセプションでは奥様がお料理を作って出してくださったり、色々と助けてくださり、ありがたい気持ちでいっぱいになりました。
今でもいい思い出です。



さて、今回Wifiを忘れた(フランスへの旅その1 参照)ので、どうしたらいいものかご夫妻に相談に乗ってもらい、SIMカードが売っているとのことで、大きな希望を抱いて次の日買いに行くことにしました。

7月後半のパリは熱波のせいでとても暑く、着いた日は37℃、二日目はなんと

42℃!
( ̄◇ ̄;)


日本でもこんな気温に遭遇したことはありません。
でもネット環境のためならそんなことは言ってられず、午前中はSIMカードを求め、アパートの近くをさまよっておりました。
確かに42℃はとんでもない気温ですが、東京の37℃くらいかも。
暑いけど私は割と大丈夫でした。

そしてSIMカードを求め、携帯とか売っているところにあるかもと言われて、携帯ショップに行ったら、「タバコ屋で売ってる」とのこと。
お店のスタッフさんが教えてくれたところに行っても、同じタバコ屋だけど、扱っていなくて、数軒先にやっと見つけたらレジが壊れてしまい、他を当たってくれとのこと。(日本ではあまり遭遇しないからこういうのも楽しい)
暑い中、ウロウロしていたら、なんと!アパートの下はタバコ屋でした(笑)!
思わずガッツポーズ!
10ユーロくらいなので、それほど高くなく、喜びいさんで携帯にセットしたら、私の携帯はSIMカードがロックされているので、無理なのがわかりました。
日本の携帯ってそうなのかな?

再びショックを受けたけどしょうがない!と開き直るしかありませんでした。

つづく



  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする