チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

もう一度飲みに行きたかった

2005-01-16 15:03:26 | Weblog
 以前仕事を一緒にやらせていただいた上司が亡くなられた。

 一目見ると絶対に忘れることがないような個性的な方だった。ひげが素敵で、服のセンスも良かった。

 心がすごく暖かくて優しい方だったが、仕事上やむを得ず厳しい態度をするべき時は、その役割をきっちりと果たされた。上司として叱るべき時は必ず叱った。
でも、素晴らしいのは叱ったあとのこと。必ず暖かいフォローがある。人をとりこにするような優しい笑顔でやってきて、話をしてくれた。気配りが完璧だった。

 人にたいして優しくて、時に女性にすごく優しすぎて、周りからみていてハラハラするようなこともあった。酒の席で、このことを周りがちゃかしても、本人はおかまいなし。そんなおおらかさもあった。

 飲みにも何度も連れて行ってくれた。私がドイツに赴任する時にも、飲みに連れて行ってくれた。この時、私がおぼえてもいない仕事の話で、「上司として充分にサポートできなかったことを申し訳なく思っている」と話してくれた。この話は、この時だけでなく、何年か後にも話してくれた。

 いつも人のことばかり考えていた方のような気がする。しんどそうにしていても、誰かが声をかけると、明るい顔で話をしてくれた。思い出す顔は笑っている顔ばかり。

 葬儀の時に、昔の写真が紹介された。そこには飲みの席の写真もあったが、ほとんどが私の撮った写真だった。ニコニコ微笑んでいる写真だった。

もう一度飲みにいきたかった。

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1 コメント

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Unknown (haru yamaguchi)
2005-01-16 20:46:19
人は、身近な人に死にあうと、その人との関わりの中で後悔すること、心残りなことを必ず思うようです。だから、今、ここにいるこの人に、明るい顔を見せよう、優しい心をもとう、好きなら好きとちゃんと言っておこうと、そういう心持でいます。
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