ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

「1日外出録ハンチョウ」3巻はなにげない暮らしの中にある幸せを感じさせてくれる傑作

2018年03月06日 | 絵日記
1日外出録ハンチョウ(3) (ヤングマガジンコミックス)
荻原天晴
講談社

本日発売の荻原天晴先生「1日外出録ハンチョウ」3巻を読みました。
面白かったー。捧腹絶倒です。

地下深くの強制労働施設に収容されている主人公は、数か月に一回程度地上への外出権を獲得します。
地上での自由時間は24時間。
その24時間をいかに楽しみ尽くすか・・・というのが本作品のテーマです。
健康ランドご飯、名古屋めし巡り、囲炉裏の秋刀魚、ミッシュマッシュの謎・・・地上にいれば特段普通のグルメの数々が、主人公の楽しみつくす姿勢の前では極上の娯楽に昇華します。

本巻の焦眉は何といってもお泊り回。
外出したものの異常寒波に見舞われた主人公たち3人は、元同僚の部屋に転がり込みます。
狭い古アパートの一室、男四人で過ごす24時間。
麻雀、宅配ピザ、コンビニ、酒盛り、モノポリー、銭湯、大判焼き、ささやかな娯楽が男たちに至高の時間をもたらします。
そして小さな恋バナの行方はいかに・・・。

幸せはなにげない日々の暮らしの中にこそある、クスゲラ笑いの中でじんわりそう感じさせてくれる傑作です。