夕暮れ時を西に向ってハイウェイーを走る。
太陽は今日一日の役割を終えてその姿は隠してしまったものの、西の空にはまだオレンジ色の余韻を残している。
カーオーディオからはノラ・ジョーンズのジャズが流れている。曲名は知らないけれど、夕暮れ時にとても似合う曲。
ドイツからオランダを走ってベルギーに入ったから、追い越し車線を猛スピードで追い越していく車もいない。
世界には、沈んだ太陽が残したオレンジ色の空と、ノラ・ジョーンズの音楽と、そし私しかいない。
さっきまで頭の中を賑わせいた今日一日の出来事も今は遠いかなたに行ってしまった。
西に向って走るのはアントワープのアパートに帰るためだけれど、今この瞬間はどこに向っていようが問題ではない。今のこの時間がとても心地いい。
今決めていることは、アントワープが近づいたらカーオーディオをFMラジオに切り替えてCrooze FMを聞くこと。お気に入りのラジオを聴きながら夕暮れ時のクルージングを楽しむこと。
少しお腹もすいてきた。そういえば今日はベルギーで11時まで仕事をして、1時からからのドイツでの会議に出るために、昼食をとらずに移動したので、お腹もすいて当然だろう。
昨日も一昨日もアパートで簡単な食事で済ませたこともあって、今日はゆったりとした食事をとりたい気分がしている。久しぶりに寿司を食べに行ってもいいし、行きつけの自宅近くのベルギーレストランで食事をするのもいい。どちらもとびきり美味しい料理をだしてくれることをよく知っているから。
ワインも飲みたいな。今の気分にはワインが一番合う気がする。本当は誰か一緒に食事をしてくれる人がいると嬉しいんだけれど。話はしてくれなくてもいいからただ一緒にワインを飲みながら食事をしてくれたらそれでいい。
最初は白ワイン。ドライな口当たり、でものど越しに少しの甘さを感じるしっかり冷やされた白ワインを飲みたい。きっとそのワインはフランス産。ドイツワインもイタリアのワインも、スペインのワインもだめだ。今の気分はとにかくフランス産の白ワイン。
2杯目はロゼにするか赤ワインにするか迷うところだけれど、赤ワインにする。これもやっぱりフランス産。そしてボルドーがブルゴーニュかに迷うから間をとってコート・デュ・ローヌを選ぶ。白ワインと同じくドライなすっきりした飲み心地で、かつ今の夕暮れの空のようなオレンジ色の大地を感じさせる、そんな余韻を引き連れているワイン。
3杯目は迷わず赤ワイン。料理は魚料理を頼むんだけれど、3杯目はフルボディーの赤ワインが飲みたい。
まだ飲んでもいないのに気分はもう3杯目のワインを楽しんでいる。
今晩は少し飲みすぎるかもしれない。
太陽は今日一日の役割を終えてその姿は隠してしまったものの、西の空にはまだオレンジ色の余韻を残している。
カーオーディオからはノラ・ジョーンズのジャズが流れている。曲名は知らないけれど、夕暮れ時にとても似合う曲。
ドイツからオランダを走ってベルギーに入ったから、追い越し車線を猛スピードで追い越していく車もいない。
世界には、沈んだ太陽が残したオレンジ色の空と、ノラ・ジョーンズの音楽と、そし私しかいない。
さっきまで頭の中を賑わせいた今日一日の出来事も今は遠いかなたに行ってしまった。
西に向って走るのはアントワープのアパートに帰るためだけれど、今この瞬間はどこに向っていようが問題ではない。今のこの時間がとても心地いい。
今決めていることは、アントワープが近づいたらカーオーディオをFMラジオに切り替えてCrooze FMを聞くこと。お気に入りのラジオを聴きながら夕暮れ時のクルージングを楽しむこと。
少しお腹もすいてきた。そういえば今日はベルギーで11時まで仕事をして、1時からからのドイツでの会議に出るために、昼食をとらずに移動したので、お腹もすいて当然だろう。
昨日も一昨日もアパートで簡単な食事で済ませたこともあって、今日はゆったりとした食事をとりたい気分がしている。久しぶりに寿司を食べに行ってもいいし、行きつけの自宅近くのベルギーレストランで食事をするのもいい。どちらもとびきり美味しい料理をだしてくれることをよく知っているから。
ワインも飲みたいな。今の気分にはワインが一番合う気がする。本当は誰か一緒に食事をしてくれる人がいると嬉しいんだけれど。話はしてくれなくてもいいからただ一緒にワインを飲みながら食事をしてくれたらそれでいい。
最初は白ワイン。ドライな口当たり、でものど越しに少しの甘さを感じるしっかり冷やされた白ワインを飲みたい。きっとそのワインはフランス産。ドイツワインもイタリアのワインも、スペインのワインもだめだ。今の気分はとにかくフランス産の白ワイン。
2杯目はロゼにするか赤ワインにするか迷うところだけれど、赤ワインにする。これもやっぱりフランス産。そしてボルドーがブルゴーニュかに迷うから間をとってコート・デュ・ローヌを選ぶ。白ワインと同じくドライなすっきりした飲み心地で、かつ今の夕暮れの空のようなオレンジ色の大地を感じさせる、そんな余韻を引き連れているワイン。
3杯目は迷わず赤ワイン。料理は魚料理を頼むんだけれど、3杯目はフルボディーの赤ワインが飲みたい。
まだ飲んでもいないのに気分はもう3杯目のワインを楽しんでいる。
今晩は少し飲みすぎるかもしれない。