緑 島 小 夜 曲

春を愛する人は、心優しい人。

迷信とはいえ

2007年11月12日 11時20分12秒 | 詩論私論
  広辞苑によると 、迷信とは「道理にあわない言い伝えなどを頑固に信じること、現代人の理性的判断から見て不合理と考えられるもの」だそうである。が、時々心の温もりを感じさせる迷信もあるようだ。

 僕の干支(中国語で属相という)はいのししで、ちょうど今年は二度目になる。中国では「本命年」とも言う。

 「本命年」には「赤い下着を着たり、赤い靴下を履いたりする」という習慣ともいえる遣り方がある。「そうすれば、きっと一年中無事かつラッキでなんでもうまく行く」らしい。赤も熱情に満ち、中国人の大好きな色であろう。が、実は迷信気味だ。それでも、本命年に母親や親友から赤い靴下を貰えることはなんとなく「温もり」を感じさせることではないか。迷信とはいえ、「その心の温もり」が好きだ。赤い靴下を履いたら、足だけではなく、心までその温もりが感じられる。
 
 また、電信柱や橋の欄干にてよく見られる貼り紙のことを紹介させて頂く。

 「天皇皇,地皇皇!我家有个夜啼郎。来回君子読一遍,我儿睡到天亮亮!」
(神さまよ。神様よ。我が家に夜泣き子ありて、往来する君子らよ、読まなむや、我が泣き子、夜明けまですやすやと!)

 内容からすれば、母親やお婆さんによるもので、心の温もりを感じさせる。我が子を可愛がることである。

 これらは迷信とはいえ、人間愛が溢れている。私はこのような迷信がすきである。

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2 コメント

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江南の旅から戻りました。 (中国迷爺爺)
2007-11-15 18:42:01
 7日から1週間、卒業生3人と一緒に上海、蘇州、紹興、水郷烏鎮などを訪れました。連日風のない穏やかな暖かい日で、ゆっくりと旅を楽しみました。向日葵さんがブログで紹介されていた平湖にも行きました。平湖では特産の糟蛋と蜂王漿を買いました。ガイドは広西の玉林の農家生まれで桂林の旅游専門学校卒業の24歳、とても善良で誠実な娘さんでした。

 先月28日には西安の友人の結婚式に参加しました。西安外国語大学日本語科の卒業生です。前日はかなり激しく雨が降り、彼女は結婚式の日が雨だと鬼嫁になると心配していましたが、当日は雨も止み、彼女の友人達も喜んでいました。微笑ましい迷信ですね。中国の友人達は若いのによく縁起を担ぎます。今年はブタ年なので良い年だと言うことで産院は大賑わいだったそうです。今年生れた子は大学入学難になるだろうなどと言っていました。
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平湖 (向日葵)
2007-11-19 18:25:41
 平湖という文字を目にすると、僕の懐旧病がまた発作します。短い三ヶ月でしたが、そこの風景は一生忘れられないいんでしょう。特に「莫氏荘園」の風景がよく思い出されます。行ったかどうかは分からないんですけど~~
 
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