チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

ワークショップ4日目 こんなの普通じゃない

2005-11-11 20:06:41 | リーダーシップ
 フランス人のパトリースはトヨタのアルファードのCMに出てくる俳優を少しカジュアルにしたようなイメージの人。

 夜のフリートークでそのパトリースが話し始めた。「俺はワークショップが始まって以来づっと気分がすぐれなかった。理由が何かはわからないがとにかく居心地が悪いのでリーダーと俺が感じていること全てを話した。」

 「リーダーは、あなたの言っていることはよくわかる。あなたが居心地悪く感じるのは、あなたに原因があるのではなく、このワークショップのメンバーのせいかもしれないと言われた。」

 「俺はそれを聞いて気がついた。そうだ、俺はここに来る前と何も変わっていない。変わったのは俺が接する人達だ。」

 「お前達はやさしすぎる。たまに問題を起こすようなやつがいれば「どうしたんだ、あなたは素晴らしい人だから気にするな」とかなんとかいってやさしくする。たとえ、そいつに問題があったとしてもそいつのいいところを取り上げて、そいつを勇気づけようとする。」

 「一人だけじゃない。ここにいる多くのやつがそんなことをする。俺に対してもやってきた。対立をおこさないで、優しく包み込むようなことをする。俺はそのことに違和感を感じている。」

 「俺達がいつもいる世界でこんなことがあるか?俺達のいる世界はいつも対立に溢れている。俺はいつもそんな対立のなかで生きている」

 「そんな俺がここにきて、お前らのペースに合わされて対立をすることを忘れていた。そのことが、俺を居心地悪くさせていた。でも、対立はあって当たり前だ。だから、俺は必要な対立をここでも起こすことを決めた。それが俺の役割だと感じている。」

 パトリースの言葉は私を目覚めさせた。私も心のどこかで同じような違和感を感じていることに気がついた。

 私自身も周りの優しい人に影響された変に物分りのよい優しい人になっていたことに気がついた。でも私はそんなに優しい人ではない。

 リーダーにとってもっとも大切なものが何か、それはメンバーを愛する気持。そのことは良くわかっているが、私の愛情表言は、今日まで私がここでやってきたものとは違う。そのことに違和感を感じていたことに気がついた。

 対立は大いに結構。そしてそんな中で、私には私の人の愛し方、接し方がある。