ビタミンおっちゃんの歴史さくらブログ

STU48 音楽、歴史 などいろいろ

◎ギリシャ神話 6

2013-03-03 07:58:04 | HKT48 AKB48
◎ギリシャ神話 6

ティタノマキア

ゼウス率いるオリュンポス神族のティタン神族との世界の支配権をめぐる戦い

○ゼウスたちはギリシャのテッサリアとマケドニアの国境地帯にそびえるギリシャの最高峰オリュンポス山(2917m)の山頂に住所を定めたとされる
 そのことから、彼らは「オリュンポス神族」と呼ばれるようになった

 オリュンポスの神々はそれぞれ自分の館を持っていたが、ゼウスから召集がくだると、ゼウスの宮殿に集まり、会議を設けたり、大広間で宴会を催したりしたという

○ゼウスはクロノスに戦いを挑んだ
 クロノス側にはティタン神族が加わり、オリュンポス神族はティタン神族との世界の支配権をめぐる戦いが始まった
 この戦いは「ティタノマキア」と呼ばれ、10年間つづいたという

・ガイアはゼウスたちの味方につき、「タルタロスに閉じ込められている者どもを味方につければゼウスの勝利を得るであろう」と予言した
 ゼウスはタルタロスに赴き、キュプロクス(1つ目の巨人)とヘカトンケイル(百手の巨人)たちの番をしていたカムペを殺して、キュプロクスたちを解放して地上へ連れ出した

・キュプロクスはオリュンポスの神々に武器や防具をあつらえた

 ゼウスには電光と雷霆を、ポセイドンには三叉の戟を、ハデスにはかぶると姿が見えなくなる兜を与えた

 ヘカトンケイルたちは、巨岩を次々にティタンの神々に投げつける
ティタンの神々はゼウスの雷に打たれ、電光で目を見えなくされた

 こうしてティタン神族に勝利したゼウスは、彼らをタルタロスの牢獄に押し込め、牢獄のまわりに堅固な青銅の壁と門を築かせ、ヘカトンケイルたちを門番にした

ゼウスが神々の王となる

◎その後ゼウス、ポセイドン、ハデスの3兄弟は、世界を3つに配分して統治することとし、くじ引きをした

○ゼウスは「天空
○ポセイドンは「
○ハデスは「冥界(地下の死者の国)」
をそれぞれ統治することになった

◎天空を支配することは、すなわち全宇宙を支配することであり、実質上はゼウスが全世界を支配し、神々の王として君臨する時代が始まった

◎オリュンポスの神々はティタノマキアに勝利したが、これですべての戦いが終わったわけではなく、つぎにゼウスの第2の試練となった「ギガントマキア(巨人族との戦い)」が始まる


◎ギリシャ神話 5

2013-03-03 07:54:23 | HKT48 AKB48
◎ギリシャ神話 5

ゼウスの誕生

○クロノスの支配

・ウラノスを傷つけたクロノスは、ウラノスに代わって神々の王となった

・クロノスは姉のレアと結婚し、ヘスティア、デメテル、ヘラ、ハデス、ポセイドン、ゼウス(末の息子)を生んだ

・クロノスは母ガイアと父ウラノスから、クロノス自身もやがて息子により王座をうばわれるであろうという予言を聞いていたので、生まれた子供を皆次々に飲み込んでいった

○レアは6番目の子だけは助けたいと、ガイアとウラノスに相談して、クレタ島へ赴き、その地で男児を出産した(別伝では、産んでからクレタ島へ連れていった)
 この子がのちのゼウスである

○レアは石をむつきにくるんで生まれた子供に見せかけ、クロノスに渡した
 クロノスは疑わずにその石を飲み込んだ

○いっぽうゼウスは、クレタ島の洞窟の中でクレス(精霊)たちに守られ、ニンフのアドラステイアとイーデーに育てられた

 ニンフまたは牡山羊のアマルテイアが乳を与えた
 山羊の角はアムブロシア(神々の食べ物で、蜜よりも甘く、これを食べた者は不老不死となるという)とネクタル(神々の酒で、同じく不死にする力をもつ)にみちていた

 クレスたちは武装してゼウスを守護し、槍で楯を打ち鳴らして、ゼウスの泣き声がクロノスに聞こえないようにした

○ゼウスは成長すると、オケアノスの娘メティス(「思慮」の意、ゼウスの最初の妻となる)からもらった薬をクロノスに飲ませて、飲み込んだ子供たちを吐き出させた

・クロノスはまず最初に石を吐き出し、飲んだ時と逆の順番で次々にゼウスの兄弟たちを吐き出した

◎ゼウスの兄弟たちは、父に飲み込まれ、吐き出されたので、2度目の誕生をしたことになる
 ゼウスは末子だったが、兄弟を救い出し2度目の誕生をさせたことで、神々の父とされるようになった

「ゼウス」は「天」「昼」「光」を意味する

・ゼウスは雨、嵐、雷などの現象を生ずる空の神である

ゼウスはローマ神話ではユピテル(英語名ジュピター)と同一視される